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■『96時間/レクイエム』■(映画) 







96ジカンレクイエム
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元CIA工作員のお父ちゃんが、別れた奥さんや娘のために戦う、リュック・ベッソン製作のアクション・シリーズ第三弾。

とにかく1作目はむちゃくちゃ面白かったもので、ベッソン製作の作品となると、どうしてもイマイチ感が否めないものが多い中で、予想外の出来に興奮したものだった。

リーアム・ニーソン演じる主人公ブライアン。
彼への愛情は無くなっていないながらも、危険な世界と隣り合わせのブライアンから距離を置くため離婚したレノーア(ファムケ・ヤンセン)。
彼女は早々に金持ちのスチュアートと再婚し、一人娘キムもそっちへ行ってしまった。
一抹の寂しさを抱えながらも、定期的にはレノーアやキムと遭ってしばしの幸せをかみしめていたブライアン。
しかし、友人とパリへ旅行へ行ったキムが、人身売買組織に誘拐されたからさぁ大変。
元CIA工作員のスキルをフル活用し、人身売買組織を壊滅し、無事娘を救出するに至る、というのが1作目。


続く2作目は、その人身売買組織のリーダーの身内が、ブライアンに復讐するというもの。
イスタンブールを舞台に、ブライアン、レノーア、キムの元親子が危機にさらされるも、ブライアンの活躍でハッピーエンドとなる。
ただ、設定が前作の二番煎じ的なもので、1作目ほど新鮮味もなくシリーズもこれで打ち止めかなぁ、と思ったものだ。


それを受けての3作目。
今回の舞台はアメリカ。そこから一歩も海外へは行かない。
それだけで過去の2作が持っていた異国情緒(というのだろうか)がゼロでスケール感ダウン。
しかも、映画が始まってすぐに、なんとレノーアが殺害されてしまうという、まさかの展開。
で、その現場に居合わせたブライアンが、警察に追われる羽目になる。
それを追うのが、あんた一体何度目なんだ? な、フォレスト・ウィテカー演じる刑事という、デジャヴ感満載な、まるで「逃亡者」なストーリー展開。


その後も、いやぁ~~~な予想が次々と的中する流れになっていき、新鮮味もなにもあったもんじゃない。
邦題に「レイクエム」とあるが、これは殺害されるレノーアに対するものなんだろうけど、僕にはこのシリーズに対する配給会社の自虐としか思えなかった。
(そもそも『96時間』って邦題自体、2作目同様、何の意味も無いし・・・)
これでもうこのシリーズは完全に打ち止めだなぁ・・・って確信したものだが、あらためて本作の惹句などを見返すと、やれ「最終章」だの「終わりを告げる」だのと書かれてあるので、あぁ、そういうことなのね、と。

本作についてはもうこれ以上、何も書くべきことはない。
かの『ダイ・ハード』シリーズが、回を重ねるごとに目も当てられない内容になっていたのと同じく、本シリーズもそれを上回る惨劇(ストーリーが、という意味じゃないよ)になっていったことは、つくづく残念に思う次第だ。



96ジカンレクイエム
スコアを担当したのは、フランス人作曲家ナサニエル・メカリー。
本シリーズ3作のスコアを担当している他、ウォン・カーウァイ監督の『グランド・マスター』(13)のスコアを梅林茂と共に担当している。

場面場面に応じた、アクション・スコアを書いているが、たとえばシリーズを通して明確なフレーズの一つでも高らかに流れれば良いものを、それがないというのも残念なところ。
せっかく、3作品連続登板しているのに、本当にもったいない。

ああ、あのフレーズが流れると、ブライアンが活躍するんだな、という音楽的アプローチは、こういうアクション映画には必要だと思うのだが。

まぁ、本編を観ていると、ここぞという時にスコアではなく、ロック・ナンバーが流れたりしてスコアを分断している箇所もある。
こうした音楽の使い方はベッソンあたりの采配なのだろうか。
それを考えると、メカリーの本来持っている手腕というのは、十分発揮できなかったのかもしれない。

サントラはダウンロードのみのリリース。

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