ビンさんの銀幕音楽堂・第526回(2012年2月18日放送分) 


【放送日:2012年2月18日 PM9:00オンエア】

・ニューシネマ・サウンド
ミレニアムトリロジー
『ミレニアム・トリロジー』ostより「MILLENNIUM(MAIN TV THEME)」(co:ヤコブ・グロート)







ドラゴンタトゥーノオンナ
『ドラゴン・タトゥーの女』ostより「Immigrant Song」(vo:カレン・O&トレント・レズナー)








キツツキトアメ
『キツツキと雨』ostより「栗沢村のはなし」(co:オムトン)
『キツツキと雨』ostより「キツツキと雨」(co:オムトン)










そのほか、番組にチケット提供していただいてます、MOVIX橿原さんの上映情報など。


以上のラインナップでお送りいたします。

奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。

番組では、MOVIX橿原のペア・チケットをプレゼント中!
ご希望の方は、上のリンク先より当番組宛に番組の感想、リクエスト、映画に関連することならなんでもメール、FAX、受け付けております。
いただいた方には全国のMOVIXで使用できる(できれば地元、MOVIX橿原で使用していただきたい・・・)ペア・チケットをお送りいたします。



《裏ばなし》

今夜は現在公開中の映画とその音楽を紹介する、「ニューシネマ・サウンド」で1時間、お楽しみいただきましょう。

いよいよ公開始まりました、デイヴィッド・フィンチャー監督の最新作『ドラゴン・タトゥーの女』。
原作を読んで、その世界観に魅せられた僕も、映画の出来には大いに満足いくものでした。
番組では、あれこれ興奮して喋っているうちに、いつもよりMCが多くなってしまいましたが(失笑)、今回のフィンチャー版に触れる前に、まずは原作が発表されたスウェーデンで映画化された『ミレニアム:ドラゴン・タトゥーの女』(09)について語っています。
フィンチャーによるハリウッド版もスウェーデン版も、原作が同じですから、基本的な物語展開はまったく同じなのですが、たとえていえば横溝正史の「八つ墓村」における、原作は同じでも野村芳太郎監督版と市川崑監督版では映画の印象が大きく違いますよね。そんな感じ。
今回の作品でもハリウッド版もスウェーデン版もいずれも一長一短がありまして、番組ではそんな話もさせていただいております。

さて、音楽ですがスウェーデン版では三部作からなる原作すべてが映像化されており、それが「トリロジー」という形で三作共通のサントラCDがリリースされています。
スコアを担当したのはヤコブ・グロート。
デンマーク出身の作曲家という以外は、僕自身あまり情報を得ておりませんが、そもそも北欧の映画自体日本で公開される機会も限られているなかで、そこで活躍している作曲家の作品がCDで聴けるというだけでも貴重(?)なんじゃないかなぁということで、番組ではそのメインテーマをお聴きいただきましょう。
打ち込みによるメロディ・ラインにスロヴァキア・ナショナル・オーケストラの演奏がサポートするという、いわばハリウッドにおけるRC(リモート・コントロール:ハンス・ヅィマー率いる作曲家集団)系な音楽といえば判りやすいでしょうか。

続いて、ハリウッド版のサントラを。
スコアを担当したのは、フィンチャーの前作『ソーシャル・ネットワーク』(10)同様、トレント・レズナーとアティカス・ロス。
この二人は前作でアカデミー賞作曲賞を受賞したわけですが、個人的には「え? あのスコアが?」という印象だったのが正直なところ。
こちらも打ち込みによるアンビエントといいますかノイジーといいますか、音楽だけ独立して聴いていると、時と場合によれば高揚感を得るも、逆に鈍重なイメージに押しつぶされてしまいそうな、ひらたくいえば聴きづらいスコア(あくまで個人的な意見ですよ)。
そのスタイルは本作とて同じで、映画を観ていると映像との相乗効果はけっこうあるのですが、音だけを聴くとねぇ・・・どうもこういうサウンドは僕は苦手です。もっとも、聴き込めば印象は変わってくるのかもしれませんが。
CDにして2枚というボリュームで、そのほとんどが同じようなサウンド。
しかも、どのスコアがどの場面で流れていたんだろう? という印象の希薄なところは、逆にいえばそれだけ映像に溶け込んでいるといえるのかもしれません。
とはいえ、さぁ番組で取り上げるとなるとこれはちょっと難しいなぁ・・・ということで、無難なところでメイン・タイトル・クレジット、あるいは先行して劇場で流れていた予告編にて、強烈な印象を刻み付けた「Immigrant Song」をお送りいたします。
いうまでもなく、レッド・ツェッペリンのあまりにも有名な「移民の歌」を、カレン・Oとトレント・レズナーがカヴァーした1曲。
本作におけるメインタイトル・クレジットの映像も相当ハードでしたが、そこに流れるこのナンバーも相当に強烈。
じつは、当番組では今年の年明け最初の放送で、一度お送りしております(今年は辰年なので、竜にちなんだ曲ということで)。


さて、ハードな曲が続いた後で、当番組にチケット提供をしていただいてます、MOVIX橿原さんにて、奈良県下独占上映となった『キツツキと雨』を取り上げます。
とある山村を舞台に、そこで木こりを生業とする男と、そこへ映画の撮影(しかもゾンビ映画)にやってきた若き映画監督との交流を描いた、ユーモラスかつヒューマンなドラマ。
とにかく、映画全体に漂う空気感の美味しいことよ。

それをサポートするのがオムトンなるユニット。
女性3名から構成された、パーカッション・ユニットということで、最初、打楽器だけで映画のスコアなんて書ける(奏でる)んだろうか? と半信半疑でしたが、本作のサントラを一聴してその懸念は吹き飛びました。
いやぁ、つくづく映画音楽ファンでよかったなぁと思うのは、さまざまなジャンルの音楽に触れることができるということ。
今回のオムトンなんて、映画を通じてでなきゃ、一生出逢わなかっただろうと思うとなおさらのこと。
マリンバをベース(なので、メロディを奏でることができるわけで)として、そこに様々な打楽器を加えて独特な世界を展開。番組ではサントラから2曲をチョイスしてお聴きいただくことにいたしましょう。
サントラを聴いて、演奏してらっしゃる姿もぜひ観たいなぁって思いましたねぇ。

さっそく、愛聴盤の一枚になったことはいうまでもありません。



※スティーグ・ラーソン原作による「ミレニアム3部作」をスウェーデンにて映画化したトリロジーのサントラ。
スコア担当はヤコブ・グロート。

シンセをベースとしたメロディ・ラインにスロヴァキア・ナショナル・オーケストラの演奏がサポートするというスタイル。
原作の持つ世界観を音で表現するには妥当なところでしょうか。

Misen Grothによるヴォーカル曲「WOULD ANYBODY DIE FOR ME?」も収録。





※『ドラゴン・タトゥーの女』のサントラ。
スコア担当はトレント・レズナーとアティカス・ロス。

CD2枚組というボリュームながら、いずれもあまり変わり映えしないサウンドだなぁ・・・というのが正直なところ。
そもそも、フィンチャーの作品のスコアって、これまでもどちらかとえばあまりメロディ重視じゃなかったよなぁ・・・と思えば、今回のスコアもそういう意味ではフィンチャー作品のサウンドであることは間違いないわけで。

でも、こういうサウンド、僕はどうも苦手です・・・。

ダウンロード販売もあり。

The Girl With the Dragon Tattoo (Soundtrack from the Motion Picture) - Trent Reznor & Atticus Ross



※『キツツキと雨』のサントラ。
スコア担当&演奏はオムトン。

3人の女性からなるパーカッション演奏ユニット。これまでも数枚のオリジナル・アルバムを発表されていますが、今回初の映画音楽とのこと。
僕自身、初めて耳に目にするユニットですが、その独特な音楽世界がなんとも心地好いのです。
上でも書きましたが、ぜひライブなどがあれば拝見してみたいですねぇ。

なお、星野源による主題歌「フィルム」は未収録。
本CDにはオムトンによるアレンジ・バージョンが3曲収録されています。

ダウンロード販売もあり(ダウンロード版には主題歌のアレンジ・バージョンも未収録)。

キツツキと雨 - オムトン




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