ビンさんの銀幕音楽堂・第677回(2015年1月24日放送分) 







【放送日:2015年1月24日 PM9:00オンエア】

・富貴晴美さんのピアノ・コンサートのお話

『マッサン』ostより「愛をもとめて」(co:富貴晴美)


・今週の健さん

『新幹線大爆破』ostより「脱出へのパスポート」(co:青山八郎)
『新幹線大爆破』ostより「スーパーエキスプレス109」(co:青山八郎)

『幸福の黄色いハンカチ』ostより「タイトルバック」(co:佐藤勝)
『幸福の黄色いハンカチ』ostより「再び、夕張へ」(co:佐藤勝)
『幸福の黄色いハンカチ』ostより「はためく黄色いハンカチ」(co:佐藤勝)



・銀幕音楽堂メールボックス

番組宛にいただいた、メール、FAXの紹介など。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。



《裏ばなし》

先週末は、大阪は阿倍野にて作曲家、富貴晴美さんのピアノ・コンサートが行われたのは、先にも書いた通り。
今回の番組の冒頭は、興奮冷めやらぬ中(なにしろ、収録はコンサートの翌日だったもので)、コンサートの模様をじっくり紹介しております。
そして、コンサートの中でも最も印象的だった、『マッサン』から「愛をもとめて」を、先週に引き続き再度番組でも取り上げてみました。
ドラマ自体は「北海道編」が始まって、スコアもけっこう重厚になって、さらに聴き応えが増してきたように感じます。

続いて、今年最初の「今週の健さん」。
昨年末に亡くなられた高倉健さん主演作を取り上げるこの不定期コーナー、今回は2本立てです。
片や、健さんが悪役を演じるピカレスク・ロマン、方や誰もが認める健さんの代表作。

なんだか、どこかの名画座で組まれていてもおかしくないラインナップかと(笑)


ちょいと、新作映画から遠ざかっていますねぇ・・・。


マッサン
NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』のサントラ。
スコア担当は富貴晴美。

日本初のウイスキーづくりに情熱を注ぐ主人公と、その妻との物語。
とにかく、主演の玉山鉄二とその妻エリーを演じるシャーロット・ケイト・フォックスの演技に毎朝魅了されている方も多いだろう。

その感動的なドラマを盛り上げるのが、若手実力派作曲家である富貴晴美。

すでに多くの映画、ドラマのスコアを担当、それぞれに完成度の高い仕上がりには驚くばかりだが、そんな彼女の集大成ともいえるのがこの『マッサン』だ。

ヒロインがスコットランド出身ということもあり、またウイスキーの故郷という意味でも、スコアのメインとなるのはケルト音楽の響き。
無論、民族楽器などをふんだんに取り入れた音楽構成は、それだけでも特筆ものだが、ケルトの響きを巧みに盛り込みつつも、これは日本のドラマの音楽なのだ、というアイデンティティもしっかり備わっている。

とにかく、彼女の魅力である耳触りの良いメロディ・ラインや、時折はじけるユーモアのセンスもさることながら、ドラマの主人公夫婦を包み込む愛情のこもったスコアは、それゆえ感動的である。

サントラCDにはヒロイン、エリ―を演じるシャーロット・ケイト・フォックスのヴォーカルによるトラディショナル3曲が収録されているのも、ドラマのファンにはたまらない試みになっている。

なお、2月にはサントラ第2集もリリースされる。

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シンカンセンダイバクハ
『新幹線大爆破』(75)のサントラ。
スコア担当は青山八郎。

パニック映画ブームが巻き起こっていた70年代、日本映画界も黙ってられない! ってなことで、天下の東映が製作したパニック娯楽巨編。
夢の超特急「新幹線」に爆弾を仕掛けたテロリストと、それと真っ向から闘う国鉄&警察の姿を、テンポ良くかつスリリングに描く。

監督は佐藤純彌、テロリストのリーダーに高倉健の黄金コンビ。
国鉄の司令官に宇津井健、新幹線の運転手に千葉真一&小林稔侍という濃い濃いキャスティング。
さらに、北大路欣也、志穂美悦子、多岐川裕美などは、気を抜くと見逃してしまうくらいのチョイ役で登場と、オールスターキャストの代名詞ともいえる作品だ。

いま観れば、特撮もチャチぃ印象もあるが、これを初めて映画館で観た幼少の頃の僕には、驚異の映像の連続だった。

青山八郎のスコアは、どこか歌謡曲を思わせるムーディな旋律がメインとなっており、メインテーマでは伊集加世子のスキャットをフィーチャーしている。
パニック映画とムーディーなスコアとは、ちょっと結びつかないがこれが映像を観ると案外合っているから面白い。

オープニング・タイトルのファンキーさ、時折入るシンセの響きに時代を感じさせるがこれも一興だ。

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シアワセノキイロイハンカチ
『幸福の黄色いハンカチ』(77)のサントラ。
スコア担当は佐藤勝。

松竹音楽出版からリリースされている「あの頃映画サントラシリーズ」も、コンスタントにリリースが続いて嬉しいかぎりだ。
富士キネマからのリリースが、途絶え気味な現状では、日本映画のサントラ音源を発掘しているという姿勢では、共通するものがあるゆえ、このまま途切れることのないことを祈るばかりだ。

で、今回の『幸福の黄色いハンカチ』である。
過去に佐藤勝作品集、山田洋次作品集のような企画CDには、いくつかのスコアが収録されたことがあったが、今回は公開後30数年を経てようやく1枚もので完全な形でリリースされたのは映画音楽ファンとしては狂喜ものだったことだろう。

最初にアナウンスが流れてきたのは昨年の秋。
年末にいよいよリリース! というニュースと数ヶ月遅れで届いたのは健さんの訃報だった。

ゆえに本CDは追悼盤という企画でリリースされたものではなかったが、タイミングとしては、結局のところ追悼盤という形になった。
しかも、代表作の一つなわりには、これまでサントラが完全な形で出てなかったことを考えると、じつに感慨深いものがある。

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