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■『大脱出』■(映画) 







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スタローン&シュワルツェネッガー、夢の共演が実現した娯楽巨編。

スタローンはセキュリティ会社の社員。
各地の監獄に投獄されては、身を持って監獄のセキュリティを調査(つまり、自身の技術で監獄のセキュリティの欠点を突き、脱獄する)するという、ユニークな仕事をしている。
そんな彼がある人物の陰謀によって、難攻不落な監獄へ投獄される。
はたして彼はその監獄から脱出できるのだろうか? というお話。

で、シュワルツェネッガーはというと、その難攻不落な監獄の囚人という役柄。
彼はスタローンと協力して共に脱獄を試みるが、そんな彼はある秘密を抱えていたという設定。

そもそもこの二人、脳味噌まで筋肉な印象があるものだから、どうせ最後は力づくで脱獄するような展開なんだろうと思いきや、けっこう物語は緻密。
特に冒頭のスタローンの仕事を説明するシークエンスなどは、昨年の『グランド・イリュージョン』もかくやというような、理にかなった脱獄方法を披露してくれる。

「あ、この作品はこれまでの肉体アクションじゃないな」と、その冒頭のシークエンスで印象付け、それはラストまで一貫している。
いや、もちろんこの二人なので、肉体アクションもちゃんと出てくるので心配しなくてよい。
それだけこの映画はサービス精神旺盛な娯楽巨編に仕上がっているということだ。
監督はスウェーデン出身のミカエル・ハフストローム。
これまでけっこうユニークな題材の映画を撮ってきた、いわば職人肌の監督だが、その面目躍如といった仕上がりだった。

ところで、予告編やTVスポットで、映画の舞台となる難攻不落な監獄は、じつは巨大タンカーの中に作られたということは先に我々観客は知っている。
本編を観れば、どうやら巨大タンカー云々は、映画のサプライズの一つだったようで、それを考えるとあの予告編はちょっとまずかったんじゃないだろうか。
それで映画の面白さは半減するわけじゃないが、やはりサプライズはサプライズのままにしてほしかったなぁと思う。

また、ふと思ったのはスタローンはともかく、シュワルツェネッガーの役柄は、肉体派俳優ではなく、もっと歳を重ねたベテラン俳優(ありきたりだが、アンソニー・ホプキンスとか)が演じると、もうちょっと物語自体に深みが出たんじゃないかとも思う。

とはいえ、これまで互いの領域を侵さない暗黙の了解があったのか、それが緩和されたかのようなスタローンとシュワルツェネッガーの共演を観ることができるのは、映画ファンとしては素直に喜ぶべきところだろう。

あとキャスティングで面白かったのは、監獄の所長を演じたジム・ガヴィーゼル。
『パッション』(04)で徹底的に痛めつけられたイエス・キリストを熱演し話題となった俳優だ。
それが今回は逆にサディスティックな所長を好演。スタローンとシュワルツェネッガーを徹底的に痛めつける。
そこでシュワルツェネッガーが彼に投げつける言葉が、なかなか興味深い。
これから本作をご覧になる方は、そのあたりに注意してみるのも一興だろう。
あ、そうか、シュワルツェネッガーの役は、メル・ギブソンが演じても良かったんだ・・・(笑)



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スコアを担当したのは、ハフストローム監督とは何度かコラボを組んでいるアレックス・ヘッフェス。

昨年は『終戦のエンペラー』があったし、ハフストローム監督の『ザ・ライト エクソシストの真実』(11)では映画の内容とは裏腹に美しいスコアで魅了してくれた。

考えてみればスタローン主演の脱獄もの、『勝利への脱出』(81)、『ロックアップ』(86)ではビル・コンティが迫力あるオーケストラによるスコアを書いており、本作でもそんなスコアが流れると予想していた。
しかも、アレックス・ヘッフェスもどちらかといえばシンフォニックなスコアを書いているし。

が、実際は最近のハリウッドの風潮なのだろうか、打ち込みによるスコアになっていたのがちょっと残念だった。
ここは豪快にブラス、パーカッションが炸裂するようなオーケストラによるスコアを鳴らしてほしかったなぁ。
もちろん、本作もそれなに豪快なスコアが流れるんだけど・・・。

サントラはダウンロードのみのリリース。
しかも、これまた最近の風潮でアメリカ本国じゃないとダウンロードできないというシステム。
日本のサントラ・ファンも年々聴きたいものが容易に聴けなくなってきた。




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