ビンさんの銀幕音楽堂・第593回(2013年6月8日放送分) 







【放送日:2013年6月8日 PM9:00オンエア】

・ニューシネマ・サウンド スペシャル

『オブリビオン』ostより「Oblivion」(vo:スザンヌ・サンドフォー)

『グランド・マスター』より「Deborah's Theme」(by『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』)(co:エンニオ・モリコーネ)


『陸軍』より「エンディング」

『はじまりのみち』より「まっすぐな心」(co:富貴晴美、vo:池田綾子)



そのほか、番組にチケット提供していただいてます、MOVIX橿原さんの上映情報など。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。

番組では、MOVIX橿原のペア・チケットをプレゼント中!
ご希望の方は、上のリンク先より当番組宛に番組の感想、リクエスト、映画に関連することならなんでもメール、FAX、受け付けております。
いただいた方には全国のMOVIXで使用できる(できれば地元、MOVIX橿原で使用していただきたい・・・)ペア・チケットをお送りいたします。



《裏ばなし》

今回は、現在公開中の映画とその音楽を紹介する、「ニューシネマ・サウンド」のコーナーの1時間ワイドバージョンです。
とにかく先週末、5月から6月への月またぎにドドド~~~ン!! と新作が相次いで公開され、時間的にも体力的にも全部観るなんて到底無理なはなし。
そのなかで、今回は3作品を取り上げて紹介いたします。

まずはトム・クルーズ主演のSF超大作『オブリビオン』。
スコアはM86とジョゼフ・トラバネーゼという、エレクトロ・ミュージックの第一人者によるもの。
これがひと昔前だったらジョン・ウィリアムズ調のフル・オーケストラ・スタイルだったのが、SF活劇のスコアも時代の流れに沿って変わりつつあることを実感。
エンドクレジットに流れるナンバーは、M86&ジョセフ・トラバネーゼのスコアにノルウェーのシンガーソングライター、スザンヌ・サンドフォーのヴォーカルが響く珠玉の1曲。


ウォン・カーウァイ監督の『グランド・マスター』は、梅林茂がオリジナル・スコアを担当。
しかしながらサントラは未リリースで、本編にはあらゆる作曲家の既成スコアが流れる、いわばタランティーノ・スタイル。
久石譲の『壬生義士伝』やフランスの作曲家ブリューノ・クーレの作品、もちろん梅林茂の既成曲も(『それから』ost)流れるけど、極めつけはモリコーネの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』から「デボラのテーマ」が!! しかも、クライマックスの一番盛り上がるところで! 
一瞬耳を疑いましたが、劇場パンフには使用曲一覧(執筆:賀来タクト氏)が掲載されているので、参照あれ。
ただし、劇中で流れた「デボラのテーマ」は、プラハ・シティ・フィルハーモニーオーケストラによる再演奏バージョン。


最後に邦画から。
日本映画界の巨匠木下恵介とその母とのエピソードを映画化した『はじまりのみち』。
製作した松竹では、昨年末から「木下恵介生誕100周年プロジェクト」というのを立ち上げ、いろんな催し物を展開してらっしゃいます。
この映画もその一環。一環といえば、映画音楽ファンとして嬉しいのは、木下作品すべての映画作品のテーマ曲等を収録した「木下恵介と木下忠司の世界」という2枚組CDがリリースされたこと。
まず、そのCDから劇中でも効果的に取り上げられている『陸軍』(44)のエンディング部分を聴いていただきます。

続いて、肝心のスコアのほうは、昨年の『わが母の記』もじつにすばらしかった富貴晴美さんが今回も見事なスコアで魅了してくれています。
が、これまた残念ながらサントラは未リリース。
特に劇中のクライマックス、木下恵介作品のダイジェストが流れるのですが、そのバックに10分にもおよぶスコアを書いてらっしゃいます。
嗚呼、これだけでも何らかの形でリリースされないものか・・・。
ただ、エンドクレジットで流れたナンバーはリリースされているのが唯一の救い。
富貴晴美さんが描いたメインテーマに、女性ヴォーカリスト池田綾子さんのコーラスが加わった「まっすぐな心」というナンバー。
現在これのみリリースされているのです。
とにかく、富貴さんの素晴らしいスコアと池田さんの美しいコーラスによる1曲。ご堪能あれ。



オブリビオン
『オブリビオン』のサントラ。

スコア担当はM86とジョセフ・トラバネーゼ。

エレクトリック・ミュージックの第一人者M86が書いたスコアを、ジョセフ・トラバネーゼがオーケストレーションを加えているという役割分担だろうか。
とにかく、劇中におけるアクション・シーンでのグルーブ感あふれるスコアを聴いていると、ジョン・ウィリアムズが『スター・ウォーズ』で用いたようなクラシカルなスコアは、もう古くなってしまったのかな、なんて思わせるくらい映像との一体感は心地よかった。

エンド・クレジットに流れるナンバーは、ノルウェーの女性シンガーソングライター、スザンヌ・サンドフォーがヴォーカルを担当。

サントラとしても充実した内容になった一枚。


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ワンスアポンアタイムインアメリカ
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)のサントラ。

スコア担当はエンニオ・モリコーネ。

上でも書いたように、公開中の映画『グランド・マスター』のオリジナル・スコアは梅林茂だが、サントラは未リリース。
劇中では既成曲が使用されており、特にクライマックスの一番ドラマティックな部分で流れるのが、モリコーネの代表作の一つでもある、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』から「デボラのテーマ」。
ただし、実際に使用されているのはサントラ音源ではなく、プラハ・シティ・フィルによる再演奏盤なのだが。


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キノシタケイスケトキノシタチュウジノセカイ
『木下恵介と木下忠司の世界』。

松竹が展開している、「木下恵介生誕100周年プロジェクト」の一環としてリリースされた。
木下恵介監督全作品から、主要曲を2枚のCDに収めた永久保存版。
番組で取り上げた『陸軍』(44)の「エンディング」も、このCDから。

映画のみならず、「木下恵介アワー」のようなTVドラマの音楽まで収録している。

当然、古い作品は音も決してよくはないが、それはそれで「味わい」があるというもの。

あ、ちなみに木下忠司は木下恵介の実弟。なんてことは映画ファンには常識ですよね。


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ハジマリノミチコノトキノナカデ
『はじまりのみち』のエンディング・テーマ「まっすぐな心」。

スコア担当は富貴晴美。

昨年は『わが母の記』のスコアで、日本アカデミー賞作曲賞を受賞したのは記憶に新しいところ。
あの作品も素晴らしいスコアだったが、今回のスコアもいい。
上でも書いたが、映画のクライマックス、木下恵介監督作品を10分に編集したダイジェストが流れるが、そのBGMとして10分間の大曲を書いている。
とにかく、メインテーマの旋律、あれだけで涙腺が弱くなってくる。

ただ、残念ながらこちらもサントラは未リリース。

唯一、エンディング・テーマ「まっすぐな心」のみリリースされているので、聴くことができるのは幸いである。

富貴晴美作曲のメインテーマに、女性ヴォーカリスト池田綾子のコーラスが響く。
映画がもたらす感動、その余韻を楽しむのに、これほど適したナンバーはない、と思える名曲だ。

なお、このナンバーは池田綾子のニューアルバム「この時の中で」に収録されている。
また、「まっすぐな心」のみシングル・カット(というんだろうか?)されて、ダウンロード販売されている。


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