ビンさんの銀幕音楽堂・第669回(2014年11月29日放送分) 







【放送日:2014年11月29日 PM9:00オンエア】

・特別コーナー:今週の健さん

『八甲田山』ostより(抜粋)(co:芥川也寸志)
『野性の証明』ostより「悪夢は頼子と共に」(co:大野雄二)
『野性の証明』ostより「戦士の休息」(vo:町田義人)
『南極物語』ostより「南極物語のテーマ」(co:ヴァンゲリス)

『イルカの日』ostより「イルカの日のテーマ」(co:ジョルジュ・ドルリュー)

・銀幕音楽堂メールボックス

『人魚伝説』より「人魚伝説」(vo:本多俊之)


番組宛にいただいた、メール、FAXの紹介など。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。



《裏ばなし》

すでにご存知のように、日本を代表する名優、高倉健さんが亡くなられました。

TVでも連日のように特番が組まれたり、出演作がTV放映されたりと、それぞれに追悼特集が組まれているのをご覧になったことでしょう。

当番組も、曲がりなりにも映画に関わることを発信しておりますので、追悼特集を組まないわけにはまいりません。
しかし、高倉健主演映画となりますと、相当な作品数もあります。
そこで、今回から不定期ながら、特別コーナーを設けていこうと考えました。

題して、「今週の健さん」。

じつは、高倉健主演作の代表作である『幸福の黄色いハンカチ』(77)の完全盤サントラは、来月末に松竹音楽出版から「あの頃映画シリーズ」の一つとしてリリース予定になります。
もちろん、番組でも取り上げる予定ですし、そんな時に突然の今回の訃報。
でも、『幸福の~』のリリースを待っていると、追悼特集は年明けになってしまう。

しかも、来月は毎年恒例の「ベスト10」と「肌に合わないベスト10」も番組で取り上げねば、ということもあって、それならば不定期ながら追悼コーナーを作ってしまおう、と考えたのが本当のところであります。

まず第一回目は、僕自身、高倉健といえばこの映画だなぁ・・・というものを3作品ピックアップいたしました。
大味なセレクトになったかな、とは思いましたが、僕としては高倉健=大作映画、というイメージが強いものですから、異常の3作品を挙げさせてもらいました。

また、回を追うごとに他の作品も取り上げてまいります。

高倉健、死去、のニュースから約一週間後、今度はマイク・二コルズ監督の訃報も舞い込んできました。
マイク・二コルズといえば、日本ではやはり『卒業』(67)ということになるのでしょうが、個人的には『シルクウッド』(83)、『ブルースが聞こえる』(88)、『クローサー』(04)などが思い出深いですが、なんといってもダントツは『イルカの日』(73)になります。

哀愁たっぷりのジョルジュ・ドルリューのメインテーマは、いまだに耳にするだけで思わずウルっときてしまいます。

最後に,、メールBOXのコーナーでは、つい最近ブルーレイがリリースされたばかりの『人魚伝説』(84)から本多俊之によるテーマ曲をお送りいたします。



ハッコウダサン
『八甲田山』(77)のサントラ。
スコア担当は芥川也寸志。

日露戦争を控え、極寒の八甲田山で雪中行軍演習中の兵士たちを襲った悲劇を描く超大作。

童謡「月の砂漠」をモティーフにしたメインテーマを含め、芥川也寸志のスケールの大きなスコアが秀逸。

サントラレコードは廃盤になって久しかったが、2009年に富士キネマレーベルよりCD化。
その際、イメージ・ソングとしてリリースされていたシングル曲も同時収録された。

なお、すでにCDも廃盤になっているので、相当な価格で取引されていることをご了承されたし。


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ヤセイノショウメイ
『野性の証明』(77)のサントラ。
スコア担当は大野雄二。

角川映画の代表作。
そして薬師丸ひろ子のデビュー作。

某史劇大作のテーマにクリソツなオープニングはともかく、『人間の証明』(77)に続いて登板の大野雄二のスコアは、この時期の角川映画の一つの顔(声か?)だった。
特に唐突なエンディングにすかさずインサートされる「悪夢は頼子と共に」が本作のスコアの白眉。

さらに町田義人が唄ったテーマ曲「戦士の休息」は、いまとなっては亡くなった高倉健そのものを謳ったとも思える。


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ナンキョクモノガタリ
『南極物語』(77)のサントラ。
スコア担当はヴァンゲリス。

『もののけ姫』(97)に抜かれるまでは、日本映画興行収入1位をキープしていた超ヒット作。

当初、ヴァンゲリスはメインテーマのみの作曲というオファーだったが、本人が作品にいたく気に入ってため、全編のスコアを担当(この時のギャラも膨大だったそうな)したというのは有名な話。

荒涼とした南極の大地に、ヴァンゲリスの紡ぎだす音色は見事なほどにマッチしている。


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【タワーレコード】※輸入盤
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イルカノヒ
『イルカの日』(73)のサントラ。
スコア担当はジョルジュ・ドルリュー。

知能の高い2頭のイルカが巻き込まれる、大統領暗殺計画を描いた、ヒューマン・サスペンスの秀作。
主演はジョージ・C・スコット。

なんといってもドルリューの哀愁ただようメインテーマは、映画音楽のスタンダード。
ドルリューも数多くの作品を残しているが、このテーマ曲は個人的にベストに推したい。

91年に日本のSLCから最初にCD化されて以来、何度かレーベルを変えてリリースされている。
2008年に米Percepto Recordsから1500枚限定でリリースされたものが最も収録曲が多い。
ただし、イルカの声入りメインテーマが収録されていないというのが複雑ではあるし、現在はすでに廃盤となっているので入手困難。
なお、2001年に日本ビクターからリリースされたCDには、イルカの声入りメインテーマが収録されている。


【amazon】※日本ビクター盤
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ニンギョデンセツデイドリーム
サックス奏者、本多俊之が手掛けた、映画、CM等のテーマ曲集である「デイ・ドリーム(白日夢)」(86年リリース)。

『ひとひらの雪』(85)や、『人魚伝説』(84)のテーマ曲を収録。

なお、オリジナルサウンドトラック音源ではなく、このアルバム用に再演奏されたものと思われる。




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