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■『オリエント急行殺人事件』■(映画) 



オリエントキュウコウサツジンジケン
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アガサ・クリスティー原作のミステリー小説を、リドリー・スコットのプロデュースの下、ケネス・ブラナーが監督。

原作自体あまりにも有名だし、74年のシドニー・ルメットによる傑作映画もあるので、敢えて映画化に挑戦したスコット&ブラナーの心意気は高く評価したいところ。

今回の映画を観て思ったのは、歌舞伎の世界でいうところの新春恒例顔見世興行、みたいな感じか。
現時点で最高の俳優が集結して、誰がどの役を演じるのか、という楽しみなのである。

まぁ、ケネス・ブラナーは監督なので、一番美味しい役を演じるのは決まっているけれど、本作で言えば、ポアロかラチェットか。
ラチェットだったら早々に遺体になってしまうので、後の演出が楽なのに、やっぱりポアロを演じたいんだなぁ(笑)
そういうキャスティングだけでも、本作の半分以上の楽しみは全うできると思う。

とにかく、登場する顔ぶれの豪華なこと!
これだけの面子が一堂に会するというのは、今回のような作品ゆえのことなんだと思う。
個人的にはこの時期に出演作がかぶっているデイジー・リドリーの「普通の人」の演技が見ものだった。
やっぱり彼女はキュートだなぁ。

ブラナーの作家性が発揮されるのは、特に後半の大団円からエンディングにかけての演出。
多くの方が、「お、あの構図は!」と気づかれることと思うが、それに関する裏読みも難しいものではないし、エンディング間際のシチュエーションには、思わずニンマリとしてしまうこと請け合い。

多少、きれいにまとまり過ぎの感もなくもないが、言われなくなって久しくなった「正月映画」としては、王道を行くようなそんな映画。
大いに楽しまれたし。



📖パンフレット📖

・縦210㎜×横297㎜
・12ページ 中綴じ
・成旺印刷㈱
・定価:720円(税込み)

表紙はPP張りで、オールカラー。
出演者それぞれのプロフィール、ロンドン・プレミアの会見記などが掲載されている。
それ以外は可もなく不可もなくといったところか。



♬音楽♬
オリエントキュウコウサツジンジケン
監督ケネス・ブラナーといえば、スコアはお馴染み、盟友パトリック・ドイル。

スコアもシドニー・ルメット版における、リチャード・ロドニー・ベネットによる名曲があるので、ドイルとしてもこれまた挑戦だったことだろう。

メインの旋律はまさにドイル節ともいえるメロディ・ラインで、オリエント急行の疾走感を表現しているかのよう。

事件の全貌が明るみになるくだりでは、ミステリー調のスコアではなく、慈愛に満ちたドラマティックないわば「愛のテーマ」ともいうべきで旋律で盛り上げる。
ブラナー&ドイルの名コンビは、ここに新たな傑作を生んだといえる。

エンドクレジットではこの旋律にブラナーが歌詞をつけ、出演者の一人であるミシェル・ファイファーがヴォーカルを披露する、「Never Forget」が流れる。
本編と関係ないアーティストのソング・ナンバーが当たり前のように流れる邦画の関係者は、こういうところを大いに見習ってもらいたい。

ちなみに予告編であたかも本作の主題歌のように鳴りまくっていた、イマジン・ドラゴンズの「Believer」は、劇中で一切流れないので念のため。
クラシカルな作風が定番のブラナー&ドイルのコンビの作品で、よもやあのようなナンバーは流れないだろうと思っていたので、当然である。

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