■『ニュームーン/トワイライト・サーガ』■(映画) 


ニュームーン1
日本では4月に1作目が公開され、年内に続編が上映されるという異例のインターバルに、そんなに前作ってヒットしたかなぁ??? と正直不思議に思えたものですが、それでも公開されるんだから仕方がない。
とはいいつつも、けっこう前作は楽しめたんですよ。

首が飛んだり血が飛んだりするようなやつばかりじゃなく、たまにはこういうソフトなホラーもいいんじゃな~い、しかも今回はダコたん(注:ダコタ・ファニング)も出演するとなれば、こりゃ見なくちゃねぇ。
ってなわけで劇場に行ったらば、場内の約9割の観客が女子(なかにはかつての女子もおられましたが)にびっくり!
あらためて、本作のシリーズ(その観客は映画のファンなのか原作のファンなのかよくわかりませんけど)の人気のほどを実感した次第です。

ニュームーン2
前作でいろんな障害を乗り越えて、見事恋人同士となった草食系吸血鬼のエドワード君(ロバート・パティンソン)とベラちゃん(クリスティン・スチュワート)はラブラブ真っ只中。
と思いきや、ここにまた新たな障害が。

永遠の若さを保つエド君に対し、どんどん歳くってしまうベラちゃん。
嗚呼、こんなベンジャミン・バトンな生活はイ~ヤ~イ~ヤ~ヨォ~~~~と唄ったかどうかは知りませんが、それを察したエドくんは突然ベラちゃんに別れを切り出します。
僕がいると君が危険な目に遭うとかなんとか、まぁ、倦怠期になった男子がよく言うセリフですわな。
あたしの何がいけないの・・・と、よろめくベラちゃんをほったらかしにして、さっさとエド君は去っていきました。
猛烈なショックを受けたベラちゃんは、夜な夜な悪夢にうなされながら
「ぎょえぇぇぇぇぇ~~~~っ!」とか、
「ぐわぁぁぁぁ~~~っ!」とか、まるで楳図かずおの劇画のような叫び声を挙げて保安官のパパ(ビリー・バーク)を驚かせます。

ニュームーン3
「おいおい娘よ、パパは仕事が忙しいので眠らせておくれよ。便秘にはスルー●ックかコー●ックが効くぞぃ」

とベラちゃんをたしなめますが、一向に悪夢は消えません。
もっとも、パパの仕事といったって、ダンス・ウィズ・ウルブスな部下(グレアム・グリーン)と一緒に釣りに行くくらいなものですが。
腑抜けのようになったベラちゃんでしたが、ある日いいことに気づきます。
それは自らが危険な目に遭うとエド君の幻影が見えるというもの(もちろん、単なる幻影でしかない)。
そこでいろんな危険な目(ピンポン・ダッシュとか、表面がカチカチになった肥●めの上を歩くとか、そんなの)に次々チャレンジするイーブル・クニーブルな毎日を過ごすベラちゃん。

そんなイタいベラちゃんに急接近してくるのが、幼馴染みのジェイコブ君(テイラー・ロートナー)、戌年。

「君を捨てた、あんな隅田川の川岸で春をひさぐ夜鷹みたく白粉を顔に塗りたくったような青っちろいエドなんか忘れちゃへよ。ほら、おいらの筋肉、見てみぃ~~~」

と、やたらベラちゃんの前で上半身裸でアピールするジェイコブ君。
それについつい転びそうになるベラちゃんでしたが、♪あなたぁ~~~のためぇぇに~~~まっもっり~~~とおおしった♪(JASRAC無許可)女の操はなかなか崩れません。
そんな時、ベラちゃんが豆腐の角に頭をぶつけて死んだと勘違いしたエド君がベラちゃんちに電話をかけてきます。
その電話に出たのがなんとバッド・タイミングなことにジェイコブ君でありまして、

「そうです。ベラちゃんは豆腐の角に頭をぶつけたばかりじゃなく、自分のヘソを噛んで死にました」

と言ったばかりにエド君もショック。

彼は故郷であるイタリアの地で自らの命を断とうと決心します。
そこで映画は舞台をイタリアに移しての急展開。
それまでかったるくてかったるくて、どうしたものかな? と思っていた本作でしたが、ここで一気にラストまで・・・いかないところがもどかしい。
というより、いつになったらダコたんは登場するの? とシビレを切らせていたら出てきましたダコたん。
おやまぁどうしたことでしょう、彼女の登場シーン、ほんの十数分。

ま、ここでひとつのクライマックスを迎えて映画は終るかと思いきや、そこからまたエド君とベラちゃんのグダグダ話がラストまで続きます、と概ねこんな内容の映画です。


とにかく本作を観て思ったのは、一言「かったるい・・・」ってこと。
なんせ主要キャストであるエド君は物語の最初のほうで姿を消してしまう。で、ベラちゃん一人で煩悶する姿を延々見せつけられてもなぁ。
でも、この映画が二人の男(方やバンパイヤ、方や狼男)の間で揺れ動く乙女心を楽しむものなのであれば、なるほど僕のような男が入っていける領域ではなく、めぐらされた柵の外から中を覗き込むかのような、そんな映画鑑賞でありました。
じらせてじらせて最後に二人が出会い、また幾多の困難を乗り越えていくであろう二人の決意を示すかのような本編の幕切れを目の当たりにして、そうかぁ、もどかしさもSometime(by 斉藤康彦)な映画という捉え方をすればよいのですね、この映画は。
それを受け入れるか否かで本作に対する評価は大きく変わってくるのでありましょう。
もっとも、再三書くように、僕にはかったるい映画としか映りませんでしたが・・・。

ニュームーン4
ジェイコブ君の狼への変身シーンやダコたんのバンパイヤ姿(あんまり似合ってなかったです)など、見どころもあることはありますが、肝心のストーリーが130分のほとんどをダラダラした場面に割いているのを目の当たりにして、同じテイストでありながら前作はやっぱり面白い映画に仕上っていたなぁ、とあらためて実感せずにおれません。
それは原作が原因なのか、前作と監督が交代していることが原因なのか(それによる映像の違いは確かにあります)、明確なことは書けないのですけど、少なくとも次回『エクリプス/トワイライト・サーガ』(10)の監督は『30デイズ・ナイト』を撮ったデイヴィッド・スレイドなので、もうちょっとは骨のある映画に仕上っていることに僅かな期待を抱いている次第であります。


あ、そうそう、前作同様挿入歌がいたるところで流れる本編ですが、今回は割合でいえばスコアの方が大きかったように思います。
アレクサンドル・デプラのスコアは、このフニャフニャした映画をキリっと引き締めるかのようなビックリ水のごとき。
正直、とって付けたような挿入歌は要らん、と思いましたねぇ。


あと、本編とは関係のない話ですが、本作の劇場パンフレットは本業が印刷業の僕には、けっこう興味深い仕様になっておりました。機能的かどうかは別として・・・。

(TOHOシネマズ橿原にて鑑賞)

【採点:100点中45点】



※1作目のDVD。できれば2作目も同じ監督が担当してほしかった


※メーキング本も発売されてます。
男優陣の上半身裸な写真なども掲載されているのでしょうか。
あ、いえ、僕はべつに見たかないですけど・・・。




コメント

ありがとうございます!

>博多のヨーコさん
書き込み、ありがとうございます!

前作を観た時も、違う場所でレビューを書いたんですけど、その時はもっと・・・(笑)

なんだかんだ言いながらも、けっこうこのシリーズ、好きなのかもしれませんねぇ。

面白いレビューですね

私は今日鑑賞しました!
おいっ!と突っ込みたくなるラストでしたがココ迄来たら来春も観に行きます!!

次のレビューも期待してます♪

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