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♪『ココ・アヴァン・シャネル』♪(サントラ) 


ココアヴァンシャネル
ココ・シャネルの黎明期を、彼女のパトロンとなった二人の男性とのロマンスを中心に描いた伝記映画のサントラ。
音楽は『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08)のアレクサンドル・デプラ。

とにかく、本編が伝記映画というよりも、ラヴ・ストーリーの色濃い作品であり、デプラのスコアもロマンティシズムにあふれる内容になっています。
個人的にデプラのスコアに最初に出会ったのは、ブルース・ウィリス主演のサスペンス・アクションの佳作『ホステージ』(05)で、そのアドレナリン飛び散るがごときスリリングなメンテーマにKOされてしまったわけですが、後に『ライラの冒険 黄金の羅針盤』(07)のようなビッグバジェット作品もあるものの、そのフィルモグラフィーを眺めてみれば、ラヴ・ロマンスであったり人間ドラマが多かったりするんですよね。

そんなわけで、デプラの取っ掛かりがいわゆる派手な作品だったので、その後に聴いた、彼の出世作として挙げられる『真珠の首飾りの少女』(03)の流麗かつドラマティックなスコアで、またまたKOされてしまったわけです。

かように、スリリングなスコア、ロマンティックなスコア、あらゆるジャンルをこなす作曲家としての実力は、『クィーン』(06)でのアカデミー賞初ノミネート以来、同賞の常連になっているところを見ても明らかであり、件の『ベンジャミン・バトン~』のスコアにおいても同賞にノミネートされており、個人的な意見としてはインドのあの方よりも、デプラにオスカーがもたらされることを強く信じていただけに、あの結果には強い違和感を抱いたものでした。

それはともかくとして、本作のスコアは、先にも書いたように全編にロマンティシズムあふれる味わい深い仕上がりになっており、とりわけココと彼女が愛するボーイとの場面を彩る「ココとボーイ」は、デプラの作品では個人的にお気に入りである『ラスト、コーション』(07)のテーマに通じる魅力を湛えたスコアで、ここにデプラ節ともいえるひとつのスタイルを感じ取ることができます。
ココのデザイナーとしての活躍を描く本編のラストシークエンスを、流麗なワルツ曲「メゾン・シャネル」で飾るなど、若き日のヒロインだけでなく、世界に名をとどろかせたそのキャラクターを音楽で表現することを忘れずに、最後を締めるという、デプラの職人技をも堪能できます。

ココとその姉が歌うポピュラー・ソング「ココを見かけたのはどなた?」(唄うは両者を演じたオドレイ・トトゥとマリー・ジラン)を巻末に収録。
サントラとしてのまとまりにも長けた一枚となっているのが、映画音楽ファンとしては嬉しいところ。

【採点:100点中80点】




※昨年は『おくりびと』と共に愛聴盤でありました。メインテーマの旋律の美しいことよ。


※これもいいスコアですよ。


※デプラによるスリリングなアクション・スコアなら、これ!!



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