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ビンさんの銀幕音楽堂・第704回(2015年8月8日放送分) 



【放送日:2015年8月8日 PM9:00オンエア】

・ニューシネマ・サウンド:『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』

『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』ostより「Masterplan, Metalopera」(co:鷺巣詩郎)

・銀幕音楽堂メールボックス

・放送700回記念クイズ、当選者発表!!

『アポロ13』ostより「エンド・クレジット」(co:ジェームズ・ホーナー)

・その他、番組宛にいただいた、メール、FAXを紹介。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時
再放送日:毎週水曜日 PM 6時~7時 (土曜日放送分の再放送です)

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。



《裏ばなし》

連日の猛暑・酷暑の中、いかがお過ごしでしょうか。

いかがお過ごしでしょうかって、呑気に言いうのも馬鹿らしくなるくらい、この暑さはなんだ?
たしか、今年の夏は冷夏です、なんて、どこぞの天気予報士は言ってなかったか?
責任とれ、コノヤロ~~~~!!

なんて、思わずイライラしてしまうのは、この夏の暑さのせいなんでございます。
そんな時は、冷房の効いた、映画館で映画鑑賞、これに限ります(笑)

今年のサマーシーズンはバラエティ豊かな話題作が毎週のように封切られてますので、どうか、熱中症対策に映画鑑賞を!!
これ、オススメですよ(笑)


と、前置きが長くなりましたが、いよいよ今回のオンエアにて、放送700回クイズの正解者&プレゼント当選者の発表です!
本当ならば、ご愛顧感謝という意味でも、クイズ参加の方全員に、なにか差し上げたいのはやまやまですが、なにぶん番組自体はワンマン経営なものですから、そいつはちょいと経済的にも難しいわけで、そこんところはよくご理解いただくこととして。

まぁ、ひとつの余興ととらえていただければ、よろしいかと。

あ、もちろん、新作は話題の『進撃の巨人』を取り上げるとともに、リクエストはあらためて人気の高かったアーティストだったんだなぁと実感する、ジェームズ・ホーナーの『アポロ13』を取り上げて、なんとか映画音楽番組の体裁を整えております。

なお、サントラの詳細については、クイズの回答も絡んでおりますので、オンエア後にアップいたしますので、ご了承ください。

※オンエアも終わりましたので、サントラの詳細をアップいたします。

シンゲキノキョジン
『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』のサントラ。
スコア担当は鷺巣詩郎。

諌山創の人気コミックを樋口真嗣監督が実写映画化。
8月に前篇、9月に後篇が上映される。

「進撃の巨人」といえば、先にアニメ版があって、そちらの音楽もけっこう話題になっていた。
主題歌は紅白歌合戦で披露されたくらいである。

今回の実写映画版もそれに準じたスコアにあるかと思いきや、まったく関連がない。
原作を同じとしながらも、アニメ版、実写映画版はまったく別物という意味なのだろうか。

鷺巣氏のスコアは、まず「荘厳」という印象が強い。
ニック・エンゲマン指揮、ロンドン・スタジオ・オーケストラの演奏(オーケストレーションは天野正道)による演奏は、まるで新作オペラの如き。
この阿鼻叫喚の地獄絵図が展開するエキセントリックな物語を、時に芸術作品にまで押し上げているのが凄い。

かと思いきや、ケルト音楽のような牧歌的なスコアが流れたり、ギンギンのロックサウンドも炸裂する。
しかし、それら雑多なスコアが決して破綻なく物語を盛り上げるのは、映画の世界観に沿った音楽的アプローチなのであって、これはさすが! と言うしかない。

なお、エンドクレジットに流れる主題歌も、映画の世界観を損なうものではないが、鷺巣氏のスコアと同席するには、いささか違和感を抱くものであり、サントラに未収録で正解かと思う。


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シジョウサイダイノサクセン
『史上最大の作戦』(62)のサントラ。
スコア担当はモーリス・ジャール。

第二次大戦時、最大の激戦地といわれたノルマンディー上陸作戦をオールスター・キャストで描いた戦争映画のエポックメーキング。

いまさらだが、「史上最大の作戦のマーチ」は、ジャールが作曲したものではなく、出演者でもあったポール・アンカの作であり、これをミッチ・ミラーのアレンジにより、いまや映画音楽を離れスタンダードとなっている。

実際、劇中で流れるジャールのスコアは、3時間の上映時間中わずかに流れるのみである。
ベートーヴェンの「運命」をティンパニだけで演奏したアレンジ・バージョンや、トラディショナルのアレンジ、そして先述の「マーチ」のアレンジ等、正直なところジャールの担当作品ではあるが、オリジナルな部分でいうとジャールのファンなだけに複雑な気分ではある。

公開当時、これらの音源を収録したEPレコードがフランスのレーベルよりリリースされた。
同時に、マーチ曲と劇中のセリフを収録した2枚組LPレコードがリリースされたが、これまたジャールのサントラという括りでは「いかがなものか・・・」と思う。

おそらく、マスターテープは現存していないのだろうが、昨今、旧作のリマスターCDなんてのが、限定枚数で高額でリリースされているが、いかなる形ででもCD化というのはできないのか。
ってなことを思っていたら、昨年、フランスのサントラレーベルであるMILANから、出てるじゃないか、CDが!(笑)

が、その内容は、先に挙げたEPレコードの音源をそのまま収録スコアを完全収録した、お世辞にも音質が良くない、ほとんどブートレッグと大差のないシロモノだった。
ここに、ジョルジュ・ガルヴァランツの『地獄の決死隊』(62)、ジャールの『パリは燃えているか』(66)、イヴ・ボードリエの『鉄路の闘い』(45)、ナルシソ・イエペスの『禁じられた遊び』(52)といった、フランスに関連する戦争映画の音源を収録したオムニバス仕様の内容となっている。

なお、セリフ入りLPバージョンも、現在ではダウンロード販売されている。
すでにパブリックドメインとなっているのだろう、本作に限らず、年代の古い映画のサントラは、しばしばダウンロードで「えっ!」と思うようなものまで販売されているので驚くばかりだ。
そのあたりについては、また機会をみて書いてみたい。


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【amazon】※アナログ盤まで出ている!(笑)
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【amazon MP-3】※セリフ&効果音入り
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アポロ13
『アポロ13』(95)のサントラ。
スコア担当はジェームズ・ホーナー。

1970年に起こった、アポロ13号の火災事故の顛末を描いた実録物。
監督はロン・ハワード、トム・ハンクス、ビル・パクストン、ゲイリー・シニーズ、ケヴィン・ベーコン、エド・ハリスといった面々が、熱きドラマを彩る。

ホーナーのスコアも、この人間ドラマを讃える壮大なもので、トランペットによるファンファーレと印象的なコーラスが絶妙な効果を上げている。
ジョン・ウィリアムズ作品でも素晴らし演奏を聴かせてくれた、ティム・モリソンのトランペット、そしてアニー・レノックスによるヴォーカルが聴きものである。

アメリカン・スピリットを描いた作品に、アニー・レノックスの起用は場違いな印象もあるが、これは彼女のヴォーカル(音色)がスコアに欲しかったからで、語弊があるかもしれないがいわゆる「楽器」のひとつとしての、彼女の起用だったのではないかと理解している。
それくらい、独特な美声を彼女は持っているというのは、いまさらここで書くことではないだろう。

「エンドクレジット」のイントロが、ヴァンゲリスの『南極物語』に酷似したアレンジになっているのは、いつものホーナーの悪い癖かもしれないが、総じて印象のいい仕上がりになっているのは、こうした参加ミュージシャンの魅力もあるのだと思う。

サントラCDはホーナーのスコアに加え、70年当時のヒット・ナンバー、そして本編からセリフと効果音を収録し、それらが交互に配列されているというスタイルになっている。
映画の臨場感を再現するというのは判らないではない。
しかし、すでにビデオも普及している時代に、果たしてこういうサントラは意味があるのだろうか?
しかも、肝心のスコアに効果音等が被さってしまっており、純粋にスコアを楽しみたい向きには、「いったい何をするんだ!」といったシロモノなのである。
(余談だが、国内盤サントラCDのインレイには、アニー・レノックスにまったく言及していないのも、「え? なんで?」と思ったものだ。記述しておられた方が知人なだけに、ここは武士の情けで名前は挙げないが、あれもどうかと思ったものだ)

さて、『アポロ13』のサントラCDは公開時に幾つかのバージョンがリリースされていたので、いい機会なのでここで挙げてみよう。
まずはスタンダード・バージョン。
公開時には国内盤がMCAビクターよりリリースされた。

アポロ13ゴールドディスク
続いて、24Kゴールド・ディスク・バージョン。
収録内容は、スタンダード・バージョンと同じだが、ドルビーサラウンドで収録されている。
スコア共々、セリフ&効果音を聴くには、このディスクがいいのだろうが、先にも書いたようにビデオも普及している時代に、果たしてこういうディスクの存在意義とは・・・?

なお、当時のMCAはバブリーだったのか(?)、本作と一緒にジョン・バリーの『愛と哀しみの果て』(85)、『ある日どこかで』(80)もゴールド・ディスクとしてリリースされた。
MCAが保有するサントラ音源で、歴史的価値のあるものを、こういう形でゴールド・ディスク化していくのかな? と思ったら、これっきりだった・・・。




アポロ132マイグミ
こちらはスタンダード・バージョンにさらに70年当時のヒットナンバーを追加収録した2枚組仕様。
ホーナーのスコアについては、スタンダード・バージョンと収録内容は変わらず。

いまにして考えれば、本作についてなぜこれほどまでにMCAは音楽面でプッシュしていたのか、いまいちよく判らない。




アポロ13プロモ
そして、最後に挙げるのが、アカデミー賞協会会員向けに配布されたプロモーション盤。
スタンダード・バージョンからセリフ&効果音、ヒットナンバーを排除し、ホーナーのスコアだけを抜き出して収録している。

インレイはスタンダード・バージョンのモノクロ仕様の紙が一枚、解説もなにもないままに添付されているというシンプルなもの。
しかし、効果音がスコアに被っていることもない、スコア・ファンとしては最初からこういうのが欲しかったんだ! といういわゆるスコア盤である。

しかし、一般には出回らない、仮に出回ったとしても相当に高値でファンの間では取り引きされるもので、当然これに目をつける違法業者もいるわけで。
違法にコピーしたブートレッグ盤も当時出回ったものだが、正規盤との見分け方はディスク面にタイトル・ロゴがカラープリントされているのが正規盤。

なお、今回の放送で使った音源は、このプロモ盤に収録されたものを使用した。


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【タワーレコード】※スタンダード・バージョン





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