■『ベイマックス(字幕版)』■(映画) 







ベイマックス
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あらためて、『GODZILLA ゴジラ』(14)の日本版予告編は良くできていたと思う。
ゴジラの敵キャラであるMUTOの姿を一切出さず、あたかもゴジラが空港や市街地を破壊しているように巧みに編集されていた。
劇場で初めてMUTOの姿を目の当たりにした観客は、造形がギャオスのそれに似てるよなぁ、といった点もあっただろうが、それなりのサプライズがあったことだろう。

ゆえに映画本編を観た際の印象は、予告編で左右されるものだと、いまさらながら実感したわけだが、そんな『GODZILLA~』以上のサプライズを味わったのが他でもない、この『ベイマックス』だった。


本作については、予告編以外はほとんど情報を得ないまま本編を観たわけで、無論、日本での公開時にはすでに雑誌等で物語のネタバレもあちこちでされていたようだ。
じつを言えば、本作に対してはディズニーの新作、くらいの興味でしかなかった(ディズニーの映画に対してはいつもそんな感じ。『アナ雪』だってそう)ので、雑誌等の記事にも特に目を通していなかっただけ(意識してじゃなく、どうでもいい、という程度のもので)だった。
事実、本編を観るのも、その日の夕方の会社の忘年会までの時間つぶしだったに過ぎない。

予告編から得ていた印象としては、和洋折衷な架空の国が舞台で、主人公とその兄が残したロボット「ベイマックス」とのファンタジーというものだった。
それは決して僕だけじゃなく、大勢の方もそうだったことだろう。

なので、「ああ、ディズニーは「ドラえもん」みたいな世界をやりたいのだな」なんて、思っていたわけだ。
しかも、何をいまさらディズニーは、日本にそこまで媚びる必要があるのか(注:ディズニーが媚びているわけではなく、それなりの理由があったのも周知のことだろう)、と、かなり斜に構えての鑑賞でもあった。


で、実際に本編を観て驚いたのなんの(笑)
それもおそらく、僕だけじゃなく大勢の方もそうだったことだろう。

何に驚いたのかは、先述のようにすでに多くの媒体でネタバラシ(というわけでのないのだが)されているので、周知のことと思うがここでは敢えて書かない。
なにより、『GODZILLA~』以上に予告編の守秘義務(なのか?)が徹底されていたことに感心した。


ただ、その守秘していた部分が問題で・・・。

誤解なきように書けば、これは好みの問題であって、それを絶賛される方もおられるだろうが、個人的には「嗚呼、やってほしくなかった・・・」な展開だったのだ。
本編の途中で、というか結構早い段階でこの映画がどういう物語なのか暗示するようなシチュエーションがあって、嫌~~~な予感がしてはいた。
その予感が中盤からド・ストレートに的中というか、それ以外の展開ないでしょ、な流れになっていったものだから、本作に対する興味は波が引くようにすぅ~~~っと消えて行った。


無論、最初に抱いていた「感動作」という要素はきちっとクライマックスに用意されており、多少涙腺も緩もうかという部分もあったが、それ以上に映画自体のカラーが個人的にはダメだったのだ。
ゆえに、早々に本年度最初の「肌に合わない映画」に対峙することとなった。
(本編上映前、ロビーで待っている間に、コンセッションで「ベイマックス」のマスコットが売られており、思わず買おうかな・・・なんて思ったが、本編を観た後では買わなくて正解だったと思う)


再度書くが、これはあくまで個人的な趣味趣向の問題であって、おそらく多くの方は本作を支持されるのではないだろうか。
守秘義務からくるサプライズと、めくるめく後半の展開に歓声を上げる方も多かろう。
本作はそういう楽しい楽しい映画(エンドクレジット後に登場する、とあるキャラも含め)なので、未見の方は安心してご覧いただきたい。

僕のようなマイノリティの感想は、「この作品に関しては」あまり参考にしないほうがいいですよ(笑)



ベイマックス
スコアを担当したのは、ハンス・ヅィマー率いるリモートコントロールの若手実力派ヘンリー・ジャックマン。

打ち込みメインのメロディにアコースティックな響きが絡むという、まぁ、こちらはいい意味で予想を裏切らない仕上がり。
もう少し、厚みのあるサウンドも欲しかったが、ヘンリー・ジャックマンでは望むべくもないか。

ただ、逆に言えば軽いスコアなので耳触りは悪くない。
これで全編を通して明確なテーマなんかが鳴り響けば、もっと印象は良かったかと思う。


これが、マイケル・ジアッキーノあたりがスコアを担当していたら・・・なんて考えるのはないものねだりだろうか。


サントラにはフォール・アウト・ボーイによる「immortals」(エンドクレジット早々にコミカライズされた登場人物たちの姿と共に流れてくる)が収録されている。

また、国内盤(注:数量限定盤なので、メーカー在庫切れになれば即廃盤の可能性あり!)には日本公開版(これは字幕版、吹替え版共に)のエンドクレジットに流れるAIによる「story」の英語バージョンが収録されている。
アメリカ公開バージョンではここにヘンリー・ジャックマンのスコアが延々流れているそうだ。
ジアッキーノならば、エンドクレジット用にスコアを作曲するだろうが、おそらくは劇中でのスコアをつないだものが流れていることを考えると、バックの映像共々、「story」がの方がよかったかもしれない。


ディズニー作品では、日本公開にあたってスコアはおろか、映像までもいじくってしまうケースが多々あって、それがたまらなくイヤ(なので、本作は字幕版を鑑賞した)なのだが、本作に限ってはエンドクレジットはこちらを推す(でも、おそらく日本語吹替え版では、オープニングタイトルもカタカナで「ベイマックス」と、デ~~~ン!! てな感じで表示されているんだろうなぁ)。

【amazon】※国内盤(早々にメーカー在庫切れのため、高い値段設定がされているので注意!)
【amazon】※輸入盤(AIの「story」未収録)
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コメント

>ケフコタカハシさま

ことよろでございます!(笑)
いつでも覗きにきてやってくださいまし。

ディズニー作品は、毎回ハードル下げ気味で鑑賞しております。
そもそも、昔からディズニー商法に抵抗がありまして、かつて東京ディズニーランドのすぐ近くで暮らしていても、一度も行ってみたいって思わなかったところに顕著(笑)であります。

本作については、予告編が巧みだったのは、評価したいところではありますが、上でも書いているように途中からの展開がどうも・・・。

エンドクレジットのほのぼのとした構図は好感もったんですけどねぇ。

あけおめことよろ

こんにちは、
私もこの作品、観終わった後にちょっと不満というか、納得いかない感というか、騙され感みたいなモヤモヤが残りましたわ。ひっかけ宣伝にひっかかっちゃったような気がするんですよ。作品その物は悪くはなかったんですけどね。そういう点では、やっぱりディズニー作品には手を出さない方がいい、というのが今の私の素直な気持ちです。
本年も時々お邪魔させてくださいませ。

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