■『トランスフォーマー ロストエイジ』■(映画) 







トランスフォーマーロストエイジ
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「トランスフォーマー」シリーズの4作目。
確か監督のマイケル・ベイは、前作以降もう監督しないとかなんとか言ってたようだが、結局は「監督は俺しかいない!」みたいなことを言って再登板。
まぁでも、こういう映画は彼じゃないとダメなんじゃないかと思う。

元々のシリーズについては、玩具の世界観やらアニメの世界観というものをまったく知らない(余談だが、僕の弟は昔からの大ファンなのだけど)ので、僕は純粋にこの映画シリーズを楽しんでいるが、なにより毎回その頃のSFXの最先端を行く映像技術が盛り込まれているという点だけでも、劇場の大スクリーンで観る価値があると思う。

今回も全編IMAX専用の4Kカメラで撮影したということで、IMAXシアターで観たわけだが、たしかに従来の作品より画像も鮮明だった。
3D効果は従来とあまり変わり映えはしなかったけれど・・・。


観ている間はとっても楽しいのだが、観終わったらなんにも残らないのはマイケル・ベイ作品ではお馴染みなところ。
これは「トランスフォーマー」シリーズにかぎったわけじゃない。
正直、前3作も観ているけど、前作にあたる『トランスフォーマー ダークサイドムーン』(11)にしたって、どういうストーリーだったか、いま説明してみろ、といわれてもまったくできない。
いや、前3作のなかで、もっとも興奮した『~ダークサイドムーン』だったということだけは、体がおぼえているのにも関わらずだ。
でも、こういう映画があってもそれはそれでOKなわけで、入場料金以上の娯楽を提供してくれるという意味では、マイケル・ベイの映画は安全パイだ。


今回はシリーズ中もっとも上映時間が長く、2時間45分というこの手の作品では異例ともいえる長さ。
しかし、それをまったく飽きさせず、最初から最後まで見せ場の連続というのも、マイケル・ベイならでは。
まぁ、正直なところ2時間45分も必要だったか? と観終わって考えてみれば多少疑問に思うところも無きにしも非ずだが、それでもテンションが終始まったく下がらないのはさすが!


僕は映画を観ている間、ほとんど尿意を催さないのだが、今回は台風11号接近にともない、気温がここ最近にくらべるとかなり低いばかりか、劇場内の冷房もかなり効いていた。
それが影響したのだろう、映画をご覧になった方ならわかるだろうけど、物語の舞台が香港に移ったあたりから尿意を催してしまったのである。
実際、上映時間が長いものだから、途中で席を立つ方も場内のあちこちで見受けられた。
これがたとえば、冗長な内容で、ストーリーもよくわかんねぇや、みたいな作品ならば、数分くらいトイレに行っても影響なかろうってなものだが、本作はこの香港編になったあたりからまたまたテンションが上がっていくから憎たらしい(笑)

結局、もうダメです、漏れちゃいます、お母さんごめんなさ~~い、みたいな状況に陥ったまま、それでもきちんとエンドクレジットの最後まで見届けてトイレに直行したわけだが、その時の解放感&快感たるや!!
まぁ、そんなことはともかく、少なくとも尿意を犠牲にしてまでも楽しめる、そんな映画というわけだ。


あ、そうそう、映画の最初の方でシネコンじゃなく、閉館してしまった古い映画館が登場する。
内装も豪華で、たとえば大阪でいえばかつての松竹座のような映画館だ。
ここで監督は主人公のマーク・ウォールバーグに、最近の映画事情を皮肉ったセリフを喋らせる。
映画ファンなら、「おおっ!」と思うようなほんの短いシーンだか、僕にはそれがとてもあざとく思えてしまった。
こういうところがマイケル・ベイのヤラしい(エロティックという意味じゃなく)ところなんだよなぁ・・・(笑)



トランスフォーマーロストエイジ
スコアは前3作を担当した、スティーヴ・ジャブロンスキーが監督同様、連続登板。
ただし、今回は前3作で聴かれたメインテーマのフレーズは極力使用せず、新たなテーマを書き下ろしている。
それは、本作が新しいシリーズの始まりということを示唆しているわけだが、お馴染みのテーマが高らかと流れないのはちょっと残念だった。

全体的には相変わらずハンス・ヅィマー率いる作曲家集団リモート・コントロール(RC)の一員だけあるスコアのスタイルで、短いフレーズの積み重ねとそこにパーカッシヴなリズムを刻んで盛り上げていくというもの。

クレジットこそジャブロンスキーだが、親方のヅィマーであっても、ニック・グレニー=スミスであっても、ハリー・グレッグソン=ウィリアムズであっても、まぁ、誰が書いても同じようなものになるだろう。
実際、今回もジャブロンスキーの他にもRCのメンバーばかりか、親方のヅィマーの名前まで、「追加音楽作曲」としてクレジットされているのを見ると、なにがなんだか、である。
まぁ、これも今に始まったことじゃないけれど。

RCスタイルというのを個性と捉えるのならばともかく、ジャブロンスキーの個性というのは果たしてこのスコアで発揮できていたかと考えると、これは他のRCの作曲家においても同じ問いかけにになってしまうので野暮なことかもしれない。
でも、作曲家という仕事をしていて、こういう状況ではたして彼らが満足しているのか、と、老婆心ながらいつも思ってしまうことだ。


トランスフォーマーロストエイジバトルクライ
なお、今回はリンキン・パークではなく、イマジン・ドラゴンズの「BATTLE CRY」というナンバーが主題歌として起用されている。
イマジン・ドラゴンズは演奏に和太鼓を起用するなど、なかなか面白いパフォーマンスを展開してくれるユニットで、「BATTLE CRY」はスコアを担当したジャブロンスキー、その親方のヅィマーも絡んでいるナンバー。
なので、劇中でも流れてくるしスコアでもこのナンバーのメロディをフレーズとして使っている。
つまり、スコアも主題歌も統一した製作体制がとられているわけだ。

ハリウッド製作の映画では、一見(一聴か?)本編に関係が無いようなナンバーがエンドクレジットで流れるのを耳にするが、スコア担当者もそのナンバーに関わっているというケースもけっこう多い。
先日、『るろうに剣心 京都大火編』のレビューでも少し触れたが、こういうところが、日本映画のように、映画会社と音楽出版会社の結託という理由だけで、とってつけたような主題歌が流れるケースと大きく違うところだ。


サントラは4曲収録のEP版、23曲収録の通常版の2種類がリリースされているが、共に現在はダウンロードのみの販売となっている。
アメリカ本国では通常版がCD化されて、今後リリースされる予定ということだが、いまだにリリースされていない(2014年8月10日現在)。
なお、イマジン・ドラゴンズの「BATTLE CRY」は収録されていないが、主題歌のみこちらもダウンロードでリリースされている。

【amazon MP-3】※通常盤
【amazon MP-3】※EP盤
【iTunes】※通常盤
【iTunes】※EP盤

【iTunes】※イマジン・ドラゴンズ「BATTLE CRY」



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