■『ウルフマン』■(映画) 


ウルフマン
ウルフマンつったって、大月ウルフは出ていません。

ってなくすぐりは要らんのですけど(笑)、とにかく今年のGWは「月刊スターログ」世代にとっては、甘酸っぱい気分にさせる名前が並んでおります。
先に紹介した『タイタンの戦い』におけるレイ・ハリーハウゼン然り、この『ウルフマン』のリック・ベイカー然り。

狼男に類人猿ひと筋のリック・ベイカーいまだ健在!
と知らしめた本作は、最新のCGとハンドメイドなベイカーのメーキャップを伴いながら、思いのほかオーソドックスでゴシックなホラー映画の秀作に仕上がっておりました。
とりわけ、人間から狼男への変身に革命を起こしたベイカー御大のメーキャップも、かつての『狼男アメリカン』(81)よりも、どちからといえば往年のユニヴァーサル製ホラー映画を髣髴とさせるのは、御大自身の原典回帰なんでしょうか。

そもそも演じる、ベネチオ・デル・トロ自身の素顔が、失礼承知で書くならばどちらかといえば獣人顔をしてらっしゃるので、狼男に変貌してもちょいとヒゲが伸びました、くらいの印象でしかなかったりするのであります。
それよりも、ジプシーのおばば役でちょこっと登場する、ジェラルディン・チャップリンの様相のほうが、よほど恐ろしゅうございましたですよ。
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