ビンさんの銀幕音楽堂・第631回(2014年3月1日放送分) 







【放送日:2014年3月1日 PM9:00オンエア】

・銀幕アラカルト:エンニオ・モリコーネ特集

『ミッション』ostより「地上の楽園」(co:エンニオ・モリコーネ)

『スラローム』ostより「セストリエーレ」(co:エンニオ・モリコーネ)

『スラローム』ostより「スラローム」(co:エンニオ・モリコーネ)

『ミスター・ノーボディ』ostより「ミスター・ノーボディ登場」(co:エンニオ・モリコーネ)

『ミスター・ノーボディ』ostより「野蛮人の魂」(co:エンニオ・モリコーネ)

『ある夕食のテーブル』ostより「ある夕食のテーブル」(co:エンニオ・モリコーネ)

『オルカ』ostより「Dialogue of Memories」(co:エンニオ・モリコーネ)


・ニューシネマ・サウンド

『鑑定士と顔のない依頼人』ostより「Volti e fantasmi」(co:エンニオ・モリコーネ)


・銀幕音楽堂メールボックス

番組宛にいただいた、メール、FAXを紹介。


そのほか、番組にチケット提供していただいてます、MOVIX橿原さんの上映情報など。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。

番組では、MOVIX橿原のペア・チケットをプレゼント中!
ご希望の方は、上のリンク先より当番組宛に番組の感想、リクエスト、映画に関連することならなんでもメール、FAX、受け付けております。
いただいた方には全国のMOVIXで使用できる(できれば地元、MOVIX橿原で使用していただきたい・・・)ペア・チケットをお送りいたします。



《裏ばなし》

昨年末から今年にかけて、東京、大阪のミニ・シアター系でロングラン・ヒットとなった、イタリアの巨匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作『鑑定士と顔のない依頼人』。

いよいよ地元奈良でも、当番組にチケット提供してもらっているMOVIX橿原さんにて、3月1日から奈良県下独占上映となります。

トルナトーレ監督といえば、スコア担当は名コンビのエンニオ・モリコーネ。
つまり、モリコーネの最新作でもあるわけで、これは観なきゃ! と思い、昨年末に大阪のシアターに駆け付けたわけですが、このたびMOVIX橿原さんでも上映されるというのはじつに喜ばしい限り。

映画の内容もさることながら、モリコーネのスコアも絶品でありまして、これはいつか番組でも取り上げたいなぁ・・・(年末にでも・・・)と密かに思っていたところだったのです。

さて、モリコーネといえば、自身の作品でコーラスを用いることが多く、時にそれはある種の「楽器」のような形でスコアに溶け込んでいる、というのが一つの特徴かと思います。

今回の『鑑定士~』もその代表的なケースであり、メインテーマでは長年モリコーネの作品にヴォーカリストとして参加してきたエッダ・デル・オルソのスキャットも健在!

ということで、今週の当番組では、『鑑定士~』の上映に因みまして、エンニオ・モリコーネの特集(しかも、コーラスが多用されている作品)をお送りいたします。

日本テレビ系、月曜深夜の「あのナンバー」もお送りいたしますよ(笑)


そして、ニューシネマ・サウンドのコーナーでは、『鑑定士~』のメインテーマをお送りいたします。
モリコーネ流コーラスの使い方(笑)を、じっくり堪能あれ!!



ミッション
『ミッション』(86)のサントラ。
スコア担当はエンニオ・モリコーネ。

モリコーネ作品のベストは? と訊かれ、この作品を挙げるファンも少なくない。

僕自身、初めてこの作品の予告編を日比谷スカラ座で観た時の衝撃といったら。
そこに流れる荘厳なモリコーネのスコア。

「ガブリエルのオーボエ」、「地上の楽園」等々名曲の多いサントラ。

特に今回は思わずそのコーラスに身震いする「地上の楽園」を取り上げてみた。


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スラローム
『スラローム』(65)のサントラ。
スコア担当はエンニオ・モリコーネ。

ビットリオ・ガスマン、ダニエラ・ビアンキ主演のスパイ・コメディ・アクション映画なんだそうな。
なんせ、日本未公開なもので、本編は未見なので詳細はわからない。

とはいえ、タイトルのスラローム、スコアにセストリエーレというタイトルがあるように、雪山を舞台にした作品であることは想像に難くない。

それよりも、このメインテーマ「スラローム」は、現在日本テレビ系で放送中のバラティ番組「月曜から夜ふかし」のテーマ曲として有名。
映画のことやモリコーネのなんたるかを知らない人にも、一度聴いたら忘れられないインパクト強烈なあのナンバー。

今回は土曜日の夜9時に聴いていただきます(笑)


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ミスターノーボディ
『ミスター・ノーボディ』(73)のサントラ。
スコア担当はエンニオ・モリコーネ。

最後のマカロニ・ウェスタンともいわれた、コメディ巨編。

テレンス・ヒルとヘンリー・フォンダの名コンビの本作は、マカロニ・ウェスタンのパロディ的カラーも濃厚で、しかし、マカロニ・ウェスタンの秀作でもあるという、その存在存在自体がユニーク。

モリコーネのスコアも、自身が携わってきたマカロニ・ウェスタンのセルフ・パロディのようなスコアのつるべ打ち。
もちろん、コヨーテ風雄叫びも響き渡る。

「野蛮人の魂」は、そこに「ワルキューレの騎行」の一節も盛り込まれたバラエティに富んだ佳曲だ。


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アルユウショクノテーブル
『ある夕食のテーブル』(69)のサントラ。
スコア担当はエンニオ・モリコーネ。

モリコーネが担当した作品は膨大な数になるが、その中には日本未公開の作品も数多く含まれる。
映画は未公開なれど、そのスコアが絶大な支持を得て、音楽だけが独り歩きするケースは特にモリコーネを代表とするイタリア人作曲家に多い。

無論、90年代後半にいわゆる「渋谷系音楽」が流行した時期に、モリコーネやトロヴァヨーリといった作曲家の作品が
相当数発掘されたものだった。
個人的には「渋谷系音楽」というあのムーヴメントには、大いに抵抗を感じてしまうものの、巨匠たちの隠れた名曲が再びスポットライトを浴びることになったのは、これは素直に喜ぶべきところだろう。

この『ある夕食のテーブル』などは、そんなケースの最もいい例で、日本未公開作品なれど、エッダ・デル・オルソによるスキャットも効果的な本作のテーマ曲は、数多くの若者たちの心を掴んだものだった。


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オルカ
『オルカ』(77)のサントラ。
スコア担当はエンニオ・モリコーネ。

今回取り上げたモリコーネ作品の中では、比較的メジャーかもしれない。
巨大なシャチとリチャード・ハリス演じる漁師との死闘を描いた海洋パニック映画(公開当時は「スパック・ロマン」と称した)の秀作。

無論、この映画を秀作にしたのは、哀愁漂うモリコーネのスコアにほかならない。

エッダ・デル・オルソが参加した作品を選曲しようとしたが、これまた膨大な数になるので、ここはあくまで極々個人的な趣味も込めて『オルカ』にした。


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カンテイシトカオノナイイライニン
『鑑定士と顔のない依頼人』のサントラ。

トルナトーレといえば、スコアは名コンビであるエンニオ・モリコーネが担当。
今年85歳だが、まだまだスコア作りに対する意欲は衰えていないのは、本作のサントラを聴けばわかる。

映画の原題でもある「LA MIGLIORE OFFERTA」は、抒情的なメロディのスコアで、それを聴けばモリコーネだとわかるくらい。

本作の真骨頂は「VOLTI E FANTASMI」と題されたスコア。
モリコーネ作品ではお馴染み、エッダ・デロルソを筆頭に5人の女性コーラスで構成された、じつにオリジナリティあふれるサスペンスフルかつ幻惑的な1曲で、エンドクレジットで延々流れてくる。
モリコーネもそうだが、エッダもまだまだ健在だ。

サントラは伊WARNER より、紙ジャケット仕様。
ジャケットを開くと、ちょっと面白い仕掛けが施されている。


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