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ビンさんの銀幕音楽堂・第670回(2014年12月6日放送分) 







【放送日:2014年12月6日 PM9:00オンエア】

・ニューシネマ・サウンド

『インターステラー』ostより「First Step」(co:ハンス・ヅィマー)
『フューリー』ostより「ノーマン」(co:スティーヴン・プライス)
『紙の月』ostより「あめのみつかいの」 (Ending ver.)

・今週の健さん

『冬の華』ostより「テーマ」(co:クロード・チアリ)

・銀幕音楽堂メールボックス

番組宛にいただいた、メール、FAXの紹介など。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。



《裏ばなし》

またしても巨星が墜ちました。

先ほどの高倉健さんの訃報に際し、もちろん番組内でも偉大な俳優が亡くなったことを悼むとともに、どちらかといえば世代的には菅原文太さんに対する思い入れのほうが強い、なんてことも喋っていました。

そこには、まだまだ文太さんは亡くならないだろう、というような希望も込めていたのです。

でも、実際はご存知の通りでした。

師走になって、番組もイレギュラーになるこの季節、よもや毎回訃報を述べねばならないとは思ってもみませんでした。
今週のオンエアの収録時には、まだ文太さんの訃報を知らなかったので、番組内ではまったく触れておりません。

さぁ、来週のオンエア分から番組でどのように取り上げていくべきか、思案のしどころではありますが、まずはご冥福をお祈り申し上げます。


今回のオンエアは、ここ数週間、新作について触れてなかったので、話題の3作品をピックアップ。

さらに、毎回設けております「今週の健さん」では、『冬の華』を取り上げてみました。



インターステラー
『インターステラー』のサントラ。
スコア担当はハンス・ヅィマー。

クリストファー・ノーラン監督によるハードSF大作。
絶滅の危機にある地球の人々を、移住することができる星を探すミッションを与えられた元エンジニアの主人公。
彼と彼の娘、周囲の人物との物語が壮大なスケールで描かれる。

内容についてはこれ以上詳しく触れることはできないが、まるで2014年の『2001年宇宙の旅』のごとき。
だが、クーブリックのそれほど難解ではない。
むしろ、壮大なドラマの後には熱い感動が待っている。

ノーラン監督とはずっとコラボレーションを組んでいる、ハリウッド映画界の音楽面の首領ともいうべきハンス・ヅィマーが連続登板。
いつもながらの電子音楽を基調としたスコアに、今回はパイプ・オルガンの音色が響くのが特徴。
監督からのたっての注文だったそうだが、『2001年~』における「ツァラトゥストラ~」を想起させるものがあり、意識したのか否か、監督のクーブリックに対する影響が音楽面でも見え隠れしているようだ。

サントラは輸入盤CDはジャケットとディスクが星座早見表のような凝った造りになっている。
ただ、収録曲はiTunesのダウンロード版が「デラックス・エディション」ということで、他のバージョンよりも収録曲が多い(MP-3盤はCDと収録曲数は同じ)という、最近のサントラの特徴を良くも悪くも体現した形。

ぜひ、CD(の装丁)を手に取っていただきたい。
収録されていない楽曲のみ、ダウンロードするというのもアリではないだろうか。


【amazon】※輸入盤
【amazon】※国内盤(12月10日発売)
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【タワーレコード】※国内盤(12月10日発売)
【iTunes】※デラックス・エディション




フューリー2014
『フューリー』のサントラ。
スコア担当はスティーヴン・プライス。

第二次大戦末期、ドイツの最前線で戦う一小隊の姿を描く戦争巨編。
監督はデイヴィッド・エアー、主演はブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ他。

『ゼロ・グラヴィティ』でオスカーを獲得したスティーヴン・プライス受賞後の作品。
第二次大戦の物語でありながら、彼特有のデジタル・スコアが鳴り響くのは、最初異質のように思えたが、これがじつに映像にマッチしている。

特にドイツ軍を表現する男性コーラスの悪魔的な響きと、戦場で散った兵士たちの魂を鎮めるかのような女性コーラスとのコントラストは絶品。
時に効果音もスコアの一部に取り込むというユニークな音づくりはプライスの真骨頂だろう。
明確な旋律は少ないが、一気に聴けるサントラとなっている。

サントラは米VARESE SARABANDEが原盤で、日本ではランブリング・レコーズからリリース。
以前にも書いたが、ランブリングのディスクはHQCD仕様となっており、他のバージョンとの差別化を図っている。
価格も輸入盤と大差なく、しかもインレイ(解説)も封入という点で、個人的には国内盤を推したい。


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カミノツキ
『紙の月』のサントラ。
スコア担当はlittle moa、小野雄紀、山口龍夫。

保険外交員のヒロインが、横領事件を起こすにいたる過程を描いた、角田光代原作によるヒューマン・サスペンス。
昨年、『桐島、部活やめるってよ』で話題となった吉田大八監督の最新作。主演は宮沢りえ。

スコア担当は3人による共作。
個人的にはこういう他者入り乱れてのスコアは、統一感という点からするとあまり好きではないが、本作では三者三様の役割分担が明確になされている。

ただ、強烈なインパクトを残すのは、予告編でも大々的にフィーチャーされている、讃美歌「あめのみつかいの」だろう。
この季節、いたるところでこの曲を耳にすることも多いだろうが、本作を観た後では、クリスマスよりも宮沢りえが疾走する姿を思い浮かべる方も少なくないと思う。

なお、エンドクレジットに流れた、ヴェルベット・アンダーグラウンドによる「宿命の女」はサントラには未収録。


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トウエイケッサクシリーズタカクラケンフユノハナ
『冬の華』(78)のサントラ。
スコア担当はクロード・チアリ。

獄中にいるヤクザ(高倉健)と彼の正体を知らず文通をする女子校生(池上季実子)との交流を描いた、高倉健主演の異色任侠映画。
監督は降旗康男、脚本は倉本聰。

チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第一番」が強烈なインパクトを残す本作だが、クロード・チアリによる哀愁漂うオリジナル・スコアも絶品である。

チアリといえば「夜霧のしのび逢い」を代表曲とする向きも多いが、個人的にはこの「冬の華」のテーマを推したい。名曲である。

サントラは「東映傑作シリーズ 高倉健」の一環として、99年にキングレコードよりリリースされた「ベストコレクション1」に収録。
同ディスクには『ゴルゴ13』、『網走番外地』も収録の2枚組仕様。
なお、現在は廃盤となっており、高めの値段で取引されている。

ただし、ダウンロード版では安価にて入手可能となっている。


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【iTunes】




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