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ビンさんの銀幕音楽堂・第679回(2015年2月7日放送分) 







【放送日:2015年2月7日 PM9:00オンエア】

・ニューシネマ・サウンド

『アニー』ostより「トゥモロー」(vo:クワベンジャネ・ウォレス)
『アニー』ostより「フー・アム・アイ?」(vo: ジェイミー・フォックス、キャメロン・ディアス & クワベンジャネ・ウォレス)
『アニー』ostより「アイ・ドント・ニード・エニシング・バット・ユー (2014 Film Version) 」(vo: ジェイミー・フォックス、クワベンジャネ・ウォレス & ローズ・バーン)


・銀幕音楽堂メールボックス

番組宛にいただいた、メール、FAXの紹介など。

『太陽がいっぱい』ostより「組曲」(co:ニーノ・ロータ)
『太陽がいっぱい』ostより「フィナーレ」(co:ニーノ・ロータ)

『スラローム』ostより「SLALOM (titoli)」(co:エンニオ・モリコーネ)

 
『マルホランド・ドライブ』ostより「星に語れば」(vo:リンダ・スコット)


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。



《裏ばなし》

毎年のことですけど、正月映画よりもそれから少し離れた今の時期のほうが、バラエティに富んだ映画が多く公開されているように思います。

観たい作品を追いかけるだけで精一杯で、観た作品のレビューが毎度のことながら追いついていない状況。
拙いレビューでも、楽しみにしています、なんて感想をいただくと、好きなことを書いていて、共感してもらえるというのは、実にありがたいことです。

なるべく、レビューは挙げるようにいたしますので・・・ね。

それと同じく、当番組で新作を取り上げてはいますが、これまたなかなか追いついておりません。
1時間という限られた時間で、作品について言いたいことも多々あるし、もちろん音楽も取り上げたい。

贅沢な悩みですが、作品のチョイスには毎回あれこれ考えてしまいます。

そんな中で、今回取り上げるのはミュージカル映画『アニー』。
あの有名ミュージカルの2014年版(アメリカ本国公開が2014年だったので)です。

作品としては、もっと他に取り上げたい作品もありましたが、ミュージカル映画好きとなるとどうしても外せません。
もっと取り上げたい楽曲もあったのですが、これまた時間の関係上、割愛となりました。
番組では良かったところとそうでないところ、ズバリお話しております。

また、先週番組へいただいておりましたリクエストについて、お応えしております。

ニーノ・ロータの名曲『太陽がいっぱい』から、マツコ・デラックス主演のバラエティ番組に使われている2曲まで(笑)、お楽しみいただければ幸いです。



アニー
『アニー』(14)のサントラ。

かの有名ミュージカルの82年以来2度目の映画化。

チャールズ・ストラウスによるオリジナル曲を、シーアとグレッグ・カースティンが大胆にアレンジ。
バックの演奏はアコースティック感は排除(とまではいかないけれど)、まるでクラブ・ミュージックの如く、打ち込み系のサウンドが展開される。
特にドラムセクションは完全に打ち込みの音だ。

じゃあ、それが音楽的にそぐわないか、となるとそうではない。
本編も2014年風にアレンジが加えられており、そこにはアコースティックよりも、今回のような人工的な音が合う。
人工的と書いたが、そこにヒューマンな味わいを持たせるのが、出演者たちのヴォーカルなのである。

オリジナル曲に加え、今回の映画用に新曲も書き下されているが、共に違和感がないところが面白い。

『ハシュパピー バスタブ島の少女』で大注目されたクワベンジャネ・ウォレスがアニーを演じ、キュートなヴォーカルを披露。もちろん名曲「トゥモロー」も朗々と歌い上げる。

ジェイミー・フォックスの甘い歌声、かつて『バニラ・スカイ』でのあまりのダメダメぶりに、彼女はヴォーカル禁止だなと思ったキャメロン・ディアスの、まさかの歌いっぷりに感動。

サントラはそれらの楽曲を余すところなく収録している。
ただ、日本語によるボーナス・トラックは正直蛇足。『アナ雪』効果を狙ったのだろうか?

本作でも最も許せなかった、日本公開版のエンドクレジットに流れた、某アーティストによる「トゥモロー」は収録されていない。
それが妥当だと思う。
2014年版という本作のカラーに、なぜ、エンドクレジットであんなにもアコースティックなアレンジの「トゥモロー」を流すのか?
あのイメージソングを企画したのは誰かはわからないが、本編のカラーをまったく考えていない暴挙である。
誤解なきように断っておくが、アーティストには罪はない。

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タイヨウガイッパイ
『太陽がいっぱい』(60)のサントラ。
スコア担当はニーノ・ロータ。

ルイ・マル監督、アラン・ドロン主演による誰もが認めるサスペンスの傑作。
ロータによるテーマ曲もいまやスタンダード。

公開時、サントラがリリースされず、カヴァー演奏盤しかなかったというのは有名な話。
しかも、世界中で日本でのウケが最も良かったという。

ロータ自身は、作曲時のエピソード(ルイ・マルから半ば押し付けられるように作曲依頼されたとか)もあって、本作のスコアにはあまりいい印象を持ってなかったようで、それがサントラ未発売の原因とも言われている。
実際にサントラがリリースされたのは2005年になってから、というのが驚きである。

ユニバーサル・フランスレーベルからリリースされたCDは、本編のスコアを収録しているばかりか、カルロ・サヴィーナ指揮による、サントラが出るまでポピュラーだった再演奏盤の「組曲」(といっても3分少々)も収録。

オリジナルサントラが聴けるのは嬉しいが、往年のファンには再演奏盤の「組曲」のほうが懐かしいのではないだろうか。

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スラローム
『スラローム』(65)のサントラ。
スコア担当はエンニオ・モリコーネ。

ヴィットリオ・ガスマン、ダニエラ・ビアンキ主演のスパイ・コメディ。
といっても、まともに本編を観ることができる環境にないのがもどかしい。

なんといっても日本テレビ系「月曜から夜ふかし」のテーマ曲として使われている、と言った方が早いだろう。
モリコーネお得意のスキャットを盛り込んでの、なんともいえないグルーブ感がたまらない。
ほんとにこの60年代のイタリア映画の音楽は、斬新かつ新鮮なものが多く、映画を観ない人々にも強くアピールする力があると思う。

純粋な映画音楽ファンとしては、微妙な部分はあるのだけれど・・・。

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マルホランドドライブ
『マルホランド・ドライブ』(01)のサントラ。
スコア担当はアンジェロ・バダラメンティ。

デイヴィッド・リンチによるハリウッドの内幕もの。
女優をめざしてハリウッドにやってきた地方出身のヒロイン。
しかし、夢破れ自らの命を断とうとしたその刹那の物語。
ゆえに、一筋縄ではいかないファンタジックかつミステリアスな秀作。

主演のナオミ・ワッツはこの頃、まだ無名だったが、文字通り体当たり演技でヒロインを熱演。
以後、ハリウッドで活躍しているのはご存知の通り。

リンチ作品には欠かせないバダラメンティのスコアは今回も健在。
劇中では俳優としても出演している。

このサントラに収録され、劇中でも予告編でも効果的に使われているのが、リンダ・スコットによる61年のナンバー「星に語れば」だ。
オスカー・ハマースタインが作曲したこのナンバーは、映画音楽ではなく当時のアイドル歌手、リンダの持ち歌として作られたもの。
現在、TBS系「マツコの知らない世界」のテーマ曲として使用されており、強いインパクトを与えている。
先日の放送では、振付師の三浦亨氏がこのナンバーに振り付けをしてマツコ・デラックスが踊るという一幕も(笑)

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