■『黒執事』■(映画) 







クロシツジ
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原作のコミックはおろか、TVアニメ化されたものもまったく観ていない。
なので世界観なり登場人物のバックボーンなり、まったく知らずに観たわけだが・・・これが意外と面白かった。

近未来、世界は西と東に分かれていた。
西の国は女王が統治しており、その配下の貴族たちは、国の内外で起こる事件を調査・解説すべく女王からの任務を遂行する特務機関なのである。

そんな貴族のひとつ、幻蜂家の若き当主清玄(剛力彩芽)と、忠実な執事セバスチャン(水嶋ヒロ)に今回課せられた任務は、人が突如としてミイラ化してしまう連続殺人事件を解明せよ、というものだった。

固い主従関係にありながらも、互いを罵倒する清玄とセバスチャンというこの関係がまず面白い。
それでいて、主の言いつけを守り、主の危機になると超人的な動きで敵を倒すセバスチャンと、彼を頼らざるをえない清玄。
この二人が事件を解決していく、いわばバディ・ムービーなわけだが、物語は清玄の悲しき過去のエピソードや、なぜセバスチャンと主従関係を結ぶにいたったか、そしてセバスチャンの正体は、といったエピソードを盛り込んでいく。

メインの連続殺人事件の謎解きはさほど凝ったものではなかったが、サプライズ的な展開も用意されているし、アクション場面の演出もリズム感があって飽きさせない。

水嶋ヒロのキャラクター性が、セバスチャンという人物像を引き出しているし、剛力彩芽の麗人(あ、これはネタバレだったか?)ぶりも、見ものではある。

時代設定も架空の中で展開される、いわば無国籍ムービーのスタイル。
ということは、設定に特に縛りも制限もないわけだ。

そんな自由な発想のなかで、どれだけ観客を楽しませることができるかという部分を、本作のスタッフは徹底的に追求した映画だったんじゃないかと思う。
観ていてどこか懐かしい感覚に浸ったのは、たとえば往年の新東宝あたりで量産された無国籍活劇が持っていたエンターテインメント性の匂いを、この作品に感じたからなのかもしれない。

先にも書いたように、前知識なしで観た僕は大いに楽しめた作品。
これが、原作コミックやTVアニメのコアなファンにはどう映ったか、興味深いところではある。



クロシツジ
スコア担当は松浦晃久。

松浦氏はこれまで数々のアーティストのナンバーをプロデュースしてきた方。
おそらく映画のスコアは今回が初めてかと思う。

一部コーラスなどをフィーチャーしたスコア作りは、それなりにスケール感を持ったもので、無国籍活劇&ミステリーを十二分にサポート。

今後も本作だけで終わらずに、映画音楽作曲家としても活躍を期待したいところ。

この松浦氏がオーケストレーション、絢香が作詞・作曲したナンバーをイギリスのヴォーカリスト、ガブリエル・アプリンが歌うエンディング・テーマは壮大なバラード。
こちらもサントラに収録されている。

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