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ビンさんの銀幕音楽堂・第684回(2015年3月14日放送分) 







【放送日:2015年3月14日 PM9:00オンエア】

・ニューシネマ・サウンド:『マッサン』-北海道・余市編- 特集

『マッサン』ostより「カムイワッカの大地」(co:富貴晴美)
『マッサン』ostより「Inspire the Yoichi(co:富貴晴美)
『マッサン』ostより「チョイチョイ熊虎音頭」(co:富貴晴美)
『マッサン』ostより「戦争の傷跡(co:富貴晴美)
『マッサン』ostより「MOTHER HOME」(co:富貴晴美)
『マッサン』ostより「大麦畑に思いを馳せて」(co:富貴晴美)
『マッサン』ostより「Annie Laurie」(vo:シャーロット・ケイト・フォックス)
『マッサン』ostより「麦の唄」(vo:中島みゆき)


・銀幕音楽堂メールボックス

番組にいただいた、メール・FAXを紹介。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。



《裏ばなし》

今回は映画音楽ではなく、現在放映中のNHK朝の連続テレビ小説『マッサン』のサントラを特集いたします。

今年の1月に最初の特集を行い(http://binsan67.blog83.fc2.com/blog-entry-437.html)、
その後、作曲された富貴晴美さんのピアノコンサートが「あべのハルカス」で行われ、
その際のレポート(http://binsan67.blog83.fc2.com/blog-entry-438.html)と、
それを受けての再度の特集(http://binsan67.blog83.fc2.com/blog-entry-439.html)と、
今年に入って何かと『マッサン』づいておりますが(笑)、つい最近、サントラの方も第2集がリリースされたということもあり、4度目の特集でございます。

予定ではあともう1回は取り上げてみようと画策している次第でありまして(笑)

今回のスコア等々に関しては、下記のサントラ紹介欄をご覧いただくとしまして、ドラマのほうもあと1ヵ月足らず。
物語もいよいよ佳境へと向かっているようで。

ああ、富貴さんのスコアが聴けるのも、あと1ヶ月のないのか(いえいえ、富貴さん自身はこの後も、大活躍の年になりそうな・・・)と思うと、一抹の寂しさがあります。

シャーロット・ケイト・フォックスも、最近では某自転車のCMや、某ソフトクリームのCMで、さらにお茶の間に浸透していくことでしょう。
アメリカ本国での本拠地ブロードウェイにて開催される『シカゴ』にも抜擢された、というニュースも飛び込んできて、今後が益々期待される逸材となったシャロやん(笑)ですが、いろんな役に挑戦してもらって、その映画を映画館で観る機会が来ることを望む次第です。

そんな彼女が歌う「アニーローリー」をお送りします。

そして、中島みゆきが歌う主題歌「麦の唄」。
ウン十年来のファンである身としては、今回のドラマ、富貴さんのスコアにみゆきさんの主題歌と、、まるで僕のためにあったような(おこがましいことは重々承知ですけど)気がしてなりません。
それくらい、夢のような音楽のコラボレーションでありました。

みゆきさんの主題歌は、富貴さんのスコア同様、ケルト音楽を意識したメロディ、アレンジになっており、かつては「故郷」に対してマイナスなイメージのナンバーが多かったように思える中島みゆきナンバーですが、「麦の唄」は、異国の地に暮らしていても、そこで力強く生きていく、という、今回のドラマのヒロイン、エリ―の心情をそのまま代弁したかのような名曲に仕上がっておりました。

今回番組では、断腸の想いでセレクトした富貴さんのスコアと、シャロやん、みゆきさんのヴォーカル・ナンバーもセレクトしてみました。
何卒、ご堪能あれ!


マッサン2
NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』のサントラ第2集。
スコア担当は富貴晴美。

ドラマの舞台は2015年の年明けとともに、大阪から北海道へ。
国産初のウイスキー作りに情熱を注ぐ、マッサンとエリー夫婦の姿を描く。

1月に開催されたピアノコンサートの場でも、富貴さん自身が語っておられたように、スコアは次第に重厚さを増している。
無論、物語自体が第二次大戦という時代背景へと進んでいくから(劇中、再三耳にするトランペットのソロが印象的な「戦争の傷跡」というスコアが印象的だ)ではあるが、それと共に北海道という雄大な大地のイメージをもスコアに取り込んでいるからだ。

なので、どこか陽気なイメージのあった大阪編のスコアとは、ガラリとイメージが異なってくる。
しかし、根底に流れているのは主人公夫婦の夢への情熱であり、愛情であることは変わらない。
ゆえにスコアはより多彩になり、スケール感もアップしている。

北海道をイメージする楽器ということで、尺八が取り入れらてているが、富貴さんの音楽に対する探究心は、さらにこの北海道・余市編で推し進められている。

特に驚いたのは「Inspire the YOICHI」というスコア。
先述の尺八も取り入れられた、北の大地、とりわけドラマに登場する熊虎なるニシン漁の網元のキャラが登場するが、彼を中心とする、余市の人々の心意気を思わせる力強い1曲。

が、このスコア、そんな先入観無しで聴いてみると、どこかフォルクローレを思わせるメロディラインでもある。
言わずもがな、フォルクローレとは南米の民族音楽だ。

片や北の大地、片や南米と、まったく場所は異なるものの、音楽には共通するものがある。
意図してなのか否かは定かではないが、音楽は国境を超えるものであること、万国共通であることを富貴さんは自身の作品で証明しているのである。これは凄いことだ。

ちなみに富貴さんは2013年の映画『RETURN』でも、スコアにフォルクローレを取り入れておられる。
ハード・ヴァイオレンス・アクションに、長閑なフォルクローレというアプローチには驚かされたものだが(笑)、ここでも音楽に対する飽くなき探究心を垣間見たものだった。

さらにいえば、「チョイチョイ熊虎音頭」というスコア。
タイトルこそ「音頭」とである、和のテイストあふれるものになっているが、これも聴きようによれば、チェコの民族音楽であるポルカなのだ。
なんと、こんどはヨーロッパである。

かように今回のスコアは、北海道の音楽でありながら、そこには音楽の持つ多面性・多様性も備わったものになっており、それこそが富貴さんの魅力であり、音楽に対する興味、探究心あふれるスコアを聴いていると、それが富貴さん自身の作曲の原動力になっているのではないかと思う。
いやぁ・・・あらためて、凄い作曲家だと感嘆した次第である。

もちろん、先にも書いたように主人公の情熱、愛情を表現した、これまた富貴さんの魅力あふれる美しいスコアも今回のサントラには多く収録されており、とりわけ「MOTHER HOME」というスコアは個人的にお気に入りの1曲だ。

今回も、シャーロット・ケイト・フォックスが歌うナンバーとして「アニー・ローリー」が収録されていたり、中島みゆきが歌う主題歌「麦の唄」については、オリジナル・ナンバーも、オーケストラ・バージョンも収録と、バラエティに富んだ内容となっている。

なお、第1集、第2集に収録しきれなかったスコア7曲が、「ボーナストラック集」という形でダウンロードにてリリースされている。
こちらも合わせて鑑賞されたし。


【amazon】
【タワーレコード】
【iTunes】



マッサンボーナストラック










【iTunes】※「ボーナストラック集」




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