ビンさんの銀幕音楽堂・第686回(2015年3月28日放送分) 



【放送日:2015年3月28日 PM9:00オンエア】

・銀幕アラカルト:TV-CMで使われている映画音楽

『南太平洋』ostより「序曲」(co:リチャード・ロジャース)
『ロビンフッド』ostより「序曲」(co:マイケル・ケイメン)
『フォレスト・ガンプ 一期一会』ostより「組曲」(co:アラン・シルヴェストリ)
『ロッキー』ostより「ロッキーのテーマ」(co:ビル・コンティ)
『ザ・ロック』ostより「ロックハウス・ジェイル」(co:ハンス・ヅィマー、ニック・グレニー・スミス、ハリー・グレッグソン・ウィリアムズ)
『ザ・ロック』ostより「ロックハウス・ジェイル」(co:ハンス・ヅィマー、ニック・グレニー・スミス、ハリー・グレッグソン・ウィリアムズ)
『ニューシネマ・パラダイス』ostより「過去と現在」(co:エンニオ・モリコーネ)


・銀幕音楽堂メールボックス

リクエスト:『プロフェッショナル』ost「Proposition for the Professionals - Main Title 」(co:モーリス・ジャール)

番組にいただいた、メール・FAXを紹介。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。



《裏ばなし》

早いもので、2015年度最後のオンエアとなりました。

いまのところ、局側から「番組は終了にまりました」、「来月からはもうけっこうです」云々は言われていないので、どうか2015年度もよろしくお願い申し上げます。

さて、今回はTV-CMで使われている映画音楽をピックアップ。
とにかく、TV-CMにしろ、バラエティ番組のBGMにしろ、ドキュメンタリー番組のBGMにしろ、そこに映画音楽が使われているというケースは多々あります。

TVを観ていても、それにはビビビン! と反応するのは映画音楽ファンの性でもあります(笑)

今回取り上げた以外にも、最近ではソフトバンクのCMで『知り過ぎていた男』(56)の挿入曲「ケ・セラ・セラ」が使われているのは判りやすい例でしょう。

でも、番組内でも言っていることなんですが、こういう選曲をする人って、相当に映画音楽のみならず、いろんな音楽にアンテナを張ってらっしゃるんだろうなぁ・・・ということ。

僕もそんな仕事に就いたら良かったな、なんてつくづく思います。
それこそ、趣味と実益を兼ねた理想的な職業だなぁ・・・なんて。

どれだけの収入があるのかは、わかりませんけれど(笑)

メールボックスのコーナーでは、リクエストいただいた『プロフェッショナル』(65)から、モーリス・ジャールによるパーカッシヴな「メインタイトル」をお送りします。
ジャールの作品もけっこう番組では取り上げていたつもりですが、今回は初蔵出しであります。



ミナミタイヘイヨウ
『南太平洋』(58)のサントラ。
ロジャース&ハマースタインの黄金コンビによるミュージカル映画。

ミッツィー・ゲイナー、ロッサノ・ブラッツィ主演。

「魅惑の宵」、「バリ・ハイ」など今も愛されているナンバーも多い。
「ハッピートーク」などはこれまでもCMでよく使われている。

「バリ・ハイ」のメロディをフィーチャーした「序曲」は、ホンダ レジェンドのCMにて使用されている。


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ロビンフッド
『ロビン・フッド』(91)のサントラ。
スコア担当はマイケル・ケイメン。

この年はパトリック・バーギン主演の映画と、同じ題材の作品が続いて公開されたが、こちらはケヴィン・コスナー主演の方。
モーガン・フリーマン、クリスチャン・スレーター、メアリー・エリザベス・マストラントニオが共演。
ラストにサプライズ・ゲストとしてショーン・コネリーが登場したのも話題となった。

ブライアン・アダムスが唄った主題歌(作曲はケイメン)はアカデミー賞主題歌賞にもノミネートされるほどヒットしたが、やはりケイメンの冒険活劇スコアは聴きものだった。
特に「序曲」は日本でもバラエティ番組での使用頻度も高く、人気の一曲となっている。

現在、本田選手が登場するベネッセのCMに使用されている。


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フォレストガンプ
『フォレスト・ガンプ 一期一会』(94)のサントラ。
スコア担当はアラン・シルヴェストリ。

ロバート・ゼメキス監督、トム・ハンクス主演の一大叙事詩。

サントラは劇中に使用された既成曲を収録した2枚組ソング盤とシルヴェストリのスコア盤の2種類がリリースされた。

ソング盤にもスコア盤にも、主要スコアの効きどころを編集した「組曲」が収録されているが、ソング盤のほうが演奏時間は長い。
ただ、美しいオープニング・タイトル曲など、スコア盤でしか聴けない楽曲も収録されており、個人的には断然スコア盤を推す。

トヨタのCM、阿部寛が出演している、「トヨタ もっとよくしよう。「全部品検査・整備力」篇」に「組曲」の終盤部分が使われているが、このスコアもCMのみならず、バラエティ番組等での使用頻度の高い一曲となっている。


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ロッキー
『ロッキー』(76)のサントラ。
スコア担当はビル・コンティ。

言わずと知れたシルヴェスター・スタローンの出世作でもあり、スコアを担当したビル・コンティの出世作でもある。

ロッキーといえば、映画音楽ファンのみならず、あのメロディを思い浮かべる方も少なくないだろう。

現在、キリンのどごし生のCMで、無理矢理日本語の歌詞をつけて使われているが、昨年はカゴメ野菜生活のCMでオリジナルのまま使用されていた、というように、日本でも長く親しまれている一曲となっている。


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ザロック
『ザ・ロック』(96)のサントラ。
スコア担当はハンス・ヅィマー、ニック・グレニー=スミス、ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。

マイケル・ベイ監督、ニコラス・ケイジ、ショーン・コネリー、エド・ハリスが出演したアクション巨編。

スコア担当は3人の共作とクレジットされているが、誰がどのスコアのどの部分を作曲したのか、じつに曖昧。
とにかく、ヅィマー率いる作曲家集団「リモートコントロール(RC)」の面々がスコアを担当した映画のエンドクレジットをご覧いただくとわかるように、「追加音楽作曲家」として、何人もの名前が挙がっている。

ただの名義上のクレジットなのか、実際にすべてのスコアを手掛けたのか、誰がどのスコアを、誰がどの部分を担当したのか、曖昧模糊となっている。
平たくいえばRCの面々は誰が書いても同じようjな仕上がりになるというわけだ。

そういう意味では、RCのスコアってどんなの? と問われれば、本作のスコアがいい例として挙げたい。
特に10分に及ぶ大曲「ロックハウス・ジェイル」は、規則的に刻まれるリズムにパーカッシヴな、それでいてエモーショナルなメロディ・ラインで、最初から最後まで一気に「聴ける」スコアになっている。

これがアクション場面との相乗効果で絶大な効果を上げるのだ。
ゆえに、いまだにアクション映画のスコアにはRCの面々が起用される大きな要因となっている。

現在、唐沢寿明、柳葉敏郎が出演しているアサヒ辛口焼酎ハイボールのCMに、「ロックハウス・ジェイル」の冒頭部分が使われている。
一時期このCM、一本置きに流れているくらいTVに大量投入されていて、とても煩わしかったものだ(笑)


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ニューシネマパラダイス
『ニューシネマ・パラダイス』(88)のサントラ。
スコア担当はエンニオ&アンドレア・モリコーネ父子。

ジュゼッペ・トルナトーレ監督、モリコーネ音楽の黄金コンビの代表作。
とにかく、映画好きのハートを鷲掴みにした感動巨編。

モリコーネのスコアは、メインテーマはもとより、息子アンドレアが書いた愛のテーマまで、よくCMやバラエティ番組で使用されるほどの人気曲。

「過去と現在」は、当番組初期の頃のエンディング・テーマでもあった。

現在、菅野美穂が出演している、三井ホームのCMにて「過去と現在」にギラ・ジルカのヴォーカルをフィーチャーしたナンバーが流れている。
(一部、愛のテーマが使用されているという記述のあるサイトもあるが、これは間違い)

ただし、このヴォーカル・バージョンはCD化されていないようだ。

なお、メインテーマは日本生命のCMでも使用されていた。


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プロフェッショナル
『プロフェッショナル』(66サントラ。
スコア担当はモーリス・ジャール。

リチャード・ブルックス監督による西部劇。
誘拐された妻を奪還すべく、石油王が雇ったあらゆるプロフェッショナルの活躍を描く。
出演はリー・マーヴィン、バート・ランカスター、ロバート・ライアン、クラウディア・カルデナーレ。

ジャールのスコアは、映画の舞台となる国の民族音楽を巧みに取り入れるという、独自の手法が本作でも色濃く、メキシコのマリアッチのメロディを活かしたエキゾティックかつパーカッシヴなスコアに仕上がっている。

サントラCDは92年に米SILVAレーベルよりリリースされたが、現在は廃盤。