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■『ワイルド・スピードMAX』■(映画) 


ワイルドスピードマックス
特にカー・マニアでもなければ(今回の映画なんて、出てくる車、わかったのはスカGだけでしたもの)、ましてドリフト族でもない僕ですが、この『ワイルド・スピード』シリーズはずっと楽しみで観ていたりします。
ライヴのカー・アクションに加え、CGを駆使することで本来なら観ることのできないような映像を観せてくれるという、映画本来の楽しみを全うできるシリーズというのが、僕をこのシリーズにひきつける原因なのかもしれません。

近頃じゃなんでもかんでもCGを多用するなかで、1作目が公開された2001年当時はまだいまほど頻繁にCGが使われるということもなかったんじゃないかと思うんですよ。
そんななかで、たとえば爆走する2台の車があって、手前の車の窓からカメラが操縦席に入り込んで、そのまま反対の窓から出ていくという1作目で披露された(と思う。ウロおぼえですけど)驚異の映像には、ほんとにたまげたものでありまして、そんな体験をこのシリーズに身体が求めているんでしょうね。
とはいえ、3作目にあたる前作のなんともいえないトホホ感には、もうこれでシリーズ打ち止めだろうな、と思ったのは僕だけではありますまい(とはいえ、トンデモないニッポンが登場する映画としては、それはそれで面白かったですけどね)。いくら、ヴィン・ディーゼルがカメオ出演したとしても。


それまでも『ピッチブラック』(00)のような出演作があったヴィン・ディーゼル(以下、ヴィンさん)が、本格的にその名を知らしめたのもこのシリーズからというのは周知のことで、そんな出世作であるにもかかわらず、内容が気に食わないとか、ギャラが安いとかでその後のシリーズ出演をことごとく断ってきましたが、ここにきて前作での顔見せに続いて本格的に再登場となったのは、いろいろ憶測は飛んではいるけれど、やっぱり一時期の頃に比べて彼の人気に翳りが見えてきたからなんじゃないでしょうか。
そりゃあ、『ワイルド・スピード』に『トリプルX』(02)と、ヒット作が続いた頃はよかったかもしれないけれど、その後の彼のフィルモグラフィーを眺めてみると、どうも大ヒット作というのは見当たらない。

「ああ、いつまでもエラそうなこと言うてられまへんなぁ~~~」

と、ようやく気づいたのでありましょうか。
しかし、それでも製作に名を連ねているだけあって、4作目を作るにあたってポール・ウォーカーをはじめ、1作目の出演者を再結集させたのも、

「俺が出てない『ワイルド・スピード』は『ワイルド・スピード』じゃねぇ!」

とでもいいたげな、ヴィンさんのオレ様気質を強く物語っているようです。

ワイルドスピードマックスオリジナル2
ただ、今回のストーリーは、内容が気にいらん! とこれまでの作品を突っぱねていたヴィンさん主演にしてみれば、こんなもんで納得したんですかぃ? と、過去の作品と比べても大して変わりのないものだったりします。
オープニングでは、最近の「007」ばりの派手なアクション・シーンで観客のハートを掴んでこようとするのですが、肝心のストーリーはそこらでゴロゴロしているような内容。
ヒロインと思っていたミシェル・ロドリゲスが、早々に物語から消えてしまうというのは、意外性を本作に持ち込もうとしたのでしょうが、かえってある種の喪失感も伴ってどうも厚みに欠けるんですよねぇ。

それを補うかのようにクライマックスでは、まるで『インディ・ジョーンズ』の一編を思わせるような、スケールのデカい壮絶なカー・チェイスが展開されます。
しかし、それなんてCG丸判りでお世辞にもSFXのクオリティはよろしくない。
おかげで、上がるはずのヴォルテージが一気に下がる一方。1作目で味わったドキドキ、ワクワク感がほとんど得られないのは、どうしたことか・・・。


本作のウリであるライヴによるカー・アクションの見事さは目を見張るものがありましたが、もう一方のウリであるCGを駆使した映像作りは、1作目から8年も経つと映画を取り巻く環境も大きく変わっており、もはやあれくらいのことなら他の映画でも普通にやっているような状況にあります。
スピードを競う主人公の映画なのに、映画自体が周囲の流れに乗り遅れている印象を受けたのはなんとも皮肉。
もし、5作目を作るのならば、それこそ原典回帰を旗印に、たとえばCGに頼らない映像で魅了してはくれないでしょうか。
シリーズも4作も作ると、根本的なノウハウは培われていることと思います。しかし、そのノウハウにおんぶにだっこ状態、たとえば本国でヒットしたからって、次回もこんな感じで・・・なんて姿勢だと、誰も見向きもしなくなるのは必至だと思うぞ。

(TOHOシネマズ橿原にて鑑賞)

【採点:100点中45点】


※シリーズのDVD-BOXセット。
あ、1作目の監督はロブ・コーエンでしたね。そりゃあ、面白かったはずだわ(←って、監督のことド忘れしていたくせに!)。



※こちらはブルーレイのBOXセット。


※ヴィンさんといえば、個人的にはこれ!
泣きましたなぁ・・・。



※「役者としての」ヴィンさんは、やっぱりこれだよなぁ。
続編の『リディック』より数百倍面白かったですよ。劇場で観た時は衝撃的(あまりの面白さに)でした。




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