ビンさんの銀幕音楽堂・第601回(2013年8月3日放送分) 







【放送日:2013年8月1日 PM9:00オンエア】

・ニューシネマ・サウンド スペシャル

『終戦のエンペラー』ostより「Opening Title」(co:アレックス・ヘッフェス)
『終戦のエンペラー』ostより「Can You Hear?」(vo:米良美一)

『ペタル ダンス』ostより「crouka」(co:菅野よう子、vo:エギル・オルセン)


・銀幕音楽堂メールボックス

番組にいただいたメール,FAXを紹介。

『避暑地の出来事』ostより「Bright Dreams/The Garden」(co:マックス・スタイナー)


また、チケット提供していただいてます、MOVIX橿原さんの上映情報も。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。

番組では、MOVIX橿原のペア・チケットをプレゼント中!
ご希望の方は、上のリンク先より当番組宛に番組の感想、リクエスト、映画に関連することならなんでもメール、FAX、受け付けております。
いただいた方には全国のMOVIXで使用できる(できれば地元、MOVIX橿原で使用していただきたい・・・)ペア・チケットをお送りいたします。



《裏ばなし》

まずは前回の放送同様、現在公開中の映画とその音楽を紹介する「ニューシネマ・サウンド」を。

話題作『終戦のエンペラー』からは、イギリスの作曲家アレックス・ヘッフェスによる緊張感を孕んだ見事なスコアを。
そして、日本公開版のみエンドクレジットに流れる、米良美一の美声も鮮やかな、日本公開版主題歌を。
いや、ほんとにいいナンバーなんですよ。でも、本編のイメージにあっていたかどうかは・・・。

続いて、当番組にチケット提供いただいております、MOVIX橿原さんにて先週から公開が始まった『ペタル ダンス』を。
地元出身の吹石一恵も重要な役割を担っており(極々個人的には宮崎あおいファンなので、この共演はまさに夢のようでした・・・)、じつに見ごたえのある作品でした。
さらに菅野よう子による透明感あふれるスコアも絶品。


そして、番組宛にいただいメール、FAXを紹介する「銀幕音楽堂メールボックス」のコーナーでは、放送600回記念クイズに対する回答を紹介させていただいております。
いやぁ~~~みなさん、それぞれに色々と考慮いただき、答えを導き出しておられることに頭が下がる思いです・・・(笑)←笑ってるじゃん。

また、リクエストとして「夏の日の恋」をいただきましたが、せっかくですから今回は有名なパーシー・フェイス・オーケストラ版ではなく、『避暑地の出来事』(59)のサントラからオリジナル・バージョンでお送りいたします。

なお、回答の締め切りは7月末でしたので、すでに終了いたしました。
次回は僕からの回答編をお送りいたします。お楽しみに!!



シュウセンノエンペラー
『終戦のエンペラー』のサントラ。
スコア担当はアレックス・ヘッフェス。

アレックス・ヘッフェスはイギリスの作曲家。
個人的には『ラストキング・オブ・スコットランド』(06)、『ザ・ライト ―エクソシストの真実―』(11)のスコアが印象的だった作曲家で、かねてから注目していたが、今回、日本が舞台のこの歴史大作に彼が起用されたことは、じつに嬉しいことだった。

実際、緊張感を孕んだスコアは、彼自身が指揮するニュージーランド・オーケストラの演奏もあいまってスケールの大きなもので大いに満足。メインテーマの旋律もわかりやすい。
主人公であるアメリカ人将校と日本人留学生とのロマンスの部分を盛り上げる「愛のテーマ」的なメロディもロマンティック。

どうしても出演者ばかりに話題がはしりがちだが、アレックス・ヘッフェスがこの作品に残した功績は大いに評価すべきであり、音楽面にももっとスポットライトを当てるべきだと思う。


さて、サントラは日本以外ではダウンロードのみの販売となったが、日本ではCDでもリリース(ダウンロード版もあり)された。

それについても色々と言及されているが、日本公開版のみに流れた主題歌が大きく関与しているようだ。
本作のプロデューサーである奈良橋陽子が作詞、タケカワユキヒデが作曲、アレンジはミッキー吉野とくれば、これはまさにゴダイゴだ。
で、肝心のヴォーカルはカウンターテナーの第一人者、米良美一。

彼の美声によって朗々と歌い上げられるそのナンバー「Can You Hear?」は、しかし、後半には一転してアップテンポとなる。
そのナンバー自体はいい。
かつてゴダイゴの熱狂的なファンだった僕としては、そこに確かにゴダイゴ・サウンドが息づいているのを感じた。

しかし、あの映画のエンドクレジットには正直不似合だと思う。
ドラマティックだが、静かな感動でもって幕を閉じる本編は、それゆえエンドクレジットではその余韻に浸れる稀有な映画だ。
が、せっかくの余韻を後半のアップテンポが「ぶちこわし」してしまう。
実際、サントラを聴いて驚愕したものだ。

公開初日に本編を観た際にも、いくら映画自体が良かったとしても、あのナンバーがなぁ・・・という思いがあったが、なななんと、エンドクレジットで流れるのは、主題歌の前半部分だけ。
つまり、アップテンポになる直前でアレックス・ヘッフェスによるスコアに切り替わるのだ。

結局、主題歌に対する懸念は杞憂に終わったのだが、じゃあ、今回の主題歌というのはいったいどういう扱いなんだ? という疑問がわいてくる。

あんな中途半端な使い方、編集をするのならば、最初から主題歌など流さなくてもよかったのではないか。
あくまでイメージ・ソングという扱いで。


何度も書くが、アレックス・ヘッフェスのスコアは申し分ないし、この日本版主題歌もナンバーとしてはいいと思う。
しかし、それを使う映画との相性というものを、製作者はもっとよく考えていただきたいものだ。

そこに大人の事情があるだろうことは、よくわかるんだけど・・・。


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【iTunes】




ペタルダンス
『ペタル ダンス』のサントラ。
スコア担当は菅野よう子。

石川寛監督とのコラボレーション最新作。

ピアノだけでこの作品を音楽でサポート。
映画の世界観を見事に表現した、透明感あふれるスコアは映画同様、いつまでも浸っていたいと思わせるものだ。

録音はノルウェーのスタジオで行われたとのこと。
エンドクレジットに流れる「crouka」には、ノルウェーのシンガーソングライター、エギル・オルセンがヴォーカルで参加している。

というエピソードを聞くと、さらにその透明感は増す。


サントラはiTunesにてダウンロード販売。

ただし、ピアノ楽譜と石川監督の製作ノート、そしてサントラCDのセットも限定販売されている。


【iTunes】

ピアノ楽譜、製作ノート、サントラCDのセットについては、こちらを参照。



ヒショチノデキゴト
『避暑地の出来事』(59)のサントラ。
スコア担当はマックス・スタイナー。

夏の定番といえば、パーシー・フェイス・オーケストラの「夏の日の恋」。
百貨店のBGMとしても定番かもしれない。

さて、このナンバーは『避暑地の出来事』(トロイ・ドナヒュー、サンドラ・ディー主演のラヴ・ロマンス)という作品の音楽であるということも、よく知られている。
今回、番組宛にいただいたリクエストでも、『避暑地の出来事』のテーマ曲「夏の日の恋」を、とあった。

正確にいえば、「夏の日の恋」というタイトルは日本独自のものであって、あの有名なメロディは『避暑地の出来事』ではメインテーマではなく、サブ・テーマという位置にある。
実際、メインテーマはまったく違うメロディだが、それはそれで美しいメロディである。

さて、「夏の日の恋」なるメロディは、パーシー・フェイス・オーケストラのアレンジと演奏でつとに有名だが、オリジナルのバージョンはCDで聴けないだろうか・・・とかねてから思っていたところ、今から10年ほど前にアメリカのレーベルで、往年の名作のサントラを発掘してはリリースしているBrigham Young University Film Music Archives(BYU FMA)から、サントラ音源のCDが初リリースされた。

そこでようやく、俗に「夏の日の恋」と称されるあのメロディのオリジナル・バージョンを聴くことができたのだった。

本編では、幾つかのシーンに流れるもので、スコアも数曲に分かれているが、今回番組で取り上げたのはもっとも1曲としてまとまっているスコアであり、なおかつ、パーシー・フェイス・オーケストラ版に慣れ親しんでいる向きにはちょっとした驚きを味わってもらおうと思ってセレクトした。

なお、サントラCDは現在入手しづらい状況になっているが、ダウンロードでも販売中。


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