ビンさんの銀幕音楽堂・第689回(2015年4月18日放送分) 



【放送日:2015年4月18日 PM9:00オンエア】

・ニューシネマ・サウンド

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ostより「アンクシャス・バトル・フォー・サニティー」(co:アントニオ・サンチェス)

『ソロモンの偽証』ostより「涼子」(co:安川午朗)


・シネマニアック・アワー:今週の健さん

『ザ・ヤクザ』ostより「Prologue」~「Main Title」(co:デイヴ・グルーシン)
『ザ・ヤクザ』ostより「Only the Wind」(vo:不明)


・銀幕音楽堂メールボックス

『野性の証明』ostより「戦士の休息」(vo:町田義人)


番組にいただいた、メール・FAXを紹介。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時
再放送日:毎週水曜日 PM 6時~7時 (土曜日放送分の再送です)

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。



《裏ばなし》

ほぼ、毎週映画を観ておりますが、なかなかレビューが書けない状態です(また愚痴ってるぞ・・・)。
さすがに観た後に、メモ程度のことはパソコンに残してはいるのですが、レビューとなるとなかなか時間がないというか・・・。

本業でパソコンを触っているものですから、自宅に帰ってさらにパソコンで文章を書いたりするという、気持ちの切り替えがヘタなんでしょうね。
どうも、ここ最近は帰宅してから疲れがどっと出てしまい、猛烈な睡魔に襲われたりするものですからなおさらです。

幸いなことに、映画を観ている時は睡魔に襲われることはないのですが(俗にいう「寝落ち」というやつですね)、このままだとそういう状況にもなりかねません。

一応、映画鑑賞前には目薬を差して、鑑賞中は「寝ないように(笑)」、ポップコーンを口にするのですが、それがなかなかダイエットに悪影響をもたらしているような気がしますねぇ・・・。


さて、今回は新作を2作品。
本年度アカデミー賞作品賞を受賞した『バードマン』と、ほぼ毎回番組で絶賛している感のある『ソロモンの偽証』です。

前者はアントニオ・サンチェスによる、ほぼドラムだけによるスコア(映画のクレジットでは、ドラムスコア、なんて書かれてました。ドラ息子ア?(笑))がかなり斬新です。

後者はようやくスコア盤がリリースされましたので、早速取り上げてみました。


さらに、久しぶりにやります「今週の健さん」。
永らく入手しそびれていた『ザ・ヤクザ』(74)のサントラを、先日ようやく入手することができましたので、晴れて番組でも取り上げることができました。


最後にリクエストいただいておりました、うちの番組じゃ最も取り上げ回数が多いんじゃないか? と思う「戦士の休息」をまたしても(笑)
それくらい根強く人気のあるナンバーということですね。


ご用とお急ぎでない方は、チューニング合わせてみてくださいまし。



バードマン
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のサントラ。
スコア担当はアントニオ・サンチェス。

本年度アカデミー賞作品賞をはじめ、4部門に輝いた話題作。
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督。
マイケル・キートン主演。

一見、1ショット長回しののように巧みに編集された独特の映像が、主人公の内面をシュールかつコミカルに描く異色作。
演出と編集の妙が、ある種のグルーブ感をもたらしているが、そこに拍車をかけるのがアントニオ・サンチェスのスコア。

ほぼドラムだけで構成されたスコア(一部、バックに他の楽器も使用されているようだが)がとにかく斬新。
これは、サントラの世界でもひとつのエポック・メーキングになるのではないか、そんなことを思わせるスコアとなっている。

サンチェスのオリジナル・スコアに加え、クラシック曲も収録された本サントラは、映像と切り離しても十分堪能できる魅力をもっている。


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ソロモンノギショウ
『ソロモンの偽証』のサントラ。
スコア担当は安川午朗。

スコア盤がリリースされないなぁ・・・と再三、番組やブログでも愚痴っていたが、ここにきてようやくリリースされたのは実に嬉しい限り。

安川氏のスコアは、ヒロインの藤野涼子を中心に、若者たちが抱える心情を、見事な旋律でもって表現している。
十代という不安定な時期における、ポジティヴな面とネガティヴな面が表裏一体となったスコアの妙に痺れた。

出演者たちの演技に見入り、安川氏のスコアに聴き入り、それが僕自身、本作に対する満足度の高さにもつながったのである。
その一つのアイテムとして、サントラがこのようにしてリリースされたことに感謝する次第。
欲をいえば、ダウンロードではなくCDとしてリリースしてほしかったけれど。


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ザヤクザ
『ザ・ヤクザ』(74)のサントラ。
スコア担当はデイヴ・グルーシン。

日本に造詣の深い、レナード&ポール・シュレーダー兄弟原案・脚本による、ハリウッド製任侠映画。
監督はシドニー・ポラック。

ロバート・ミッチャムと高倉健の共演が話題となったが、任侠映画というよりもどうもメロドラマの要素が強く感じる、やっぱりどこか妙な仕上がりになってはいる。
それでも、日本の描写等はさほど違和感を抱かないのはさすがシュレーダー兄弟である。

主演の二人に加え、街田京介、岸恵子の演技も見ものだが、なにげに郷映治や汐路章といった、おそらく当時のヤンキーも驚いただろう、凶悪な面構えの迷優も顔を出すのが面白い。
岡田英二の扱いがぞんざいなのは気になったけれど・・・。

デイヴ・グル―シンのスコアも、日本を強烈に意識したものになっているが、メインテーマは歌謡曲か? と思うくらいムーディーなもので、これはこれで名曲である。
ただし、本編が任侠映画、アクション映画としての面白さは半減していることに、残念ながら一役買っている感は否めない。

このメインテーマのメロディに阿久悠が歌詞をつけて、劇中で名前不詳の歌手(?)が歌う、ナイトクラブの場面があるが、サントラにはそのあたりの音源も収録されているのは嬉しい。

フィルムスコアマンスリーから2006年に3000枚限定でリリースされたサントラCDは、デイヴ・グルーシン人気もあって即完売。
僕自身も残念ながら入手を逃していたが、ネットでは相当な価格で取引もされており、なかなか手が出せなかったところ、先日とある中古ショップで思わぬ対面をし(しかも格安で)入手できることとなった。

ネットで商品を探すのが当たり前な昨今、地道にショップに足を運ぶという従来のケースも、なかなか捨てたもんじゃないなと実感した次第。


【amazon】※驚くべき値段がついている。




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