「なら国際映画祭」のこと 

なんでも、奈良の都のほうでは、国際という冠の付く映画祭が行われていたらしい。

なんて書くと辛辣か・・・。


なにはともあれ、無事、第一回は終了したようで、なにより。
しかし、正直なところ、奈良県人で奈良在住で三度の飯より映画が好きで映画の番組までやってる身としても、今回の映画祭についてはまったく食指が動かなかった。


もちろん、浸透力の低さもあったろう。

奈良市内はともかく、そこを離れてみると、奈良でそんな映画祭が行われているなんてこと、知ってる方がどれだけいたんだろうか?


たしかに、初日は猿沢池から興福寺への石段にレッドカーペットが敷かれ、映画祭の顧問である河瀬直美監督やら、上映作品の出演者である桃井かおり(敬称略)らが闊歩したってニュースは、各報道媒体で流れていたのでご覧になった方もおられよう。


じゃあ、その映画祭でいったいどんな映画が上映されるの?
じゃあ、その映画祭ってどこでやってるの?
じゃあ、すぐに行って観ることができるの?


という、肝心なことは、公式HPを参照するしかないというのはどうなの?


たしかに、予算の問題もあるだろう。

でも、曲がりなりにも国際映画祭と謳う以上は、たとえば県内の公共施設や各鉄道の駅にチラシを置くとか、少なくとも県内だけでも話題が浸透するような手が打てなかったんだろうか?


今回の映画祭だけじゃなく、奈良って昔からそんな文化的な情報発信が下手。

それは閉鎖的な考えが奈良県人には根強いからだ、なんて昔からよく言われるけれど、それも確かにあると思う。

また、今回の映画祭で上映される作品についても、やっぱりどうしても河瀬直美監督関係の・・・、仲間内だけでワイワイ・・・という舞台裏も、チョロチョロ見えてしまうのも、これは第一回ということもあって仕方のないことなんだろうけど、それがそのまま、上映される作品の全体的なカラーのような印象が強い。


もちろん、河瀬作品を熱烈に愛してやまない方々にはたまらないんだろうけど、奈良の映画ファン全部が全部、そうとも限らないわけで。

そこがなんというか、見えない敷居のように感じてしまうのである。



・・・いや、べつにね、県内のコミュニティFM局で、映画の専門番組をやってるうちにもな~~~んの情報も入ってこないってこと自体に腹を立ててるってわけじゃないんですよ(ホント、ホント)。

おそらく、向こう(映画祭事務局)も、こんなことをやってる、こっちの存在なんて知らないんだと思う。
その知らない、ってのは、省みればこちらの情報の浸透力の低さを物語っているわけで、そもそも本件については空を見上げて唾を吐いてるようなものなのだが・・・。


とは思いつつも、そりゃあ、一口1万円のサポーター料金とやらを、幾口かでも事務局に納めさえすれば、情報だろうとなんだろうと、いただけたのかもしれないけれど、それってどうなんだろう???


なんでも、桃井かおりは、奈良に住みたい、なんて社交辞令なんだろうけど嬉しいコメントも残してくれた由。

僕がここでちょこちょこ書くよりも、僕考えるよりも、事務局サイドにはもっと問題や反省すべき点もあったことだろう。


けっして、第一回だけで終わってしまわずに、できるなら続けて行って欲しいと思うのは、映画ファンとしての素直な気持ちである。

コメント

>シネフィル・イマジ課さん

まあねぇ、「奈良国際映画祭」と漢字が並ぶのもお堅いイメージがあるでしょうし、親しみやすさ、という意味での「なら」だったのではないでしょうか。

>今回限りの「さよなら~」の洒落だったり

映画ファンの端くれとしては、1回で終ってほしくないと思います。
でも、一部の映画ファンにしかその存在が知られていない、肝心の奈良県内での認知度が低かったというのは残念でしたね。

おりしも「平城遷都1300年」ということもありますし(この祭自体、奈良県人には浸透しているとは思えないんですが)、いろいろとコラボをかけることもできたんじゃないかと思いますが、とにかくラインナップが通好みというのが、上にも書いたように「一般の方々」への敷居の高さになったのでは。

逆に、書いてらっしゃるように、媚びてないといえば媚びてないんですけど・・・。
無論、個人的には今回のラインナップは凄いと思いましたが、それを一般にどうアピールすればいいのか。

貴重な映画ですよ、珍しい映画ですよ、といったって、どこがどう貴重で珍しいのかが、マニア以外にはピンとこないと思うんですよ。

また、平日に開催というのも大きなネック。
そりゃ、好きな人は会社を休んでまで行く方もいるんでしょうけど、そんなことを一般に強要せざるをえなくなるというのはどうなんだろうか。

ま、主催者の思惑が「広く一般の方々へ、映画の魅力をアピールする」のではなく、「映画マニアの映画マニアのためのフェスティバルなので、来れない人は来なくていいよ」ってスタンスならべつですが。

不肖、僕は地元で映画音楽番組をさせてもらっておりまして、奈良県内の映画に関する話題も、番組では極力取り上げさせてもらってます。

たとえば、今回の映画祭の顧問でもある、河瀬直美監督作品も、過去に番組でサントラも取り上げて紹介していますし、僕自身エキストラにも参加したこともありました。
もちろん、今回の映画祭に関しても、大きく取り上げたかったんですが、とにかく情報が少ないのが・・・。

ま、人に言わせれば、情報を集める努力もしない、腑抜けた与太者(味噌汁で顔を洗って出直して来い、とまで書かれました・苦笑)なのかもしれません。

先にも書いてますように、今回の映画祭について、苦言を言えば言うほど、

「空を見上げて唾を吐いているようなもの」

なんですけどね・・・。

なんだか、ダラダラ書いてますけど、とにかく1回で終らずに、ぜひぜひ今後も続けていってほしいと、奈良県人として素直に思います。

知りませんでした

「なら国際映画祭2010」
「奈良~」としないのは何だったのか?
「ナラ~」じゃいけないのか?
今回限りの「さよなら~」の洒落だったり
自慢じゃないですが、奈良には一度しか行ったことがありません。
それも30年近く前の中学校の修学旅行。
映画祭っていろんな処で何気に行われているんですね
ラインナップが絶妙に通好みと思われます。媚びてないのがいいですね。
  • [2010/09/06 18:19]
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  • シネフィル・イマジ課
  • [ 編集 ]
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>LONGISLANDさん

あれ?
コメント消されたんですか?

せっかく、映画ファンとして本来のあるべき姿として教訓にしようと思っておりましたのに・・・。


>LI #EBUSheBAさん

早速、この腑抜けた与太者に対して、温かいコメントありがとうございます。

また、映画祭のために、わざわざ初めて奈良にお越しくださいまして、奈良県人としても感謝することしきりです。

まず、今回の映画祭に関して、情報も集めず批判しているのではありません。
情報を集めたうえで、映画ファンならばともかく、一般の方が情報を集め手段として公式サイトしかないのはどうなんだろうか、と書いているのです。

当り前じゃないですか、地元で開催される国際映画祭ですよ。
注目しないわけないじゃないですか(笑)
もちろん、どのような国からどのような作品が集ったのかくらいは判ってますよ。
公式サイトの上だけでですけどね。

しかも、開催は平日。
普通にサラリーマンやってる僕のような者にはとてもじゃないが行けるわけがない。
せめて、週末に開催を集中できるようなことができなかったのか。

そういう点もひっくるめての「反省すべき点」と書いたのです。

あ、それと「河瀬監督の後光」というのは、奈良出身の他の映像作家に対して失礼極まりない。
なるほどねぇ、奈良といえば河瀬監督というイメージは、やっぱり強いんですねぇ・・・。

ま、とにかくあなたにとって、今回の映画祭は満足いくものだったようでなにより。
ぜひ、第2回目も奈良へお越しくださいませ。



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