■『ソウ6』■(映画) 


ソウ61
初冬の風物詩『ソウ』シリーズの季節が今年もやってまいりました。
新作が公開されますよ~~~というニュースを聞きますと、もう年末も直ぐそこにきているのだなぁ、としみじみ思ってしまいます。
でも映画はそんなしみじみとは思いっきりかけ離れたものでありまして、今回もとってもエグいですよ~~~。

前作で一応の完結か、と思いましたら本作が本当のシリーズ完結編だったみたい。
というか、昨年の『ソウ5』を観た時にも思ったんですけど、ほとんど惰性で観ているような僕としては、ここらで1作目からのおさらい、みたいなものも冒頭にくっつけてほしいっすねぇ、と思っていたら、なんと今回は冒頭に『ソウ集編』なるそれこそ1作目から前作5作までのあらすじ紹介のような映像が用意(日本のオリジナルみたいですけど)されていたのは嬉しかったですねぇ。
もっとも映像はフィルムではなくビデオ(DVD?)のモニターを通じたような粗い映像だったのは、・・・どうよ? って思いましたけど。

今回も時間軸を微妙にズラしたり、前作から積み残しになっている幾つかの謎(ジグソウが元妻に送った「箱」の中身はなんじゃらほい? とか)が解明されたり、観客にミス・リードさせたりとおなじみの要素がテンコ盛りでありまして、とりわけ前作ではちょっと抑え気味だったかな、と思ったゴア・シーンも今回は前作比1.5倍(ええ加減な比率ですが)とアップしているのも、本作に観客がなにを期待しているかということを作り手が熟知していることの現れかと存じます。
もっとも、シリーズ6作も作ってりゃ、それくらいのノウハウはお手のものでしょうけれど。

ソウ63
興味深いなぁ、と思ったのは、本作も社会悪を代表する人物がジグソウの標的になってしまうというお決まりのパターンであり、クライマックスは悪徳保険会社社長のトラップ地獄が一つのハイライト。
保険加入者からお金をふんだくっておいて実際にケガや入院になったら、あれこれ因縁をつけて保険料を払わない。それで命を落とした方は数知れず。
そんな「必殺仕事人」に出てきそうな絵に描いたような悪人が、いかにジグソウが仕掛けたトラップをクリアすることができるか(結局、できないのはシリーズご覧の方はおわかりでしょうけど)が一つの見もの。
これがあ~た、こないだまで公開されていた『さまよう刃』の結末にどうもしっくりこないなぁとお嘆きの貴兄には、本作は思いっきり溜飲が下がるということだけ記しておきましょう。
やっぱり被害者感情を考えれば、本作のような展開になるのが妥当だと思うんですけどね。

本作も根底に流れているのは「説教殺人鬼ジグソウ」の信念であり、それは1作目から連綿と続いているものでブレることがない。
このシリーズをご覧になってない方や、途中で観るのを止めてしまった方にはネタバレというか、ど~でもいいことかもしれませんが、ジグソウが亡くなった今、その後継者は一体誰に? というのが前作『ソウ5』から本作に連なる一つのキモ。
それについては一応明確な答えを映画は最後に出してくれますが、本作とてこれでスッキリ終わりというわけではなく、まだまだ続編を作る余地を残しているのは・・・プロデューサーも転んでもタダでは起きないってところですね。
いうなれば、全編お約束どおりでそういう意味では新鮮さは少ないかもしれませんが、それでも如何に観客を楽しませようと頭をひねる作り手の熱意みたいなものも感じられたシリーズ6作目でした。

映画を観終わって、劇場を後にしようとした際、オバちゃんと若夫婦という3人連れのお客さんがおられまして、その中のオバちゃんが発した一言。

「ぎょうさん肉、取れてたなぁ」

・・・そういう映画です(笑)

ソウ62
追伸
劇場パンフレット、とっても凝った作りになっています。
表紙の人間ルーレット、くるくる回ります(苦笑)












(TOHOシネマズ橿原にて鑑賞)

【採点:100点中60点】


※本作のノベライズ。
映画観てても「え? これって誰だっけ?」って思うのに、それが文章でどのうに再現されているのか。
そこんところに興味がありますねぇ。





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