ビンさんの銀幕音楽堂・第666回(2014年11月1日放送分) 







【放送日:2014年11月1日 PM9:00オンエア】

・ニューシネマ・サウンド

『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』ostより「Grace of Monaco - Main Title」(co:ギョーム・ラッセル)
『イコライザー』ostより「Alone」(co:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ)
『ヘラクレス』ostより「End Titles」(co:フェルナンド・ヴェラスケス)

・銀幕音楽堂メールボックス

番組宛にいただいた、メール、FAXの紹介など。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。



《裏ばなし》

まさに、一生の不覚としか言いようがない・・・。

いきなりなんだ? と思われるでしょうが、今回の放送回数をご覧になってピン! と来た方も多いでしょう。

かつて、ホラー映画専門誌にもサントラのレビュー記事を書かせてもらっていたこともある身としては、絶対に外しちゃなんない作品があるでしょ! ってなもので。

もう、この放送回数の日は二度と来ないのに・・・。


まぁ、いいや。
「あの作品」については過去に何度も番組で取り上げているし、いまさら・・・ねぇ・・・。

でも、ほんとに番組収録するその時まで、全然気づいてなかったというのも、自分自身にショックであります。
今回の番組をお聴きいただくと、冒頭で落胆している様子が、よくお分かりいただけるかと・・・(笑)

え~~~っと、気を取り直して、今週は「ニューシネマ・サウンド」をお送りいたします。

映画音楽としても、けっこう聴きものな作品が揃いましたので、どうかお楽しみくださいまし。

あ~~~ぁ・・・。



グレースオブモナコ
『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』のサントラ。
スコア担当はクリストファー・ガニング。

『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』(07)が話題となったオリヴィエ・ダアン監督の最新作。
モナコ公国に嫁いだグレース・ケリーの姿を描く、今回もいわゆる伝記映画。
グレース・ケリーをニコール・キッドマンが熱演している。

スコアを担当したイギリスの作曲家クリストファー・ガニングも、『エディット・ピアフ~』に続いての起用。
ガニングは主にTVドラマを中心に活躍している作曲家で、最も知られている作品としてはNHKでも放映された『名探偵ポワロ』(89)になるか。
他にも『食人大統領アミン』(81)のスコアなんかも担当していたりする。

なお、本作に関する多くの資料では作曲はガニングの名前しか挙がっていないが、哀愁漂うメインテーマを書いたのはギョーム・ラッセルという新進気鋭の作曲家である。
じつは、ラッセルは『エディット・ピアフ~』でも、追加音楽作曲としてクレジットされており、本作ではメインテーマを書くにまで出世したというわけだ。

サントラにはラッセル、ガニングのスコアに加え、マリア・カラスによるオペラも収録。
残念ながらダウンロードのみでディスクによるリリース予定ははいまのところないようだ。


【amazon MP-3】
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イコライザ-
『イコライザー』のサントラ。
スコア担当はハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。

アントワン・フークワ監督によるアクション・スリラー。
80年代に放映されたTVドラマ『ザ・シークレット・ハンター』のリメイクということだが、映画はかなり内容が異なっているとこのこと。
デンゼル・ワシントン主演、クロエ・グレース・モレッツが共演。

フークワ監督のスコアは、これまでRCの面々が担当していたので、今回のハリー・グレッグソン=ウィリアムズとは初顔合わせということになるが、特に違和感はない。
いつも通りの電子音楽をベースとしたスコアで、特筆すべきところは正直無い(笑)のだが、とにかく本編がじつに面白く、個人的にも今年のベスト10、いや、もっと上位に挙げてもいいくらいの内容だった。

本国盤サントラはVARESE SARABANDEからリリースされているが、数年前より日本国内ではランブリング・レコーズからリリースされている。
考えてみれば、VARESEのサントラも日本国内では最初は日本ビクター、SLC、カルチュア・パブリッシャーズと様々なレーベルから出ていた。
なお、現行のランブリング・レコーズでは、HQディスクを採用して差別化を図っている上に、価格も2500円程度で抑えているところに好感が持てる。

他にダウンロードでもリリースされている。


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ヘラクレス
『ヘラクレス』のサントラ。
スコア担当はフェルナンド・ヴェラスケス。

ブレット・ラトナー監督による、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスを主人公としたアクション巨編。
ギリシャ神話というよりも、『コナン・ザ・グレート』のようなヒロイック・ファンタジーという印象の方が濃厚である。

主役のヘラクレスを演じるのが、かのドゥエイン・ジョンソンという時点で、ギリシャ神話というイメージからは程遠い(笑)
ただし、手堅いブレット・ラトナーの演出で、誰もが楽しめるエンターテインメントに仕上がっている。

スコアを担当したスペインの作曲家フェルナンド・ヴェラスケスは、昨年日本でも公開された『インポッシブル』のスコアは、とにかく美しくかつ感動的であり、映画ともども個人的に昨年のベスト10に挙げたほど。

どちらかといえばドラマティックなスコアの印象が強いヴェラスケスだったが、本作では堂々たるアクション・スコアを書いている。
特にキャッチーなメインテーマのフレーズは、本編の各所で流れるもので、エンドクレジットではこれがフル・オーケストラで演奏される。
おそらく、日本のバラエティ番組あたりで、このテーマ曲は今後頻繁に使われることだろう。

ディスクは米Sony Classicalよりリリースされている。


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