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ビンさんの銀幕音楽堂・第680回(2015年2月14日放送分) 







【放送日:2015年2月14日 PM9:00オンエア】

・ニューシネマ・サウンド

『エクソダス:神と王』ostより「エクソダス」(co:アルベルト・イグレシアス)
『ミュータント・タートルズ』ostより「 Teenage Mutant Ninja Turtles」(co: ブライアン・タイラー)
『ジョーカー・ゲーム』ostより「Theme Of “Joker Game” 」(co: 岩崎太整)
『マエストロ!』ostより「マエストロ!(エンディング・テーマ) 」(co: 辻井伸行)

・銀幕音楽堂メールボックス

番組宛にいただいた、メール、FAXの紹介など。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。



《裏ばなし》

オンエアの日はバレンタインデー。
以前だったら、チョコレートにまつわる映画の音楽だとか、食べ物関連の映画だとか、そういう特集をしたものです。

でも、今回は何の関係もない、新作映画を大特集!!(笑)
いえいえ、ネタが尽きたのではありません。

すっかり、バレンタインデーのことを忘れてしまっていたのです・・・。

まあね、この日にチョコレートをもらわなくなって、もとい、もらえなくなって幾星霜。
もともとチョコ好きなので、別にもらわなくたって自分で幾らでも買いに行くというものです。

でもねぇ、この時期なぜかチョコを買うのは、チョコっと気が引けるわけでありまして・・・。
なんて、普通でも寒いのに、さっぶいことは書かない!!←書いてるじゃん。

今回はホットな作品のホットな音楽でお楽しみくださいまし。
ってことにしておこう。



エクソダスカミトオウ
『エクソダス:神と王』のサントラ。
スコア担当はアルベルト・イグレシアス。

旧約聖書の出エジプト記を、リドリー・スコットがSFXを駆使しして描いた歴史絵巻。
彼にしてみれば『グラディエーター』に続く、CG世代の史劇大作というところか。

メインのスコアはイグレシアスが書いているが、そこにハリー・グレッグソン=ウィリアムズとフェデリコ・フシドが追加音楽を提供。
あいかわらずリドリー・スコットの作品は、音楽の統一感がないなぁ・・・。
彼のスコアに対する考えが顕著な例といえる。

さて、どうしてもエルマー・バーンスタインの『十戒』と比較してしまうイグレシアスのスコア。
メインテーマは明確なメロディが用意されており悪くない。
映画を観終ってもけっこう耳に残るものがある。
ならば、最初から最後まで彼で統一すればよいものを・・・。

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ミュータントタートルズ
『ミュータント・タートルズ』のサントラ。
スコア担当はブライアン・タイラー。

もう何度目の映像化なんだ? って感じの人気コミックを今回はマイケル・ベイのプロデュースで映画化。
監督はジョナサン・リーベスマンということで、『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(11)で組んだブライアン・タイラーが再登板。

ハンス・ヅィマー一派が席巻している感のあるハリウッドのスコアの世界で、オケを駆使して壮大なスコアを書くアウトロー(という表現が正しいかどうかはともかく)なタイラー。
ゆえに個人的にも好感を抱いているが、今回もメインテーマはかなり明快だ。

どうしてもラップ・ミュージックが主軸になると思いきや、そんな予想を大きく外して、堂々たるシンフォニック・スコアが流れるのはなんとも嬉しい限り。
ただ、本編同様、観終ってみるとまったく残らないんだな、これが。

サントラはダウンロードのみのリリースとなっている。

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ジョーカーゲーム
『ジョーカー・ゲーム』のサントラ。
スコア担当は岩崎太整。

柳広司のベストセラースパイ小説を、正直畑違いじゃないか? と思う入江悠監督が映画化。
この監督にしろ、スコアの岩崎氏にしろ、ちょっと荷が重すぎたのでは・・・? という印象が残る。

スパイ映画=「007」あるいは「スパイ大作戦」という、じつにわかりやすいコンセプトのスコアになっており、どことなく「グリーン・ホ―ネット」を思わせるメインテーマはとりあえずかっこいい。
岩崎氏もこのあたりのジャンルに思い入れがあるのだろう.。
だが、そこからもう一歩踏み込んだものがないのも事実。
それだけじゃ上っ面をなぞるだけの印象しか残らないのだ。
じつに惜しいスコア。

なお、サントラにはエンドクレジットに流れる、ジャニ系のナンバーは収録されていない。
まぁ、そんなナンバーが流れるところが、この映画のカラーなんだろう。

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マエストロ!
『マエストロ!』のサントラ。
スコア担当は上野耕路。

さそうあきらの原作コミックを小林聖太郎監督が映画化。
すこぶる快作に仕上がっていて、じつに面白かった!

オーケストラを扱う作品ということで、本編ではオケに関する薀蓄も、さりげなく挿入されていて、お得感満載!
出演者も多才(特に演技初挑戦というmiwaは特筆ものである)で、そのあたりの相乗効果も抜群だった。

ただ、肝心の音楽についてはちょっと苦言を。
オリジナル・スコアは上野氏。
クライマックスは「運命」、「未完成」の2大クラシック名曲がかっさらってしまう(演奏は佐渡裕指揮、ベルリン・ドイツ交響楽団)ので、上野氏のスコアはいわゆるブリッジ的な使われ方をしている。
ただ、本編同様、けっこうユニークなスコアを書いており、なかなかの好印象。

そして、エンドクレジットでは辻井伸行氏がエンディングテーマを提供している。
こちらもじつにいいスコアになっている。
ただ、なぜエンディングに辻井氏を起用したのか、その意図がよくわからない。
誤解無きように書くが、辻井氏のスコアはじつに素晴らしい。
でも、本編のスコアは上野氏。
ならば、なぜ最後まで上野氏のスコアで通さないのか?

邦画でよくあるエンドクレジットにソングナンバーを流すというパターンは、辛うじて本作では取り入れられていない。
miwaが出演しているにも関わらずだ。
これは好感が持てる。

しかし、ここで辻井氏を持ち出してくるというのは、単にサントラを売らんがための、商業主義が顕著に出てしまったようで、それにはどうしても抵抗を抱いてしまう。

再度思う。なぜ、エンディングで辻井氏が必要だったのか?
このような形で貴重な才能を無駄遣いしないでほしい。
そして、持てる技術を発揮した上野氏に対するこの仕打ちには、どうも納得いかない。

本編が良かっただけに、そして音楽を扱った映画だけに、その辺りが引っかかってしまって手放しで喜べないのがなんとも悔しい。

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