ビンさんの銀幕音楽堂・第556回(2012年9月22日放送分) 






【放送日:2012年9月22日 PM9:00オンエア】

・銀幕アラカルト:なぜ今頃? ルチオ・フルチ監督作品特集
ゲンソウサツジン
『幻想殺人』ostより「La Lucertola」(co:エンニオ・モリコーネ)







マッキラー
『マッキラー』ostより「Quei giorni insieme a te」(co:リズ・オルトラーニ、vo:オルネラ・ヴァノーニ)






サンゲリア
『サンゲリア』ostより「Zombi 2 - Seq. 6」(co:ファビオ・フリッツィ)







ボチウラノイエ
『墓地裏の家』より「Tema bambino」(co:ウォルター・リザッティ)







ルチオフルチホラーアンドスリラー
『ザ・リッパー』より「New York, One More Day」(co:フランチェスコ・デ・マージ)






マーダーロック
『マーダーロック』より「Streets To Blame」(co:キース・エマーソン、vo:ドリーン・キャンター)






ルチオフルチホラーアンドスリラー
『ヘルクラッシュ! 地獄の霊柩車』より「Melvin's Theme」(co:フランコ・ピアナ)









・銀幕音楽堂メールボックス

番組宛にいただいた、メール、FAXを紹介。



そのほか、番組にチケット提供していただいてます、MOVIX橿原さんの上映情報など。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。

番組では、MOVIX橿原のペア・チケットをプレゼント中!
ご希望の方は、上のリンク先より当番組宛に番組の感想、リクエスト、映画に関連することならなんでもメール、FAX、受け付けております。
いただいた方には全国のMOVIXで使用できる(できれば地元、MOVIX橿原で使用していただきたい・・・)ペア・チケットをお送りいたします。



《裏ばなし》

さ~~~て、今回の放送は、いつものスタイルとはちょっと違いまして、イタリア映画界の巨匠ルチオ・フルチの特集をお送りします。
あ、巨匠といっても、あくまで「知る人ぞ知る」の範疇ですけれど・・・。

日本国内において、特集上映以外ではたった3本しか劇場公開されていないにも関わらず、熱狂的なファンも多いルチオ・フルチ。80年代、ビデオが家庭に急速に入りこんだ時代、様々なメーカーが海外の得体のしれない作品の版権を買い取り、雨後の筍のごとくソフトが発売された際に、彼の名前を冠にいただくタイトルを多く見かけることになりました。

それもこれも、『サンゲリア』(79)の日本におけるヒットに端を発しているものと思われます。
イタリア娯楽映画のお家芸ともいえる、ゴアゴアなホラー映画のトップに君臨する、それは音と映像のシャワー(物語はともかくとして)で魅了しているダリオ・アルジェンとのそれとは違って、ダラダラな演出、きったない特殊メイク、辻褄の合わないストーリー、これはそのままルチオ・フルチの「個性」ともいえます。
もっとも、それって映画監督してどうなのよ? という疑問もなくはないですが。

時代はすでにビデオからDVDに、そしてBDへ。
そんななかでルチオ・フルチの名前も忘却の彼方へ・・・と思いきや、ここ数年、彼の作品が国内未ソフト化だったものも含め、相次いでDVD化されたり、東京では特集上映が開催されたりと、またもや脚光を浴びつつあるのは嬉しいかぎり。

僕が彼に魅せられるのは、そのどうしようもない内容はともかくとして、なぜかスコアに恵まれているということ(それって監督に魅せられているわけじゃないだろう、という声もありましょうが)。
映画本編のことを度外視すれば、なんていい音楽なんだろう・・・と感じ入ってしまう作品が多く、それゆえイタリア本国でも彼の作品のサントラCDは、何度もリリースを繰り返しています。それだけ需要があるということなのでしょう。

今回の番組では、そんな彼の作品の中から、ホラー映画(彼はコメディ映画もアクション映画も、エロティックな映画も、そしてもちろんマカロニ・ウェスタンも監督しています)のみに絞ってセレクトさせていただきました。

『幻想殺人』(71)はフロリンダ・ボルカン主演のサスペンス映画。
タイトル通り、幻想のなかで殺人を犯してしまうヒロインの苦悩を描く作品。モリコーネのアンニュイなテーマ曲は、これがまた名曲なんですよ。エッダのスキャットとともにご堪能あれ。

『マッキラー』(72)もフロリンダ・ボルカンをはじめ、イレーネ・パパス、バーバラ・ブーシェなどそうそうたる顔ぶれの、これまたサスペンス映画。田舎の街で起こる、少年ばかり殺される殺人事件の顛末が描かれます。リズ・オルトラーニのスコアが絶品。テーマ曲を歌うのはオルネラ・ヴァノーニ。

『サンゲリア』(79)はロメロの『ゾンビ』の亜流として作られた、いわゆるパチモン映画。しかし、オリジナルを超えるゴアゴア描写で、イタリアにルチオ・フルチありと知らしめた一作。ファビオ・フリッツィのテーマ曲も、いまやスタンダード(ホラー映画音楽の世界では、という意味で)。

『墓地裏の家』(81)は、この時期ホラー映画を連発していた時期のなかの1作。まぁ、どれも同じようなものなのですがね。ウォルター・リザッティのスコアが妙に美しいのが、なんとも・・・。

『ザ・リッパー』(81)は、タイトル通り切り裂き魔によって女性が相次いで惨殺される事件を描いたサスペンス・ホラー。とにかくエゲツナい描写が・・・ねぇ。しかし、フランチェスコ・デ・マーシの書くスコアがむちゃくちゃカッコいいんですよ。なにしろテーマ曲は当番組の「銀幕トピックス」のBGMに使っているくらいですから。本編では、腐乱した手首(散歩中の犬がくわえている)が延々映し出されるオープニング・タイトルのBGMなんですけどね・・・。

『マーダロック』(84)は、とあるダンススクールで巻き起こる連続殺人事件を描く、当時ヒットした『フラッシュダンス』をもろに意識した1本。ダンスとサスペンスをミックスしたら、こんなんなりました、とまったくお手本にもなんにもならない1本。なんとスコアはキース・エマーソン。彼も仕事を選びませんねぇ(笑)

『ヘルクラッシュ!地獄の霊柩車』(92)は、一応フルチの遺作とされている、摩訶不思議なサスペンス映画。主演はジョン・サヴェージ。なんと冒頭でネタバラシをしている、なんじゃこりゃ? な、どうしようもない1本。フランコ・ピアナのスコアがこれまたかっちょいい、ジャージーなサウンド。これで映画がよければねぇ・・・。


あ、今週も先週に引き続き、「放送555回目クイズ」もやってますよ~~~。





※『幻想殺人』(71)のサントラ。
スコア担当はエンニオ・モリコーネ。

幾度かリリースを繰り返している、陰の名盤です。











※『マッキラー』(72)のサントラ。
スコア担当はリズ・オルトラーニ。

同じくオルトラーニの『アマゾネス』(73)とのカップリングとなっています。










※『サンゲリア』(79)のサントラ。
スコア担当はファビオ・フリッツィとジョルジォ・トッツィ。

こちらも何度もリリースが繰り返されている人気サントラ。
このディスクは同じくフルチの『ナイトメア・コンサート』(90)とのカップリング。
こちらのスコアもファビオ・フリッツィが担当しています。





※『墓地裏の家』(81)のサントラ。
スコア担当はウォルター・リザッティ。

こちらも何度もリリースが繰り替えされているサントラ。










※『ザ・リッパー』(81)のサントラ。
スコア担当はフランチェスコ・デ・マージ。

今回の音源は、ルチオ・フルチ作品のオムニバス・アルバムから。
こちらも何度かジャケットを変えつつ、リリースを繰り返しています。

『幻想殺人』から『ビヨンド』(80)、『マンハッタンベイビー』(82)、『新デモンズ』(90)、そして『ヘルクラッシュ! 地獄の霊柩車』(92)(スコア担当:フランコ・ピアナ)と、主要な作品のサントラ音源が収録されており、何度も書きますが、本編を度外視すればけっこう「聴かせる」スコアがてんこ盛りです。




※『マーダロック』(84)のサントラ。
スコア担当はキース・エマーソン。

本編の内容に合わせて、ダンス・ナンバーが多くなっています。
















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