■『ゼロ・グラビティ』■(映画) 







ゼログラビティ
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幼い頃、よく観た夢で宇宙空間に放り出されるというのがあった。
これ、何の影響なんだかわからないし、何かの映画の映画の影響なのかもわからないのだが、その夢を見た時はうなされて目が覚めるという経験をよくしたものだ。

なぜか大人になってそんな夢をまったく見なくなったが、そんな忘れていたトラウマ(なんだろうか?)を呼び起こすかのような恐ろしい映画がこれ。
そう、この映画はSF映画である前に、よくできたパニック映画であり、とんでもないホラー映画だった。

破壊された人口衛星の破片の数々が、次々とシャトルを破壊していくさまを、無重力状態で無音状態で見せるその演出の恐ろしいこと恐ろしいこと。
そして、登場人物のまさに「地に足がつかない」状態での焦燥感と孤独感。
さらにはクライマックスの脱出シチュエーション(宇宙空間からの脱出という意味で)の、手に汗握る展開。
エンターテインメントとしてもじつによくできた一作。

ストーリーはとってもシンプルなんだけどね・・・(笑)

そして、この映画は『2001年宇宙の旅』(68)がSF映画の金字塔だとするならば、それを超えたものを持っている。
もちろん、映像技術は日進月歩で、『2001年~』からは40年も過ぎており、最新のSFXを駆使した驚くべき映画は年々公開されている。
その中からは、SF映画の傑作も多々生まれてはいるが、技術面からも、そして内容からも鑑みて、ここにまたひとつの金字塔がそびえたったといっても過言ではない。

監督したアルフォンソ・キュアロンも、撮る作品ごとにテーマが違う人で、そんなところもクーブリックに通じる部分があるのかもしれない。
でも、クーブリックほど哲学的じゃないし、なにより個人的には苦手だった『ハリーポッター~』シリーズで、唯一最初から最後までダレることなく観ることができたのが、キュアロンが撮った『~アズガバンの囚人』(04)だった。
そういうところも、個人的には「肌の合う」監督だったりするのですよ。



ゼログラビティ
さて、この無重力で無音状態の宇宙空間のドラマをサポートしているのが、スティーヴン・プライスのスコア。

作曲家としてのキャリアは決して長くはないが、ハワード・ショアの『LOTR』シリーズのスタッフとしても関わっていたという経歴の持ち主だそうだ。
オーケストラによるアコースティックなサウンドと、いわゆるデジタル・サウンドを融合させ、じつに摩訶不思議な音楽世界を構築。
ミニマルなサウンドで緊張感を増幅させ、クライマックスではコーラスをフィーチャーした壮大な音へとスケールアップしていく。

スコアだけを聴いていても、まるで自分が宇宙空間に放り出されているような、バーチャルな体験ができるようなサウンドで、まさにグラビティなサウンドトラック。

CDは英INTRADA、米WaterTower Musicよりリリースされていたが、日本でもRambling RECORDSよりSACD仕様(SACD互換機が必要とのこと)で国内盤が緊急リリースされた模様。
収録内容はいずれも同じ。
価格はアメリカ盤が最も廉価となっている。

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