ビンさんの銀幕音楽堂・第773回(2016年12月17日放送分) 



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【放送日:2016年12月17日(土)PM9:00オンエア】
【再放送:2016年12月21日(水)PM6:00オンエア】

・特別企画:2016年度ビンさんが選ぶ、映画ベスト10 【前編】

※ランキングのアップは、17日のオンエア後に行います。

以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時
再放送日:毎週水曜日 PM 6時~7時 (土曜日放送分の再放送です)

2016年1月1日よりサイマル・ラジオがスタートしました。
ご自宅のPC、スマートフォンでもお聴きいただけます。
上記、サイト内のバナーをクリックしてください。



今回も先週に引き続いての特別企画、2016年度の映画ベスト10の前編を!!
前編、つまり第10位から第6位までの5作品を、音楽交えてお送りいたします。

前回も書きましたが、2016年度は2015年12月観た『007 スペクター』に始まり、2016年11月末に観た『疾風ロンド』まで、合計129本の映画を劇場で観ました。
その中からのえりすぐりの、今回は良かったなぁ!! もう一度観たいなぁ!! と思った10作品、まぁ、今年はこの10作品に絞り込むのがじつに難しいくらいに、いい作品とたくさん巡り合えたのは嬉しかったなぁ・・・。

今回は、前回のような慌ただしく10作品を挙げるのではなく、まず5作品ですので、じっくり紹介できたのではないかな、と思います。
しかも、それぞれにサウンドトラックから音楽を合わせてお送りいたしますので、これは僕も番組収録をしていて楽しかったですね。
さらには、前回はできなかったメールBOXのコーナーもありますし、リクエスト曲にもお応えしてますよ!!

と一応は余裕があるようなことを書きながら、じつは今回の収録はかなり困難だったのです。

一度、ほぼ番組の最後くらいまで収録が済んだ状態の時に、収録用ソフトが異常終了してしまい、それまでの音声データが消滅してしまったのでした。

これには頭の中が真っ白になってしまいましたねぇ・・・。

翌日、仕事帰りに先日収録したことを、再度収録し直すという、ないをやってんだか、な状態で、なんとか最後まで収録できたのが、実際にオンエアで流れるものです。

とにかく、聴いていただける方それぞれに、自分自身のベスト10というものがあろうかと思います。
それとどれだけ違うかな、というチェックをしていただくのも一興かと(笑)

年末に向けて、急に寒くなった初冬の宵、ご用とお急ぎでない方はぜひお聴きあれ!!

ちなみに写真は、映画ベスト10のテーマ曲として、何年も使っている「ハリウッド万歳!」が収録されている、ジョン・ウィリアムズ指揮ボストン・ポップス・オーケストラのアルバムです。

※ってなわけで、オンエアが終わりましたので、こちらでもアップいたします!!

【第10位】 『ちはやふる』「上の句」「下の句」
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2部構成だが、1作としてカウント。
少女コミックの映画化ということで、当初はまったく食指が動かなかったが、観た方の評判がすこぶるよいので、それならば・・・と劇場へ。
中学生、高校生の観客がほとんどを占めるなかで、とにかく場内はうるさいのなんの。
それは場内が暗くなって、予告編が流れる段階になっても収まらない。

「ああ、エラいところへきてしもたなぁ・・・」

と思っていたところ、ひとたび本編が始まるとそれまでのざわつきが嘘のように静まり返った。
観客がスクリーンに見入っているのだった。
それを目の当たりにした時、映画の持つ「力」をあらためて実感。
そういう意味でも2016年度忘れられない映画となった。

「上の句」にあったパワーが、恋愛ドラマの比重が大きくなった「下の句」でダウンしたのは、2部構成の作品の弱いところか。
昨年ベスト1に推した『ソロモンの偽証』も、後編のパワーダウンは否めなかった。
このあたりをカヴァーしないと、2部構成作品の限界がちょっと見えてくるような気がする。
2017年もいくつかそういうスタイルを取る作品が公開されるが、そこんところは大きな課題なんじゃないかと思う。

主演の広瀬すずの魅力が爆発するなかで、彼女をサポートする出演者たちのアンサンブルも良かった。
個人的には、『しゃべれどもしゃべれども』のデビュー以来、個人的に推している森永悠希くんもいい役で嬉しかった。
番組では今年、彼に急接近できることがあった、ってな話をしていたが、情報解禁となったのであらためてここでも書いておく。
かの、『天使のいる図書館』に彼が出演しているのである。
しかも、ヒロインを演じる小芝風花ちゃんの弟だ。
最初に台本をいただいた時に、キャストのところに彼の名前と役柄を見て、小芝風花ちゃん主演というのと同じくらいに本当に嬉しかった(笑)
撮影に参加したうちの1日、実際に撮影現場で森永悠希くんを見かけたが、残念ながら声をかけることはできなかった。
いい歳をしたおに~さんが、彼のファンなんてこと書くと「変な誤解」をされそうだが(笑)、いわば父親が息子を見るような感覚とでもいうんだろうか。
ああいう息子がいたらいいよなぁ・・・ってこと。
まぁね、彼もへんなおっちゃん、もとい、おに~さんに「ファ、ファ、ファンですぅ~~~」なんて言われても、どう返したらいいかわかんなかったろうな(笑)

何の話だ?

ああ、そうそう、『ちはやふる』である。
これまた番組でも言ってたのだが、タイトルは在原業平が奈良の竜田川を詠んだ句から引用されている。
放送局のスタジオのすぐ近くに、竜田川が流れているし、ぜひ、広瀬すずちゃんには大ヒット御礼で龍田大社に参拝に来てくださいな、なんてプッシュしてたのだが、結局お越しにならなかったのは残念。

ま、そんなもんだわな・・・(笑)

・番組使用BGM:「Flash」(vo:Perfume)
・オンエア曲『ちはやふる』ostより「つながれ つながれ つながれ」(co:横山克)



【第9位】 『64』「前編」「後編」
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こちらも『ちはやふる』同様2部構成。
横山秀夫の原作を、かつてのピンク四天王の一人、瀬々敬久監督が映画化。
日本映画界を代表するオールスターキャストを配し、じつに見応えのある作品に仕上がっていた。
『ちはやふる』の項で2部構成の作品の課題を書いたが、本作に関しては「前編」、「後編」のテンションもほぼ変わることがなかったのも良かった。

個人的に贔屓の榮倉奈々が出演しいたのが嬉しかったなぁ。
彼女はタッパがあるので、『図書館戦争』もそうだったが制服が似合う。
今回もそういう意味ではとても満足だったが、その後、実生活では結婚してしまい・・・。
今年は彼女もそうだし、木村文乃、北川景子と女優があっさり結婚してしまって、じつに寂しいかぎり・・・ってこれは映画にはなぁ~~~んの関係もないことだけど(笑)

残念だったのは、芳根京子がほとんど素顔の分からない役を演じていたこと。
これが公開されている頃は、まだ朝ドラのヒロインに抜擢されてなかったので、それに先立つTBS系ドラマ『表参道高校合唱部!』の演技で注目していただけに、あの扱いには不満が残った。
おそらく今だったら、もっと違う扱いだったんだろうけどね。

・番組使用BGM:「風は止んだ」(vo:小田和正)
・オンエア曲『64』ostより「平成15年1月15日 小正月」(co:村松崇継)



【第8位】 『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』
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本公開は7月だったが、あやうくこの傑作を見逃すところだった。
2カ月ほど後に、奈良県でもユナイテッド・シネマ橿原にて上映され、無事観ることができたのだが、いやぁ、ほんとに観ることができて嬉しかった一作である。

いわゆる赤狩りにあった脚本家、ダルトン・トランボの名前と顛末は、ちょっと映画に詳しい方ならば周知のことだが、それをこうした1本の映画に仕上げ、いわばハリウッドの恥部にも関わらず、アカデミー賞でも高評価を与えるといいうところに、映画を離れて感動してしまった。

個人的には『スパルタカス』は好きな映画でもあったので、この映画でトランボが業界の表舞台に復帰するというエピソードをクライマックスに持ってくるところがじつにニクい。

トランボを演じるブライアン・クランストン、その妻にダイアン・レイン、娘役にエル・ファニングと個人的にツボな配役だったし、大好きな俳優であるジョン・グッドマンのあの配役には思わず拍手を送りたくなったほど。

こういうハリウッドの内幕ものについては、個人的には今年亡くなったマーニー・ニクスンを主人公にした映画なんかを作ってくれると嬉しいのだが・・・。

・番組使用BGM:『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』ostより「メインテーマ」(co:セオドア・シャピロ)
・オンエア曲『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』ostより「売れっ子脚本家トランボ」(co:セオドア・シャピロ)



【第7位】 『ルーム ROOM』
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ある男に7年間監禁されたヒロインと、5歳になるその息子との過酷なドラマ。
じっさいに起こった事件をもとに書かれた小説を映画化。

映画は男の隙をみて、監禁されている部屋から息子を脱出させようとするヒロインのスリリングなドラマを描く前半と、無事母子ともども保護されたはいいが、ヒロインには周囲からの好奇の視線が浴びせられ、息子は監禁部屋より外の世界のことが理解できず、そこで待ち受けるさらに過酷な状況を描く後半とに分かれている。

物語は悲惨で過酷だが、監督したレニー・エイブラハムソンの演出は、極力マイナスのイメージを与えないような演出を心がけている。
なので、観終わってある種の爽快感を感じる稀有な作品だった。

見事オスカーを手にしたブリー・ラーソンの演技もさることながら、息子を演じたジェイコブ・トレンブレイの演技もまた見ものである。

・番組使用BGM:『ルーム ROOM』ostより「エンドクレジット」(co:スティーヴィウン・レニックス)
・オンエア曲『ルーム ROOM』ostより「部屋にサヨナラを」(co:スティーヴン・レニックス)



【第6位】 『怒り』
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こちらも『64』同様、オールスター・キャストで描く深い人間ドラマ。

ある殺人事件を軸に、その容疑者と思しき三人の男、それぞれに関わることにな人々の姿を描く。
原作は吉田修一、監督は李相日。

個人的には贔屓の宮崎おあいが、これまでにないような役を演じていたのがユニークだった。
この役に数キロ太ったということだが、もともとが細身の体なのか、あまり太ったようには見えなかったな(笑)

そして、広瀬すずだ。
あの演技にはとにかく圧倒されてしまった。
なんでもオーデションを勝ち抜いて得たあの役だそうで、そこに彼女の女優魂を見せつけられたような気がした。
彼女の相手役に、これまたオーデションで選ばれた佐久本宝くんの演技も見事。
あの朴訥ななかにも力強さのようなものを秘めた演技にもまた、圧倒されてしまった。

・番組使用BGM:『怒り』ostより「信」(co:坂本龍一)
・オンエア曲『怒り』ostより「許し」(co:坂本龍一)




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