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■『アンストッパブル』■(映画) 


アンストッパブル
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日本では、リドリー・スコットの『ロビン・フッド』と同時期に公開されて、奇しくも兄弟対決となったトニー・スコットの最新作。
前作『サブウェイ123激突』(09)に続いてのてっちゃんネタ。
トニーもてっちゃんなのか?

巨大な列車が無人のまま、突如暴走するという事件が起こります。
車両には大量の発火燃料と化学物質が積載されていて、これが急カーブにさしかかると脱線は免れない。
カーブのそばには市街地が広がっており、列車が脱線すれば化学物質が炎上して街は壊滅状態になってしまう。

ちょうど路線上で仕事をしていたベテラン機関士フランク(デンセル・ワシントン)と新米車掌ウィル(クリス・パイン)の2人に白羽の矢が立ち、彼らはこの暴走列車を停止すべく奮闘するというお話。

これがなんと、2001年に実際に起こった事件を元にした、実録ものというから驚くじゃありませんか。


操縦士のポカミスがきっかけとなった事件の発端から、フランクとウィルが事件に巻き込まれ、2人を操車場から指示を出す操車場長の姿など、過去に作られたパニック映画の王道というか定石を外さない展開。

しかし、操車場長を黒人でしかも女性(ロザリオ・ドーソン)に設定していたり、鉄道会社の雇用問題をネタとして物語に忍ばせるところが現代的といえば現代的。

アンストッパブル2
暴走した列車をどうやって停めるかっていうのが物語のミソなんですけど、別の列車でもって暴走列車に追いつき、連結でつないで逆方向に引っ張るという荒治療。

はたしてその策は上手くいくのでしょうか、ってところですが、実際の事件でも同じような形で暴走列車を制止させたんだそうな。
ということは、本作は実録ものですから、上手くいくわけなんですけど(それを言っちゃ、ミもフタもないが)、それをトニー・スコットはスピーディーな演出でもってドキドキ、ハラハラさせながら見せてくれるわけです。


また、本作では極力CGを使っていないとのこと。

CG多用は昨今では当り前な感もありますが、本作では実際の列車を使っての撮影というわけで、いわば生の映像が持つ迫力は相当なものがあります。
実際のところ、列車はあまり高速で走ってないんじゃないかとは思うんですけど、それを巧みな演出とカメラワークでもって、列車の重厚感はもとより、猛烈なスピードで暴走しているように見せるところが映像のマジックですね。
上映時間も99分と最近の映画では短め。
手軽にパニック・アクション映画を楽しむには手ごろな仕上がりでありました。


アンストッパブル
音楽を担当したのはトニー・スコットと何度もコラボレーションを組んでいる、ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。

ハンス・ヅィマー率いる作曲家集団「リモート・コントロール(以下、RC)」の一員ですが、正直今回は音楽的には面白くない仕上がり。

無論、アクション・シーンをサポートするパーカッシヴな響き、時にエレキ・ギターなども加わっての派手なスコアにはなっているのですが、メロディ的なものはほとんど出てこず、わずかにデンセル・ワシントン演じるフランクにつけられたテーマが鳴るのみ。
RCのメンバーが書くスコアって、メロディ的なものが排除されると、正直誰が書いても同じな印象があって、個々の作曲家としてのオリジナリティはあまり感じられないんです。

ハリー・グレッグソン=ウィリアムズも、メロディ重視になるとけっこういいスコアを書く(『ナルニア国物語』など)んですけど、どうもトニー・スコット作品になるといつも同じ仕上がりなんですよね・・・。
監督なりプロデューサーなり、そんなスコアでOKということなんだろうし、それで十分「劇伴」としての役割を担ってはいるんだろうけど、そういうスコアばかりというのも、なんだかなぁ・・・。

かつてのジョン・ウィリアムズやジェリー・ゴールドスミスが書いたような、アクション・シーンを盛り上げる豪快なスコアを欲している映画音楽ファンは、決して僕だけじゃないと思うんですけど・・・。

(MOVIX橿原にて鑑賞)

【採点:100点中60点】


※本作のサントラ。
アメリカのサントラ専門レーベル、LA-LA-LANDよりリリース。



※ありゃりゃ、もうブルーレイ出るんだ・・・。
4月27日発売なんですと。
こちらはブルーレイとDVDのセットでの仕様になっています。



※こちらは4000セット限定仕様のブルーレイ。
「スチールブック仕様」ってのは何だ?
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