ビンさんの銀幕音楽堂・第705回(2015年8月15日放送分) 



【放送日:2015年8月15日 PM9:00オンエア】

・銀幕アラカルト:ジュラシック・シリーズ特集

『ジュラシック・パーク』ostより「Theme from Jurassic Park」(co:ジョン・ウィリアムズ)
『ジュラシック・パーク』ostより「End Credits」(co:ジョン・ウィリアムズ)

『ロストワールド:ジュラシック・パーク』ostより「The Lost World」(co:ジョン・ウィリアムズ)

『ジュラシック・パークⅢ』ostより「The Hat Returns / End Credits」(co:ドン・デイヴィス)

・ニューシネマ・サウンド

『ジュラシック・ワールド』ostより「As the Jurassic World Turns」(co:マイケル・ジアッキーノ)

・銀幕音楽堂メールボックス

番組宛にいただいた、メール、FAXを紹介。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時
再放送日:毎週水曜日 PM 6時~7時 (土曜日放送分の再放送です)

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。



《裏ばなし》

あいかわらず、オンエア後のアップで申し訳ございません。
どうも、セキュリティ・ソフトの落とし穴で、このブログをアップすることでファイアーウォールが反応して、インターネットを遮断してしまうようです。
そんなこんなで、スムーズにアップできなくて、僕ももどかしいところであります。

閑話休題。

サマーシーズン真っ只中、ほとんどの映画が出揃ったところでしょうか。
いろいろと話題作の多い2015年の夏ですが、今夜はそんな中の話題作の一つである『ジュラシック・ワールド』を取り上げます。

これに関連して、『ジュラシック・パーク』から連なる「ジュラシック・シリーズ」(と勝手に番組で便宜上命名)のスコアを一挙取り上げてみました。

このシリーズ、基本は1作目のジョン・ウィリアムズが書いた2つのテーマ曲が、続く作品にも流れてくるのが嬉しいです。
特に今回は、新しい世代であるマイケル・ジアッキーノが、ジョン・ウィリアムズの書いたテーマ曲を尊重しつつ、新たなフレーズを作曲し、それが違和感なく本編に溶け込んでいたのも嬉しかったですね。

アメコミ作品の映画化など、シリーズ物も多い中、一貫してブレることのないテーマ曲の使い方というのは、映画音楽ファンとしても嬉しい限り。

さて、本来はオンエア日が終戦記念日ということもあり、このシーズンに公開されている『日本のいちばん長い日』に関連して戦争映画特集なんぞを組むつもりだったのですが、肝心の奈良県での公開時期が大都市よりも遅れていたため、次週に持ち越しということになっています。

ご了承ください。

ジュラシックパーク
『ジュラシック・パーク』(93)のサントラ。
スコア担当はジョン・ウィリアムズ。

マイケル・クライトンの原作を、スティーヴン・スピルバーグが監督した大ヒット作。
「映画の歴史が変わる スピルバーグが変える」
という惹句通り、まさに映画の映像革命を起こした作品だった。

実際にそういう生物がいる、としか思えないリアルな恐竜の姿に衝撃を受け、公開中に2度、丸の内の日本劇場へ観に行ったのを思い出す93年の夏・・・。

本作のためにウィリアムズが書いた2大テーマは、USJのアトラクションでも使われているので、映画ファン以外にも浸透しているポピュラーなもの。
余談だが、ウィリアムズ指揮によるボストンポップス・オーケストラの演奏をはじめ、なぜかライヴになるとやたら演奏速度が速くなるのがとても気になった。
このサントラに収録されている演奏速度がもっともしっくりくるのである。


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ロストワールドジュラシックパーク
『ロストワールド:ジュラシック・パーク』(97)のサントラ。
スコア担当はジョン・ウィリアムズ。

前作から4年後、インターバルとしてはちょっと早いんじゃないか、ってな感じで登場した大ヒット作の続編。
監督はジョー・ジョンストンが立候補したにも関わらず、スピルバーグが続投。

技術面では前作とあまり大差はなく、今度はどんなものを見せてくれるんだろうか・・・と過剰な期待で観に行ったら、「キングコング」か「大巨獣ガッパ」の焼き直しみたいな内容だった・・・。

スコアもジョン・ウィリアムズが続投。
前作のテーマ曲を使いながらも、きっちり新しいテーマ曲を作曲するところが巨匠たる所以。
しかも、前作とはガラっと変わってのジャングル・ビートなアクション・サウンドで、イメージを刷新することに努めている。
そこに作品そのものの仕上がりとの間に乖離があるように思う。

ジャケットは紙ジャケットとなっており、開くと恐竜が飛びだすという、「ばんそうの飛び出す絵本」のような仕様。
ま、これには賛否両論あったわけだけれども。


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ジュラシックパーク3
『ジュラシックパークⅢ』(01)のサントラ。
スコア担当はドン・デイヴィス。

シリーズ3作目。
続編の監督に立候補していたジョー・ジョンストンにようやくお鉢が回ってきた。
空を愛するジョンストンということで、前2作には登場しなかった翼竜プテラノドンを出すところが、なんとも監督らしい(笑)
ただし、それ以外は特に目新しさもなく、劇場で観た際にはおそろしく退屈だったことだけおぼえている。

当時、『マトリックス』三部作で注目されていた、ドン・デイヴィスがスコア担当。
ジョン・ウィリアムズによるテーマ曲を使いつつ、デイヴィスは彼なりに新たなテーマ曲等を作曲し、全体の雰囲気は本編の出来より数段良い。

しかし、その後、デイヴィスが担当する映画はパタンと無くなってしまった。
ほとんど、ハリウッドから干された状態になっている。
いったい、彼の身になにがあったのか?
『マトリックス』2、3作目の完全盤サントラが相次いでリリースされたりしているが、新作の話はまったく届いてこない。
彼自身、創作意欲が失せてしまったのだろうか?

そういう意味では、本作は彼の絶好調だった時期を伺い知る作品であるといえる。

国内盤はユニバーサル・ミュージックからリリースされていたので、2年前の「永遠のサントラ999」の一枚として廉価版でリリース。
現在も比較的入手しやすいかと思う。


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ジュラシックワールド
『ジュラシック・ワールド』のサントラ。
スコア担当はマイケル・ジアッキーノ。

シリーズ4作目。
1作目のリブート的な内容で、物語も1作目から20数年後となっている。
賛否両論あろうが、個人的には大いに楽しめた「怪獣映画」。
ただし、「恐竜映画」ではなく「怪獣映画」である。ここ重要(笑)

売れっ子作曲家、ジアッキーノが登板。
今年公開されただけで、いったい何作目になるんだろうか。
ジョン・ウィリアムズの2つのテーマ曲を、ここぞというところで盛り込みつつ、ジアッキーノ独自のテーマ曲も聴かせてくれるのは、『~Ⅲ』のドン・デイヴィスと立場的には同じである。

が、本作のスコアを聴いていると、ウィリアムズのスコアにかなり気をつかったスコア作り(ウィリアムズのイメージを損なわない)をしているように感じる。
それでいて、コーラスを多用しているところが独創的であるし、それが特出しているのはクライマックスでの『モスラ』を思わせるような、民族音楽的スコアである。
本編を観る前にこれを聴き、いったいどういう場面で流れるのだろうか? と思っていたら、実に面白い場面で使われていた。
ただし、本編ではあまりの「絵」の面白さにスコアに気づかない向きも多いかもしれない。

他にパーク内に流れるBGMも幾つか作曲しており、すべてサントラCDに収録されている。

CDはユニバーサル・ピクチャーズの一部門であるBack Lot Musicよりリリース。
見開き紙ジャケット仕様という、ちょっと凝った形になっている。
国内盤のリリース予定はいまのところなし。


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