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■『47RONIN』■(映画) 







47ローニン
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忠臣蔵の物語をベースに作られた、エンターテインメント巨編。
監督のカール・リンシュは日本で暮らした経験もあって、その際に日本の文化にも興味を持ったという。
そのなかで、自分なりに忠臣蔵の世界を映像化してみたいという願望が生まれたとのこと。

たしかに映画は我々日本人からすれば、「なんじゃこりゃ」と思ってしまう部分は多々ある。
が、意外にも基本的なストーリーは原典から大きく外れていない。

考えてみれば日本人だって、南総里見八犬伝をベースに『宇宙からのメッセージ』を作ったり、たしか水戸黄門をベースにSFアニメを作ったりしているし、日本の古典のみならず、西遊記だってSFアニメにしている。
それを考えれば、この映画のコンセプトは全然アリなわけで、むしろどのようにアレンジしているか、そしてそれを楽しむのは我々日本人の特権でもある。

なので、この映画には肩ひじ張らずに相対するのが最も適した鑑賞法だと思う。
「なんじゃこりゃ」な描写、大いにけっこうである。

それを承知であえて苦言を呈するならば、せっかく奇想天外なキャラクターを登場させているにもかかわらず、それらがはたしてストーリーにうまく絡んでいたか、というところ。
せっかく、自由な発想で映画化しているのだから、そこはうまく料理してもらわなくては。
それが解消されていたならば、この映画は類まれなるエンターテインメントの傑作(とはいかないまでも秀作あたり)になる可能性があったのを、みすみす手放してしまっている。本作は、当初の完成よりかなり遅れて出来上がったが、このあたりも脚本に影響しているのか、それは知る由もないけれど・・・。

たとえば、日本人ばかりのキャラクターのなかに、たったひとり放り込まれたカイという異国のキャラ(しかも主人公)の存在意義は、この映画を観るかぎりではただ海外資本の映画ゆえの、過半数を占める日系俳優のなかで、起用せざるを得なかったキアヌ・リーブスを出さんがための役、という印象でしかない。

「鬼の子」と蔑まれながらも、主君の仇をとろうとするカイの心情を納得させるだけの脚本の力が、この作品に備わっていたなかったのは至極残念だった。



47ローニン
スコアは『スターダスト』でも壮大なシンフォニーを聴かせてくれたイギリスの作曲家イラン・エシュケリが担当。

本作においても、映画の持つスケール以上の仕事をそのスコアで発揮しているのが好印象。
尺八といった和楽器をもフィーチャーして雰囲気作りは十分だ。

演奏はロンドン・メトロポリタン・オーケストラ。

米VARESE SARABANDEよりリリースされているが、本編公開は日本がワールド・プレミアだったのでリリースも日本公開後のリリースとなった。

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