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ビンさんの銀幕音楽堂・第620回(2013年12月14日放送分) 







【放送日:2013年12月14日 PM9:00オンエア】

・銀幕アラカルト:ビンさんが選ぶ、2013年度肌に合わなかった映画ベスト8!!

※※※ 内容は番組オンエア後、アップいたします。 しばしお待ちを。※※※

無事、オンエアも終わりましたので、遅くなりましたがアップいたします。


【第8位】 『二流小説家 シリアリスト』(日本)   6月15日公開
ニリュウショウセツカ
アメリカの作家、デイヴィッド・ゴードンによる原作を日本に舞台を置き換えて映画化。
原作はかなり話題になっていたので楽しみにしてたんだけど、いかんせん配役を眺めただけで、犯人がわかってしまうのは、日本人の性(業ともいう)だろう。
なんせ、TVの2時間ドラマでイヤというくらい繰り返されているので、そのあたりの免疫(というのか?)は体に染みついている。

この映画の製作陣はそこんところを踏まえてキャスティングすべきだった。

もし、アメリカ本国で映画化されていたら、そういうこともなかったんだろうけどなぁ・・・。

ニリュウショウセツカテガミ
♪ 「手紙」 vo:泉沙世子 ♪

「ええぇっ・・・!」と、違う意味で驚いたラストに続き、エンドクレジットでしっとりと流れるナンバー。

けっこういいバラードです。




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【第7位】 『グランド・マスター』(香港・中国・フランス)   5月31日公開
グランドマスター
ブルース・リーの師匠でもあるイップ・マンを描いた作品は多々あるが、これは巨匠ウォン・カーウァイがメガホンをとったの巻。

とにかく今回も、カーウァイ独自の映像美がこれでもかこれでもか、どうよどうよってくらいに炸裂しまくってます。
まるでアクション・シーンなんだかラブ・シーンなんだかよくわかんない映像美。

それに加えて、肝心のストーリーがなんだかよくわかんない、というのもいつものカーウァイのスタイル。

血沸き肉躍るようなカンフー・アクションを期待していたが、監督が監督なのでどだい無理な話であった。

グランドマスター
♪ 「デボラのテーマ」 co:エンニオ・モリコーネ ♪

オリジナルスコアは梅林茂&ナサニエル・メカリーが担当。
サントラは秋になるまでリリースされなかった。

他に映画のクライマックスの一番いいところに、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)でモリコーネが書いた「デボラのテーマ」が使われていた。
カーウァイ監督作品では既成曲を使うのもよくあるパターン。


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【第6位】 『ダイ・ハード/ラスト・デイ』(アメリカ・ハンガリー)   2月14日公開
ダイハードラストデイ
人気シリーズ第5弾。
前回は主人公と娘、今回は主人公と息子。
となると、次回は主人公と奥さんの二人三脚が描かれるのだろうか?

上映時間も今回はシリーズ中、最も短い1時間半。
特に目新しさもなく、どうも惰性で作っているような印象が強い。

なにが驚いたって、カー・チェイスのシーンを早回しで撮っていること。
日本ならばいざ知らず、ハリウッド映画でそれをするか?

もうネタもなにもないのなら、いみじくもタイトルにあるようにこのあたりで「ラスト・デイ」にすれば?
でも、どうやら6作目、作られるそうな・・・。
となると、やっぱりボニー・ベデリア再登場となるか?

ダイハードラストデイ
♪ 「McClane's Brain」 co:マルコ・ベルトラミ ♪

今年マルコ・ベルトラミがスコアを担当した作品が相次いで公開されたが、本作はそれの先陣を切った1本。
ベルトラミは前作からの続投になる。

1~3作目まではマイケル・ケイメンがクラシック曲を下敷きにしたスコアを書いていたが、ベルトラミはオリジナルで勝負。
その意気込みは買うが、どうもスコアに重厚さが欠けている感はいなめない。

その最たるものがエンドクレジットに流れた「McClane's Brain」というスコア。
ここには、かつての「第九」や「フィンランデア」のような重厚さはない。


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【第5位】 『リンカーン』(アメリカ)   4月19日公開
リンカーン
リンカーンの姿を描いた伝記映画。
といっても描かれるのは晩年の姿。

それまでの経緯は「わかっている」ことを前提としているので、なんだか放って行かれたように映画はどんどん進んでいく。

自分の意見を通さんがために、反対陣営を賄賂で丸め込んだり、けっこう汚いこともやっていたリンカーン。
それはリアリティという部分では描くべきところだろうが、その人となりには理解しがたいところもある。

そのうえ地味だし、やたら長い(150分)し、仕事帰りに観たこともあって何度も睡魔が襲ってきた。
だからよけいに映画の内容がちんぷんかんぷんだった。

リンカーンの生涯をわかりやすく観たい向きには、『リンカーン 秘密の書』のほうをお薦めする。

リンカーン
♪ 「何人に対しても悪意を抱かず」 co:ジョン・ウィリアムズ ♪

スピルバーグ&ウィリアムズの名コラボぶりの最新作。

スコアは抒情的かつ人間ドラマを掘り下げる重厚な仕上がり。





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【第4位】 『クロユリ団地』(日本)   5月18日公開
クロユリダンチ
中田秀夫監督、ひさびさのホラー映画。
しかしてその実態は『仄暗い水の底から』(02)の「水」を「火」に替えただけ。なんだそりゃ?

観終って、いつまでもこんなことやってたらアカンでぇ、ホラー映画ファンをなめとんのかいっ、と思わず悪態ついてしまった一品。

ま、プロデューサーには秋元某の名前もあり、自分とこの(かつての)子飼いのおねえちゃんを使って映画作ってやろう、ジャンルはホラーだったら、そうそう外さないだろう、前にも『着信アリ』で美味い汁吸えたし、って程度の企画だったんだろうな。

それにまんまと乗ってしまった僕も僕だが・・・。

クロユリダンチ
♪ 「エンディング」 co:川井憲次 ♪

映画自体は「ええ加減にせぇよ!」と思ったけれど、女性コーラスをフィーチャーしたエンド・クレジットに流れたスコアはけっこういい感じ。

作曲は中田監督とはなにかと縁のある川井憲次。
件のエンド・クレジットのスコア以外はかなり地味な仕上がり。

サントラはダウンロードのみのリリース。


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【第3位】 『人類資金』(日本)   10月19日公開
ジンルイシキン
旧日本軍の隠し遺産といわれる「M資金」を巡って、いろんな人物が暗躍するサスペンス・ミステリー巨編。

結構好きな要素てんこ盛りなはずが、物語が進むにつれてどんどんテンションが下がっていく不思議な映画。

僕にとって阪本順治作品って、三池崇史の作品同様、当たり外れが激しくて、今回は残念ながら後者だった。
肝心の「M資金」の使い道が、理解できないわけじゃないが「それかいっ!」って思わず突っ込まざるを得ないクライマックス。
ヴィンセント・ギャロ、ユ・ジテのあまりに勿体ない使い方。
そのユ・ジテのアクション・シーンの迫力&スピード感のないカメラワーク&編集などなど、肌に合わなかった要素は枚挙にいとまがない。

考えてみれば『座頭市 THE LAST』(10)は阪本作品のなかでも最も肌に合わなかった作品だったが、その出演者である香取慎吾、仲代達矢が今回も出演。

その時点で気付くべきだった・・・。

ジンルイシキン
♪ 「人類資金 エンドタイトル」 co:安川午朗 ♪

ひょっとしたら、いま日本映画界でもっとも売れっ子の作曲家なんじゃないかと思う安川午朗氏。
その反面、担当作品は多いのにサントラがリリースされないパターンもまた、多い作曲家の一人だ。

そんななかで本作のサントラは無事にリリースされたのは素直に喜ぶべきところ。
メインテーマの旋律は予告編でもよく流れていたので、耳に馴染みのある方も少なくなかったことだろう。


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【第2位】 『アフター・アース』(アメリカ)   6月20日公開
アフターアース
たとえば、知人のお家へ行ったらば、そこの家の子供さんのビデオを延々見せられるような、そんな映画。
ウィル・スミスの親バカぶりは今に始まったことじゃないが、想像を遥かに超える親バカぶりに唖然・・・。

ジェイデン・スミス君も、あの両親のもとでは先行きが思いやられる。
早く親離れすべきだと、余計なお世話のひとつも焼きたくなるというものだ。

M・ナイト・シャマランも、前作の「あれ」といい今回といい、もうちょっと仕事を選んだほうがいいんじゃないのかな?
かつての「どんでんがえしが命」みたいな作品群が、いまとなってはとても懐かしい。

アフターアース
♪ 「After Earth」 co:ジェームズ・ニュートン・ハワード ♪

シャマランといえばスコアは名コンビのJNH。
シャマランの作風がブレても、二人の関係はブレないところはさすが。

肝心のスコアはいつもながら、そつのない仕上がり。
JNHはけっして嫌いじゃない作曲家だが、ここらで彼の代表作、といわれるような傑作を書いていただきたいものだ。
それを信じて、毎回彼のサントラをチェックしている身としては・・・それ以上はあえて言うまい。


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【第1位】 『ガッチャマン』(日本)   8月24日公開
ガッチャマン
世界が危機に直面しているという舞台設定のなか、開巻早々、両手に買い物袋を提げて登場する剛力彩芽にまず唖然・・・。
いや、けっして剛力彩芽が悪いんじゃない。
この映画の脚本が悪いのだ。

監督はかの佐藤純弥氏のご子息だそうだが、お父さんの爪の垢でも煎じてお飲みくだされ、と思ったでございますよ。
劇場パンフレットではいろいろといいことを書いてらっしゃるが、そこまで言うならそれを実行してくださいな、実行した結果がこれですかいな、と、もうなにがなんだかな、本年度最も「どないやねん?」と思った一品。

そのうえ、「次回に続く」ようなエンディングに、「もうええわ」と思ったのは僕だけではないはず。

※※※ 本来なら作品のサントラを流すところを、音源を「銀幕音楽堂の倉庫」に忘れてきてしまい、音楽はお送りできませんでした・・・。 ※※※(←他人のことをどうこう言える立場か!!)

ちなみにスコアを担当したニマ・ファクララは、ハンス・ヅィマー率いる作曲家集団「リモート・コントロール(RC)」の一員とのこと。
やっぱりスコアもRC風の仕上がりになっていた。


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そのほか、番組にチケット提供していただいてます、MOVIX橿原さんの上映情報など。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。

番組では、MOVIX橿原のペア・チケットをプレゼント中!
ご希望の方は、上のリンク先より当番組宛に番組の感想、リクエスト、映画に関連することならなんでもメール、FAX、受け付けております。
いただいた方には全国のMOVIXで使用できる(できれば地元、MOVIX橿原で使用していただきたい・・・)ペア・チケットをお送りいたします。



《裏ばなし》

今回は年末恒例、「ビンさんが選ぶ、2013年度肌に合わなかった映画ベスト8!!」をお送りします。

毎年書いておりますように、巷でよくいわれる「ワースト」ではありません。
あくまで「肌に合わなかった」のです。

なにも映画の作り手は、最初から「ワースト」な映画を作っているわけじゃない。
その映画を観た時の、こちらの体調であったり気分であったり、その他諸々の事情から、どうも肌に合わなかったなぁ・・・、思っていたのと違うなぁ・・・、こんなハズじゃなかったのになぁ・・・(それってワーストじゃないの? というツッコミはご容赦・(笑))という映画を今年は8本挙げてみました。

いつもは温厚なビンさんも(手前ミソ)、年に一度、この回だけは悪態をつくかもしれませんが、それもまたご愛嬌(手前ミソ)ということで。

ちなみに、当番組での2013年度というのは、2012年12月1日から2013年11月30日の間に公開された映画としています。

僕の場合で言えば、『007 スカイフォール』から『キャプテン・フィリップス』までが対象で、この間111本の映画を観ました。
その中から厳選した8作品、いったいどの作品を挙げているか乞うご期待!!(笑)

なお、毎年のようにオープニング・テーマは77年のイタリア映画『アマゾンの腹裂き族』の素晴らしすぎる主題歌(唄っている人は不明)「Make Love On The Wing」。
腹を割ってお話しましょう、という意味でこのナンバーを使っております。

また、各作品の解説のBGMにはヘンリー・マンシーニによる『グレート・レース』(65)から、「ボタンを押せ、マックス!」を使っております。参考までに。



アマゾンノハラサキゾク
『アマゾンの腹裂き族』(77)のサントラ。
スコア担当はニコ・フィデンコ。

ローラ・ジェムサー演じるエマニエルさんがいろいろと活躍する、いわゆる「ブラック・エマニエル」シリーズの1作。
本作ではジャーナリストのエマニエルさんがアマゾンの奥地へ行って、トンデもない目に遭うの巻。
日本公開時のタイトルは『猟奇変態地獄』(笑)

ニコ・フィデンコによるスコアは、映画はともかくグルービーなナンバーてんこ盛りで、映像を離れていわゆる渋谷系音楽愛好家にもてはやされた・・・のも今は昔になりにけり。

サントラは伊のBEATより2010年にリリースされている。


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グレートレース
『グレートレース』(65)のサントラ。
スコア担当はヘンリー・マンシーニ。

時代は20世紀初頭、ニューヨーク→パリ間の自動車レースを描いた、ロードムービー&スラップスティック・コメディ&活劇映画の傑作!

ブレイク・エドワーズ監督&マンシーニのコンビぶりも見事に発揮された、映画音楽としても傑作の誉れ高い1作。

今回、番組のBGMで使用した「ボタンを押せ、マックス!」は、かなりトボけたスコアで、どことなく「遠くへ行きたい」(中村八大作曲)のメロディに、冒頭部分が似ていて以前から気になるナンバーでもある、というのはまったくの余談。

サントラは過去に何度かリリースされているが、一番最近で98年にスペインのRCAからリリースされている。


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