ビンさんの銀幕音楽堂・第596回(2013年6月29日放送分) 







【放送日:2013年6月29日 PM9:00オンエア】

・銀幕アラカルト:注目の作曲家、富貴晴美特集

『花嫁のれん』ostより「花嫁のれん-メインテーマ-」(co:富貴晴美)

『SCANDAL』ostより「SCANDAL」(co:富貴晴美)

『わが母の記』ostより「わが母の記-メインテーマ-」(co:富貴晴美)

『はじまりのみち』より「まっすぐな心」(co:富貴晴美、vo:池田綾子)


・ニューシネマ・サウンド

『アフター・アース』ostより「I Wanna Work With Mom ~ After Earth」(co:ジェームズ・ニュートン・ハワード)


そのほか、番組にチケット提供していただいてます、MOVIX橿原さんの上映情報など。


以上のラインナップでお送りいたします。



奈良のコミュニティFM、FMハイホー(81.4MHz http://www.fm814.co.jp/)にて、お送りしております1時間の「映画音楽専門番組」です。

放送日:毎週土曜日 PM 9時~10時

コミュニティFMですので、奈良県内だとカーラジオならたいてい聴取可能なのですが、自宅となると限られた地域しかクリアに聴けません。
もし、聴取可能だよ~、という地域にお住まいであれば聴いていただけるとありがたいです。
聴けない方には、雰囲気だけでもお伝えすべく、ここに放送内容をUPしておきます。

番組では、MOVIX橿原のペア・チケットをプレゼント中!
ご希望の方は、上のリンク先より当番組宛に番組の感想、リクエスト、映画に関連することならなんでもメール、FAX、受け付けております。
いただいた方には全国のMOVIXで使用できる(できれば地元、MOVIX橿原で使用していただきたい・・・)ペア・チケットをお送りいたします。



《裏ばなし》

今回は、いま個人的に注目している作曲家、富貴晴美さんの特集を。

昨年公開の『わが母の記』の音楽にはとにかくシビれました。
映画を観終って、即、劇場のコンセッション(売店)で販売されていたサントラCDを購入したくらいです。
いま聴いたスコアをすぐにもう一度聴きたい、と思ったもので。

富貴さんの名前を初めて目にしたのは、2008年にTBS系日曜劇場『SCANDAL』というドラマのスコア担当のクレジットで。
地元出身のフッキー(注:吹石一恵)が主婦役を演じ、しかも夫役は遠藤憲一ってどないやねん!! と思いつつも、彼女も主婦役するような年齢になったんだなぁ・・・とある種の淋しさ(笑)みたいな感情でドラマを観たわけですが・・・。
そこに流れるクラシカルなスコアと、スキャットを用いたポップなスコアがいい具合にミックスされていて、
「ああ、このスコア担当の方はミシェル・ルグランあたりの作曲家が好きなんだな」
なんて思っていたものでした。

その後、僕の母親がフジテレビ系のお昼のドラマ『花嫁のれん』のファンでして、いつだったか僕も会社が休みの時に一緒にドラマを観ていて、これまたそこで流れるスコアがけっこうよかったんです。
で、クレジットを見たら富貴晴美という名前が。

劇伴としては、いわゆる「どストライク」といいますか、まさに映画音楽してるなぁ、といったスコアで、こういう王道なスタイルの作曲家って・・・好きですねぇ(笑)
ただ、詳しくプロフィールなどを調べてなかったもので、イメージではけっこうキャリアを積んだ、なんといいますか、シニアな域に達するような方なんだろうな、と。

それが、あ~た、昨年の『わが母の記』のサントラのインレイには、とてもチャーミングな、しかも若い女性の写真が掲載されているではありませんか!!

さらに添えられているプロフィールによれば、音楽のエリート・コースまっしぐら! みたいな凄い経歴の持ち主で、それでいて難しいんじゃくて、誰もがすんなり入っていけるようなスコアを書かれるというところに、さらに凄い作曲家だなぁ・・・と思ったものでした。
(詳細なプロフィールについては、富貴晴美さんの公式サイトをご覧あれ)

それが証拠に、本年度日本アカデミー賞授賞式では『わが母の記』で見事、作曲賞を最年少で受賞。
そこでのスピーチもまた、とってもカッコイイ(詳しくは日本アカデミー賞公式サイトをご覧あれ)。

そして今年は公開中の『はじまりのみち』での素晴らしいスコアに、さらに魅了されました。
残念ながら『はじまりのみち』は、サントラがリリースされていないということは、先日も当番組で話しました。
なので、ラスト10分間の「あのスコア」は、本編を観なければ聴けないのがちょっと残念です。

とまぁ、ダラダラと書いておりますが、その富貴さんに、先日、厚かましくもメール(内容はここまで執拗じゃなく、純粋に素直なファンメールであります。純粋で素直って自分で書くことじゃないですけど・笑)をお送りいたしましたら、な、な、なんと!! ありがたくもご本人様から直々に、返信メールをいただきました。

僕一人がそれを拝読いたしますのは、なんとももったいないことですので、富貴さんの承諾を得て、今回番当番組にてご披露させていただくことにあいなりました。
と同時に、どのようなスコアを書かれる方なのか紹介する意味も込めまして、今週の「銀幕アラカルト」は、富貴晴美さんの特集をお送りする、というわけなのです。

本当はもっと多くの作品を紹介したかったのですが、とりあえずかいつまんでの今回のようなラインナップとなりました。


現在公開中の映画とその音楽を紹介する「ニューシネマ・サウンド」では、壮大な親バカ映画(笑)、『アフター・アース』を取り上げました。
監督がM・ナイト・シャマランということもあって、スコアはずっとコラボを組んでいるジェームズ・ニュートン・ハワードが担当しています。



ハナヨメノレン
東海テレビ製作、フジテレビ系ドラマ『花嫁のれん』(10)のサントラ。

スコア担当は富貴晴美。

北陸の老舗旅館を舞台に嫁入りしたヒロイン(羽田美智子)と姑(野際陽子)の嫁姑バトルを描いたドラマ。

とにかく母親がこのドラマのファンでしてね(笑)、毎回欠かさず観ておりました。
僕も会社が休みだった時にたまたま観たのですが、そこで流れるスコアがとても印象的だったんです。

メインテーマはフル・オーケストラに加えて琴を用いることで純和風なテイストを醸し出す。そのバランスが絶品。

サントラはiTunesによるダウンロード販売のみですが、それでもリリースされたのは嬉しい。


【iTunes】



スキャンダル
TBS系日曜劇場『SCANDAL』(08)のサントラ。

スコア担当は富貴晴美。

鈴木京香、長谷川京子、吹石一恵、戸田菜穂、桃井かおり演じる5人の主婦が巻き込まれる騒動を描いたサスペンス・ドラマ。

基本的にサスペンスであり、けっこうドロドロした内容ながら、どこか洒脱な印象があったのは、そのスコアによるものだったと思います。

スキャットを多用したポップなメインテーマに、ミシェル・ルグランの影響があるのかな、と、初めて目にする富貴晴美という作曲家に対する最初の印象でした。

実際に映画もかなりの本数をご覧になっておられるようだし、こういう仕事をするきっかけはジェームズ・ホーナーの『タイタニック』のスコアを聴いて、ということですから、基本的には映画音楽の影響はおありなのでしょう。

しかし、そういう方は数多くおられるだろうし、スコアを聴くとその影響もモロに出ているような作品も多々あるなかで、富貴さんのスコア、特にメインテーマの旋律にはオリジナリティを感じるんですよね。

それはこの『SCANDAL』においてすでにそうだったので、そういうところも僕が注目しているゆえんなのです。


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ワガハハノキ
『わが母の記』(12)のサントラ。

スコア担当は富貴晴美。

本年度日本アカデミー賞作曲賞を最年少で受賞した作品。

個人的に最もお気に入りなサントラで、メインテーマにリュートを用いるなど、その工夫がまたいい味を出しているんですよね~~~♪


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ハジマリノミチコノトキノナカデ
『はじまりのみち』のエンディング・テーマ「まっすぐな心」。

スコア担当は富貴晴美。

前々回、当番組で取り上げた楽曲ですが、今回の特集にあたって再度お送りいたします。

やっぱり、サントラのリリース、熱望いたします!


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アフターアース
『アフター・アース』のサントラ。

スコア担当はジェームズ・ニュートン・ハワード。

M・ナイト・シャマランの最新作、というよりは、ウィル・スミス、ジェイダ・ピンケット=スミス夫妻による、息子さん売り出します&親バカ超大作。

という点では後々まで語り草になること間違いなしな本作。

シャマランということで、ずっとコラボを組んでいるジェームズ・ニュートン・ハワードが登板。

まぁ、そつのない仕上がりになっているスコアなんだけど、トラックごとにスコアが独立しておらず、フェイドアウトせずに次のトラックにつながっていくというように、つまりはスコアに切れ目がないんですよね。

まぁ、エンドクレジットになんだかよくわかんない洋楽を垂れ流すよりは、最後までスコアで通してくれたことはよかったと思いますね。


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