■『武士の献立』■(映画) 







ブシノコンダテ
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加賀藩の料理番、いわゆる「包丁侍」をつとめた、実在の舟木家をモデルに描いた人情時代劇。
当初は『武士の家計簿』(10)が当たったので、その二番煎じくらいの作品だろうと思っていたが、これがけっこう見ごたえのある仕上がりになっていた。

舟木家の後を継ぐのが、武道の腕は立つが料理はまるっきりダメ、しかし本来家督を継ぐはずの兄が急死してしまったので、やむなく後をつぐことになった弟。
一方、料理の腕がずば抜けて優れているヒロインが、その舟木家に嫁ぐことになり、当然夫婦間はぎくしゃくする。
さて、この夫婦の行く末や如何に・・・と、よくありそうな話といえばそれまでだが、じつにわかりやすい設定になっており、特に予想を裏切るような展開はない。
ここに「加賀騒動」という歴史的な事件を絡めた脚本は、ただの人情時代劇に終わらないクオリティがあると思う。

劇中ではその舟木家が残した料理本を元に、当時の料理を再現しており、ビジュアル的にもけっこう見せるつくりになっていて、料理に興味のある向きにはたまらない仕上がりになっている。

意外にも8年ぶりの映画主演という上戸彩と高良健吾の息も合っていたと思う。
これがヒットすれば、加賀藩を舞台にした「武士の~」シリーズは松竹の定番となっていく可能性を秘めているんじゃないだろうか。


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スコアを担当したのは同時期公開の『利休にたずねよ』の岩代太郎。

こちらは時代劇でありつつ西洋の古楽器を使った、ユニークな音づくりが印象的だ。
主役の夫婦の最初はいがみ合いながらも、徐々にその距離を縮めていく姿を音楽で表現しており、『利休~』とは印象はかなり違うが、こちらも好スコアに仕上がっていた。

ただ、音楽面で苦言を呈するならば、あの主題歌は蛇足だったと思う。
けっしてアーティスト(敢えて名前は挙げないけど)が悪いんじゃない。
起用したスタッフはアンバランスを狙ったのだろうが、いくらなんでも場違い過ぎる。

なぜ、最後までスコアで終わらせないんだ?
「夫婦一品」と名付けられたメインテーマをエンドクレジットで使った方がしっくりするではないか。
感動的なラストシーンをシラけさせるのは、はっきりいって罪だと思う。
ここはスタッフには猛反省していただきたい。

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