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ビンさんの銀幕音楽堂・第569回(2012年12月22日放送分) 







【放送日:2012年12月22日 PM9:00オンエア】

・銀幕アラカルト:ビンさんが選ぶ、2012年度肌に合わなかった映画ベスト5!!


【第5位】:『バトルシップ』(4月13日公開)

予告編にはそそられたし、浅野忠信も準主役扱いということでけっこう期待していたこの映画。
フタを開ければ、そんじょそこらにゴロゴロしているエイリアン侵略物となんら変わらないことにただただ唖然・・・。
みんなそれぞれに工夫を凝らしているんだよ。
そこんところの工夫がまったく感じられないばかりか、これをユニバーサル映画100周年記念などと掲げる映画会社の精神を疑う。


【第4位】:『るろうに剣心』(8月25日公開)

せっかくの谷垣健治氏指導によるアクション・シーンの数々を、ことごとく殺すカメラワークの悪いこと悪いこと。
日本映画にはまだそのあたりの技術が発展途上ということなのか。
あるいは技術の限界なのか。
これならスタッフは香港映画界の人材で固めたほうがよかったのかもしれない。
とにかく、勿体ないなぁ・・・と思った映画だった。
あと、敵役である観柳が登場する場面に執拗に流れるワルツ曲が鼻につく(もとい、耳につく)。
佐藤直紀氏は好きな作曲家だが、NHK大河ドラマ『龍馬伝』における「ジェッディン・デデン」クリソツなスコアを執拗に流したのと同じ手法。
考えてみれば両作品、監督もスコア担当もそしてその執拗なスコアをつけられたキャラを演じたのも香川照之というのは単なる偶然ではないだろう。


【第3位】:『アナザー Another』(8月4日公開)

綾辻行人氏原作小説を映画化。
その前にアニメ化もされていて、なにかと眼帯をしたヒロインのビジュアルが際立っていた。
とにかく、ホラーとしてはまったく恐くないし、ミステリーとしては謎解き部分のヘナチョコ具合はどうだ。
Jホラーのアイデアが出尽くした感がある昨今、本作がその残滓とは思いたくはないが、このていたらくでは・・・。


【第2位】:『源氏物語-千年の謎-』(12月10日)

開巻早々、東山が腰につけた鈴をチリン、チリンと鳴らしながら中谷美紀を手籠めに。
その挙句、「なにか本を書いてくれぇ」とねだる東山に中谷美紀が「源氏物語」を書く。
というファースト・シーで、「何これ? いったい何が言いたいの?」という?マークが無数に点灯してしまった。
映画はその後、ホラー映画の出来損ないみたいな内容に突っ走る。
それを解決するのが、衣装は平安でも言葉や物腰は現代のそれと変わらない窪塚洋介演じる阿倍晴明。

とにかく、リアルな平安王朝絵巻を見ようと思ったら、安っぽい学芸会だったというわけだ。


【第1位】:『月光ノ仮面』(1月14日)

なんでもこの映画、ラストシーンを撮りたいがために、他のストーリーを後付したらしい。
だからだろうか、とにかく脈絡のないシチュエーションがあちこちに出てきて、不条理感は相当なものだ。
不条理な映画にも秀作は多いが、本作もそれを狙ったのだろう。
しかし、本作からはなんら美学は感じられず、ただ「俺もこんな映画、撮れるんやでぇ」とでも言いたげな、監督したあの芸人の顔がちらついて仕方がなかった。

観客のことを考えない、観ていただく人のことを考えない映画は、マスターベーション以外に他ならない。
こんなシロモノを作らせるくらいなら、映画会社は本職で映画監督をしている人に機会と予算を与えるべきだ。

とにかく、観ていて無性に気分が悪かった映画。



・ニューシネマ・サウンド
サバクデサーモンフィッシング
『砂漠でサーモン・フィッシング』ostより「Happy Ending」(co:ダリオ・マリアネッリ)








そのほか、番組にチケット提供していただいてます、MOVIX橿原さんの上映情報など。


以上のラインナップでお送りいたします。




奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。

番組では、MOVIX橿原のペア・チケットをプレゼント中!
ご希望の方は、上のリンク先より当番組宛に番組の感想、リクエスト、映画に関連することならなんでもメール、FAX、受け付けております。
いただいた方には全国のMOVIXで使用できる(できれば地元、MOVIX橿原で使用していただきたい・・・)ペア・チケットをお送りいたします。



《裏ばなし》

いよいよ2012年のオンエアも、残すところあと2回となりました。

今回は毎年恒例、「ビンさんが選ぶ、2012年度肌に合わなかった映画ベスト5」を発表いたします。
なお、毎年10作品選んでおりますが、今年はとにかくいい映画にたくさん出会えました。

なので、「これはちょっとなぁ・・・」と思うような作品は、せいぜい5作品程度でしたので、例年とは違って今回はベスト5といたしました。

上でも書いてますように、番組オンエア後に、こちらではそのベスト5をアップいたします。


なお、これまたいつもと同じく、『アマゾンの腹裂き族』(80)の主題歌からコーナーを進めてまいりますので、よろしくお願いいたします(なにをお願いするのかよくわかりませんが)。


続いて、「ニューシネマ・サウンド」といたしまして、番組にチケット提供していただいております、奈良は橿原市にあるシネマコンプレックス、MOVIX橿原さんにて、奈良県下独占上映中の『砂漠でサーモン・フィッシング』を取り上げます。

ダリオ・マリアネッリによる軽妙かつ流麗なスコアでお楽しみください。


さぁ、次回はいよいよベスト10のほうの発表です。お楽しみに!!





※『アマゾンの腹裂き族』あるいは『猟奇変態地獄』(80)のサントラ。
スコア担当はニコ・フィデンコ。

イタリアで作られたローラ・ジェムサー主演の「ブラック・エマニエル」シリーズの1編。
ジェムサー演じるジャーナリスト(とは到底思えないが)エマニュエルが、アマゾンの奥地に人食い人種を取材に行くというとんでもない内容。

ただし、この手の映画には総じていえることだが、音楽がじつに良い。
本編はどうしようもなくダメダメだが、音楽はやたらと良い。

なので、サントラCDがリリースされると、好事家(僕のような)は思わず飛びついてしまうのだ。

閑話休題。
上でも書いたように、「肌に合わなかった映画」紹介の際には、この映画の主題歌「MAKE LOVE ON THE WING」をBGMとして使っている。

「腹を割って話しましょう」という意味で・・・ね(笑)

イタリアのBEATレーベルよりリリース。



※『砂漠でサーモン・フィッシング』のサントラCD。
スコア担当はダリオ・マリアネッリ。

軽妙なリズムとわかりやすいメロディ。
そこに舞台のイエメンを連想させるエキゾティックな匂いも漂わせる好スコア。

Lakeshore Records(米)からのリリース。
ダウンロード販売もあり。

Salmon Fishing in the Yemen (Original Motion Picture Soundtrack) - ダリオ・マリアネッリ






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