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■『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』■(映画) 

ウルヴァリン

スピン・オフ・ムービー数あれど、「面白いなぁ」と思える作品にはなかなかお目にかかれないのが現状。
たとえばアメコミの映画化作品でいえばハル・ベリー主演の『キャット・ウーマン』(04)やジェニファー・ガーナー主演の『エレクトラ』(05)などがありましたが・・・(後者なんて開巻早々の時点で爆睡でした)。

で、今回の作品。『X-メン』シリーズのなかでもとりわけ人気のキャラであるウルヴァリンを、ヒュー・ジャックマンもろともスピン・オフとして再登場とあいなったわけで、もっとも『X-メン』におけるウルヴァリンの立ち位置を考えればいまさらスピン・オフしなくても・・・という思いも少なからずあったものの、僕自身もこのキャラに惹かれたひとりでもあって、とりあえずは楽しみに劇場へ足を運びました。

内容はスピン・オフというよりも前日譚的なもので、ウルヴァリンがいかにしてウルヴァリンとなったのかその経緯を、数多のSFXを駆使して描く好編に仕上がっていました。
そもそも僕は原作のコミックをまったく読んでおらず、「X-メン」の世界観は先に作られた3本の映画のみですから、膨大な数のキャラが登場する本シリーズにおいて、このキャラがど~だとかこ~だとかそこまで言える知識はございません。なので、本作と原作との間にどれだけの相違があるのかもわかりません。
その程度のレベルの者であったり、初めて本シリーズに触れるという立場としてこの映画を観た場合どうか? と考えれば、十分独立した作品として観ることができる仕上がりになっています。
そのうえ、じゃあ本作だけが著しく先の3作と雰囲気が違うか、というとそうでもなく一応は同じシリーズの1作としても観ることができる稀有な作品でありました。

危惧していたのは、ウルヴァリンを主人公とした薄っぺらいアクション・ヒーロー物として終始しているのではないか、という点だったのですが、本作でもきっちりとミュータントの持つ悲哀が描かれており(それはストーリーに大きく関わってくるので具体的には触れませんが)、そのうえでの派手なアクション・シーンの数々が展開されるという意味においては、先の3作品よりも面白いんじゃないか、と思える部分も幾つかあったのは嬉しかったですね(クライマックスにはあの人もカメオ出演してますしね)。

本作を監督したのは『ツォツィ』(06)のギャヴィン・フッド。件の作品が人間の負の部分を抉り出すものであったことを考えれば、彼を抜擢したプロデューサーでもあるヒュー・ジャックマンの審美眼は確かなものだったと思います。

ただ、ウルヴァリンとセイバー・トゥース(リーヴ・シュライバー)との関係が、多少分かりづらいという難点(冒頭のエピソードは、いわゆるこの二人は異父兄弟ってことを示唆してるのか?)があって、劇中、「兄弟」という台詞がこの二人の間で頻繁に交わされるのですが、素晴らしすぎるオープニング・クレジットにて二人のこれまでの経緯を見せつけられてもなお、いまいちピンとこないわけです。
だから、クライマックスにおける互いの感情の変化の部分も、本来ならば感慨深いものなのでしょうが、素直に喜びたくとも喜べないという、なんとももどかしい作品に仕上がっていました。

とはいえ、いささか漫画チック(そりゃあ、原作は漫画だもの)なミュータント同士の対決場面も、特殊な能力を持つ者という設定を提示したうえでのもので、そこは当シリーズの強み。
それを考えれば、キャラの持つ能力いかんではさらに観たこともないアクション・シーンも期待できるので、とりあえず本作がヒットすれば次回は舞台が日本になるということらしいので、個人的にはヒットしてもらいたいものよとつくづく感じた次第です。

あ、本作のエンドクレジット、始まって少ししてからとあるシーンが挿入されます。そして、クレジットが終った後に、さらにもう1シーン残っていますので、場内が明るくなるまで席を立たないように(僕が観た際は、最後まで残っている方はほとんどいなかったけど)。


ところで本編と全然関係ないんですけど、せイバー・トゥースを演じるリーヴ・シュライバー、なんだか雰囲気が勝新(勝新太郎ね)ソックリ。

と思うと、ありゃりゃ? ヒュー・ジャックマンもだんだん西郷輝彦に見えてきたよ・・・。

(TOHOシネマズ橿原にて鑑賞)

【採点:100点中65点】


※とりあえずこれを読めば、映画ではイマイチわからなかった部分も解消できるようですね。


※とにかくウルヴァリンが好きなんだぁ~~~!! という方向けの究極のガイドブックなんだそうです。


※前3作のDVD再発売仕様。お値段も以前に比べてお手ごろになっていますのでこの機会にどうぞ。
個人的にはハル・ベリーよりもファムケ・ヤンセンよりも、さらにはエレン・ペイジよりも、マグニートー役のイアン・マッケランが好み。
あ、僕はノンケですけど・・・。



※上記DVDのブルーレイ仕様。
そうか、世の中はブルーレイの時代なのか・・・。


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